2013年12月30日月曜日

「アイゼンボーグ&コセイドン」  シリーズ


~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第24回)

今回は1976年「恐竜探検隊 ボーンフリー」から始まった円谷プロダクション恐竜3部作の「恐竜大戦争 アイゼンボーグ」と「恐竜戦隊 コセイドン」を紹介します。
ボーンフリーシリーズのプラモデルはトミーからのみ発売でしたが、後の2作品はツクダホビーからも発売されました。


「恐竜大戦争 アイゼンボーグ
1977年11月発売。トミーは「アイゼン1号」「アイゼン2号」「アイゼンボーグ号」の3種を商品化。

パッケージ画はミリタリーイラストで有名な上田信(Shin Ueda)
アイゼン1号は当時価格900円。アイゼン2号は当時価格750。アイゼンボーグ号は当時価格1200円。


トミーの円谷恐竜シリーズは、どれも箱中ぎっしりです。
アイゼンボーグ号のみモーターライズ。1号2号はゼンマイ走行。もちろん1号2号は合体します。レア度でいえば、1号が特に市場に出ません。


ツクダホビーの「アイゼンボーグシリーズ」
シュリンク4点パックで300円。めったに市場に出ない激レア商品です。
(2024.5.26 画像追加)


「恐竜戦隊 コセイドン」です。
トミーとツクダホビー共に大サイズを発売しています。

●「コセイドン号」(トミー)
1978年発売で当時価格は1000円。箱横幅は約32センチで動力なし別入りのファイタスかアクアスを内部に収納可能。接着剤不要で、パーツはカラー成形や透明パーツ、シルバーメッキ処理されるなど、素組みでも十分なコセイドン号が完成できます。 これはボーンフリー号から続く他メーカーとの差別化戦略であり、流石おもちゃメーカートミー製のプラモデルです。

●「ファイタス&ハクアス」(トミー)
箱横幅は約26センチで動力なし。1978年発売で当時価格は600円。こちらもレア度高いです。


●「コセイドン号」(ツクダホビー)
1978年9月発売で当時500円。箱横幅は約30センチでゼンマイ走行。
ミニファイタス1号付きで収納可能。パッケージには「精密恐竜2コ入り」とありますが、入っている個体を見たことはありません。もしかしたら、初期にゴム恐竜が入っていたのかも知れませんが、謎です。

ツクダホビー製「コセイドン 4点パック」 キャラメル箱タイプで当時300円。


円谷恐竜シリーズのTOYは人気がありますが、プラモデルは特に、どれも人気が高く入手が困難となっています。ぜひTOYコンプリート後は、プラモデルコレクションにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
次回は、恐竜シリーズ最高峰のボーンフリーシリーズをご紹介いたします。


(2024.5.26 追加)
●ツクダホビーのアイゼンボーグシリーズ画像を追加しました。

●ツクダホビーのコセイドン号で、「精密恐竜2個入り」が確認できましたので画像を紹介します。
非常に小さい恐竜が2体入っていました。パーツの陰に隠れたりして確認できなかったようです。

1977年トミーのカタログです。TOYからプラモデルまで、アイゼンボーグシリーズの商品が紹介されています。

●トミーのアイゼンボーグとコセイドンの店舗向け販促用チラシです。
コセイドンのチラシには、代理店をしていたAIRFIXの恐竜シリーズも掲載されています。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。



円谷恐竜シリーズ、どれも高額買取中です!!ぜひ、売るも買うも、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

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2013年12月18日水曜日

バンダイ 初期SFオリジナル プラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第23回)

今回はバンダイ模型初頭に発売されたオリジナルSFシリーズをご紹介します。
S.Fシリーズ国際宇宙軍  3種共1968年1月頃の発売で箱サイズは19.5×36×6センチ。

国際宇宙軍1号 アタッカー(当時500円)
国際宇宙軍2号 デストロイヤー(当時550円)
国際宇宙軍3号 サイドワインダー(当時500円・発火装置付き)
※アタッカーが67年10月、デストロイヤー&サイドワインダーが67年11月発売との情報もありますが、発売時期に関しては、「ガンプラ開発真話(P16)」の対談と商品内のアンケート締切日などから推測しています。

この3点、まずはバンダイロゴマークに注目。
バンダイロゴが、万歳ロゴではなく、英字となっています。
この英字のバンダイロゴが使用されていたのは、株式会社バンダイ模型設立以前の、おもちゃメーカーバンダイとしてプラモデル発売を開始した67年秋~68年初頭の短期間のみ

※1972年の株式会社バンダイ模型設立以前でも、万歳ロゴは使用されています。
今回紹介する3点は、そんなバンダイ模型創世記のお宝プラモデルです。
側面はこんな感じです。

サイドワインダーのみ箱中画像をご紹介。
他2点も帯含め同じフォーマットです。

さて、これを見ていただきたい。コグレの「ファイアバードNO.2」
(2024.5.26 箱中も紹介している画像に差し替えました)

バンダイ「サイドワインダー」とほとんど同じ物。
実は、バンダイ模型のスタート時は社内の模型部に過ぎず、商品も倒産したコグレの金型を引取り、それを再利用していました。
そんな中、コグレ倒産直前に発売されたこの「ファイアバードNO.2」は、倒産直前という事情で流通数も少なく、そのためかバンダイは、このコグレの新製品であったSFシリーズを自社のラインナップに加えたのだと考えられます。他製品もコグレ時代に開発が進められ、発売時期を逃したものだったようです。


国際宇宙軍シリーズには、こんなアンケート用紙も入っているので、当時のバンダイ模型部の意気込みを感じることができます。
「キャラクタープラモのバンダイ」の揺るぎない地位は、この国際宇宙軍シリーズ発売から始まったのです。まさに、記念碑的な逸品です。
締め切りは「第1回 43年2月20日」「第2回 43年8月20日」となってます。
(2024.5.26追加説明)


バンダイ模型の足がかりとなった、コグレ模型には、緑商会と並ぶSFオリジナル名作キットが多数存在しています。現在、タイムボックスにある在庫の一部紹介しておきます。



(2024.5.26 追加)
コグレの「ファイアバードNO.2」
箱中も写っている画像に変更しました。 バンダイのサイドワインダーとの成形色違いも比較確認できると思います。
完成品の場合、両機、車体下部の成形色も違いますが、車体上部の成形色違いで確認するのが分かりやすいです。サイドワインダーの車体上部はオレンジ色、ファイアバードは赤色となっています。サイドワインダーの成形色違いは確認されていません。

●「あなたのアイデアで新しいプラスチックモデルを!」の応募締め切り月日を追加しました。
締め切りは「第1回 43年2月20日」「第2回 43年8月20日」となっていました。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。





タイムボックスでは、特に68年前後の各社SFオリジナルキット在庫確保に力を入れています。ぜひ、売るも買うも、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
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