~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第263回)
宇宙戦艦ヤマトのゼンマイ走行プラモがディスプレイモデルへと金型修正された際の変更点はファンの声をもとに、艦底のゼンマイボックス部分を排除し、第3艦橋を新規造形したと言う話はクローズアップされますが、それ以外にも、ファンの要望に答えるべく、実はこだわりを持って、細かく変更をされています。
それでは、リアルな真実を再確認していきましょう。
●宇宙戦艦ヤマト
初版のゼンマイ走行宇宙戦艦ヤマト。1974年12月発売で当時500円。
その後、SFアニメブームの噂を聞きつけ、1977年にテスト的に再発売。売れ行きも良く、バンダイも本腰を入れ、ここから宇宙戦艦ヤマトのプラモデルは大ヒットシリーズになりました。
●宇宙戦艦ヤマト 銀河モデルの完成品。
ゼンマイ走行からディスプレイモデルに改修された銀河モデル。ゼンマイ走行のヤマトと比較しても、見事に観賞に耐えうる姿に向上させています。
では、細かく改修点を確認していきます。
●改修箇所
~艦底~
艦底のゼンマイボックス部分を排除し、第3艦橋を新規造形した以外にも、追加パーツなどで細かく改修されています。
~艦首~
波動砲のミサイル発射ギミックを外しただけではなく、艦首はアニメらしいラインになるようにボリュームを加えています。錨や側面ミサイルハッチも新規造形されています。
~甲板~
甲板上のディティールは大幅に変更されています。
ゼンマイ版甲板には、波動砲からのミサイル発射ボタンが見えます。
甲板裏面の金型傷を比較すると、黄色矢印部分は金型修正ではなく、新規金型造形にて対応したようです。
~艦橋~
テントウムシの幼虫のような艦長室も、設定通り変更になっています。
ゼンマイ版とはいえ、艦橋の造形は素晴らしいです。今井科学から引き継いだ、リアル思想の造形が生きていると痛感させられます。
~パルスレーザー砲~
パルスレーザー砲は全て銃身が伸び、ディフォルメが入っていますが設定に近いものになっています。
●宇宙戦艦ヤマト 銀河モデル
1978年3月発売で当時700円。箱サイズは20×29.5×5センチ。ゼンマイ走行ヤマトよりも箱は少しだけ大きいです。
銀河モデルは夏公開の「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」に向けて、7月には更に改変され、パネル付きの商品に生まれ変わるので、シリーズ中、非常に短命なヤマトプラモデルとなりました。
艦底のゼンマイボックス部分を排除し、第3艦橋を新規造形した以外にも、追加パーツなどで細かく改修されています。
~艦首~
波動砲のミサイル発射ギミックを外しただけではなく、艦首はアニメらしいラインになるようにボリュームを加えています。錨や側面ミサイルハッチも新規造形されています。
~甲板~
甲板上のディティールは大幅に変更されています。
ゼンマイ版甲板には、波動砲からのミサイル発射ボタンが見えます。
甲板裏面の金型傷を比較すると、黄色矢印部分は金型修正ではなく、新規金型造形にて対応したようです。
~艦橋~
テントウムシの幼虫のような艦長室も、設定通り変更になっています。
ゼンマイ版とはいえ、艦橋の造形は素晴らしいです。今井科学から引き継いだ、リアル思想の造形が生きていると痛感させられます。
~パルスレーザー砲~
パルスレーザー砲は全て銃身が伸び、ディフォルメが入っていますが設定に近いものになっています。
●宇宙戦艦ヤマト 銀河モデル
1978年3月発売で当時700円。箱サイズは20×29.5×5センチ。ゼンマイ走行ヤマトよりも箱は少しだけ大きいです。
銀河モデルは夏公開の「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」に向けて、7月には更に改変され、パネル付きの商品に生まれ変わるので、シリーズ中、非常に短命なヤマトプラモデルとなりました。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(みくに文具 上田大)
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