2024年9月13日金曜日

昭和50年男 ダイアクロン&ミクロマン情報 その1

  ~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

(第281回)

今回の絶版プラモデル情報局も昭和50年男「プラモデル特集号」、みくに文具の担当記事から補足情報を紹介します。
「ミクロマン&ダイアクロンの世界」ページより、「ダイアクロンシリーズ」の補足情報です。
それでは、誌面片手にお楽しみください。

まずは、本文中で触れた日東科学の大ヒット商品、昭和50年男には前世代の「サーキットの狼」の紹介です
伝説のスーパーカーブームを牽引したといってもいい大ヒットプラモデルシリーズでした。上画像は当時のチラシの一部と「1/28 ランボルギーニ カウンタック LP400」
日東科学が当時発売していたスーパーカーの中で「1/24 ロータス・ヨーロッパ」だけが、やたらと注文数が多いことに気が付き、原因は「サーキットの狼」という漫画の主役の車だったことを突き止め、直ぐに名前を使わせてもらえるように交渉したとのこと。そして、大ヒット&スーパーカーも大ブーム。若い世代で言えば「イニシャルD」のプラモデルとほぼ同じ手法ですが、体感で言えばその100倍は凄かったです。因みに、この「1/24 ロータス・ヨーロッパ」は、廃業メーカーからタダでもらった金型での製品だったそうです。

本文中で紹介した上田信がパッケージを描いたタカラのダイアクロンTOYシリーズの一つです。
「ロボット要塞X」。右は原画です。 タイムボックスで現在在庫中です。


サンキのダイアクロンシリーズです。
日東版の画像が小さくなるならば、サンキ版は全て無しにしようと紹介には至りませんでした。画像上の4種は100円シリーズが入っています。下のパワード3種は300円シリーズがそれぞれ入っています。サンキは日東科学の関連会社でしたので、日東版と同じものが入っています。パワードスーツ、ワルダースーツ、バトルバッファーもサンキシリーズにあります。同じパッケージ形態のダイアバトルスで「イカワ版」というものもあります。イカワから他も出ていたのかは未確認です。

海外版ダイアクロンシリーズ
レベル(Revell)から発売されました。画像のように国内版より箱は少し大きめです。上画像以外では、ダイアバトルス(大セット)、ワルダロス(大セット)、300円売りのF1ダッシャー、スカイダッシャー、ドリルダッシャーが確認されています。国内版のようにシルバーメッキはされていません。

記事中のパッケージ集合写真ですが、元ネタは当時のカタログの完成品集合画像です。
リアルタイプシリーズは種類数も多く、全てのパッケージを紹介すると画像も小さくなるなと悩んでいたのですが、当時のカタログ画像を見つけて、このオマージュで行けるんじゃないの?と。上画像のように、当初はカタログと同じように全て立てた状態で撮影をしていたのですが、誌面のように手前は倒す感じで落ち着きました。

こちらもスペースの都合で紙面に入らなかったワルダースーツ「サソロン」
ページ全体の色味から、外すならば緑系かなと。
記事で指摘したように、ちょっとかわいいディフォルメ路線の跡が完成品から感じられます。企画名は「わるわるワルダー ワンダーワールド」だったようです。

誌面はパッケージ紹介がメインでしたので、箱中画像を紹介です。

激レアキットの2種。こちらも箱中画像をどうぞ。


紙面で紹介した完成品ワルダロスは「アリック専用強化TYPE」です。大きめ画像と合体前です。

バトルバッファーは当時の完成品ポジがあったのですが、紹介スペースの都合でボツとなりました。

因みに上画像はポジの裏にライト直接当てて撮ってます。

上田信の仕事保存アルバムにあった完成直後「ワルダースーツ バグモス」原画
ポラロイド写真の裏に「83.6.21 バグモス」とあるので1983年6月21日に完成(納品?)したらしいです。発売予定が7月なので、結構ギリギリ納品だったのが読み取れます。

日東科学が、海外商談用に作成したカタログからダイアクロン関係ページを紹介。

1983年のロゴがあるのでその頃の物のようです。

プラモデル未発売の「ホンダ・シティR」がリストにあります。
リストにあるということは受注まで取ろうとしているのですから発売寸前だったと思われます。画像はTOY版を参考使用しているように見えます。

ダイアクロン正規シリーズではありませんが、最後にビッグパワード風の小サイズプラモ「地雷動」を紹介します。
当時200円で河合商会製。右の100円シリーズと比べると大きさがわかると思います。縮小版と言える精度のミニプラが入っていて、合体してビッグパワード風ロボになります。箱側面にはミクロマンのカメラロボ風プラモ「剛写魔」がシリーズとして紹介されています。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
 
みくに文具 上田大)
 


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