2017年9月30日土曜日

今井科学 「魚雷」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第114回)
 
今回は、今井科学のロングセラー商品、「魚雷」のプラモデルを紹介いたします。

この魚雷、1966年6月に発売された007シリーズの「水中戦車B」に積載されていた「魚雷(水爆)」を単品企画したもので、長らく、水中戦車Bの魚雷をそのまま単品商品にしたと噂されていました。
実際は新規金型にて発売していたようです。幾度の再販を重ね、今井科学のロングセラー水物商品となりました。

まず先に、魚雷の再販発売年表を紹介します。


 
●「魚雷」
1966年7月発売でゴム動力。サマーシリーズNo.2。箱サイズは約8×15×3センチでキャラメル箱タイプ。当時50円。魚雷は赤色と白色の成形色の2本入り
スクリューが2つあるのが特徴。

水中戦車B魚雷と仕様はまったく同じですが、単品魚雷には水中戦車B魚雷には無い「尾翼」があり、水中戦車B版とはランナー構成が違うので、新規金型と思われます。
※1967春の今井科学カタログより


●「魚雷A」
1969年7月発売でゴム動力。サマーシリーズ。商品番号KIT NO.5118-50。箱サイズは約8×15×3センチでキャラメル箱タイプ。当時50円。「魚雷」の内部構造を修正し、スクリューは1つに変更。グレー成形色の魚雷2本入りで再販。

パッケージは、初版「魚雷」の原画から魚雷側面のドラゴン模様を文字へ描きかえ使用されています。
※1969年今井科学カタログより
カタログでは、白赤の2色とあるので、白赤の成形色個体もあるかもしれません。
 
 
●「サブロック」
1971年発売でゴム動力。イマイ ミニシリーズNo.5。商品番号No.B-015-50(画像の2種共)。箱サイズは約9×14×3センチでキャラメル箱タイプ。当時50円。グレー成形色の魚雷1本入りで再販。パッケージは「魚雷A」の原画から右側の魚雷と後方の潜水艇を塗り消して使用。修正理由は、魚雷が1本入りとなったためと思われます。
初期発売分はST表記無し。画像のように表面右下にST表記された版も存在
 
販売形態は、下画像(今井科学のミニカタログより)のようにシュリンク4点パック

初期発売のST表記無しは、71年10月見本市プラモリストに50円(マリンシリーズ詰合せ)と紹介されているので、単品発売だった模様。72年5月見本市プラモリストでは200円(マリンパック)と変更されているので、この時点で4点パックになったと推測。

50年史データベースには、1974年9月発売で「マリン4点パック 300円」とのデータもあるので、値上げ300円パック(箱値表示が80円?)がある可能性もあります。


●「サブロック(再販)」
1975年頃発売でゴム動力。商品番号No.B-015-100。箱サイズは約10×16×3センチで上下箱タイプ。当時100円。この再販から魚雷2本入りが復活。パッケージは過去発売分に似ているが描き起こしの新画。

成形色は画像のように2種類を確認。「黄色と青色のセット」と「グレー色」。黄色と青色セット箱に、当時のチラシが入っていたのと、目にする現存のデットストックのほとんどが「グレー色」なのを考えると、「黄色+青色」成形色は初期の短期間発売分と推測。
※黄色+青色サブロックに入っていたチラシ

「サブロック」は1984年に、「タンデム1号」「P1-O号」「サンダーボート」と共に、75年版と同じ仕様で再販されています。


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2017年9月17日日曜日

今井科学の「ロケットサブ&魚雷B」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第113回)
 
今回は今井科学の名作SF魚雷プラモデル、「ロケットサブ」を紹介します。
現在でも非常に人気のある絶版コレクターアイテムとなっています。

1967年6月発売で当時価格は150円。イマイプラスチックモデルサマーシリーズNo.6。品番はKIT.NO.711。箱サイズは約14.5×26.3×3.6センチ。
ゴム動力で潜航し、ロケットサブの先端が障害物に当たると左右2つの小型ロケットが後方に自動発射。小型ロケットだけでもゴム動力で潜航します。

今井科学が同時期に商品展開していた青の6号シリーズの一員と見間違える迫力の箱絵は小松崎茂氏。青の6号シリーズも同氏が手掛けています。
成形色は青色とオレンジ色が主体。
 
箱側面には、完成ギミックが紹介されています。
完成品は約22センチ。割と大きいです。
 
 
1969年4月に「魚雷B」が市場に登場します。
「魚雷B」は「ロケットサブ」の金型を修正したものと言われています。

内蔵の左右小型ロケットは無く、「魚雷B」はモーター動力。箱サイズはロケットサブと同じで約14.5×26.3×3.6センチ。品番はKIT NO.5117-150。当時のカタログでは250円と予定されていましたが、価格は150円になりました。
箱側面図の紹介のように、自動浮沈装置付き
 
50円で発売されていた「魚雷」商品がパッケージを新装して、この時期に「魚雷A」となっています。(下図は当時の今井科学のカタログより)

  
最後に、組立書から「ロケットサブ」の左右小型ロケット自動発射ギミックを紹介します。

 
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