今回の絶版プラモデル情報局は、今井科学のキャプテンスカーレットシリーズ「秘密トレーラー」の最新情報をお届けします。
今井科学倒産後も新生今井科学から、再販や商品名を変えてのロングラン商品として継続的に市場に投入され人気商品となっていました。有名なところでは、ロボダッチシリーズのパックリトレーラーなどがそうです。
1968年発売の初版には前期後期の2種類が確認されています。
一応、世に出ている情報では、
●前期後期でパッケージが変更になる。
●後期版は金型も修正されて、モールドが増えリアルになる。
といったところです。
詳しくは、「絶版プラモデル情報局 第77回」で紹介されていますので、そちらの記事をご覧ください。
一応、世に出ている情報では、
●前期後期でパッケージが変更になる。
●後期版は金型も修正されて、モールドが増えリアルになる。
といったところです。
詳しくは、「絶版プラモデル情報局 第77回」で紹介されていますので、そちらの記事をご覧ください。
→第77回記事はこちら
前期後期の組立書の比較は、下図の通りです。
前期と後期では、イマイのマイボンドの枠内に違いがあります。他ページは同じです。
そして、今回、新たに発見された追加情報です。
完品未組立は、ほぼ市場に出て来ない初期パッケージの秘密トレーラーですが、その貴重なデット品が出てきました。上画像がそうです。
下図左が今回発見された初期デット品の組立書です。
「イマイのマイボンド」枠を見てください。「新発売」の表記があります。
今まで確認されていた初期パッケージ版の組立書では削除されていました。
「プラモデル・・はイマイ・・・」とギリギリ判別できるかなと。
この頃は、マルサンに許可なく「プラモデル」の商標を使用すると、マルサンから強烈なクレームが来た時代です。うっかり、秘密トレーラーの説明書に「プラモデル」を使ってしまい、あわてて発売直前に黒塗りして流通させたのではないかと。仲間内でそんな考察になりました。
手持ち資料で、他のキャプテンスカーレットシリーズやこの時代の今井科学のプラモデルの組立書を確認しましたが、黒塗りは見つけることはできませんでした。黒塗りがされていない初期流通版の組立書も、当然のように確認できませんでしたが、新情報が出回ったということで、数年後には黒塗り前の組立書版情報が出てくるかもしれません。
黒塗り部分の中身の解明が待たれます。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(みくに文具 上田大)
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