2020年8月20日木曜日

日東科学 ゼンマイ歩行「ガッパ」初版の版違い

 ~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

(第183回)

今回は日東科学のゼンマイ歩行「ガッパ」初版の版違いを紹介いたします。


まずは、下画像が初期出荷初版の構成です。
袋は「緑タグ」で封をされています。箱はホチキス留めではなく、ノリ留めです。
映画公開時のガッパカードが入っています。
発売は1967年2月。 当時価格は200円。箱サイズ11.5×27×4cm、品番はART.NO70。
説明書のサイズは30.8×22cm。
日東科学のガメラから始まるゼンマイ歩行怪獣シリーズの第6段での登場でした。


今回紹介する表記違いの3種です。
(A) NITTOロゴ版
(B) NITTOKAGAKUロゴ版
(C) NITTOKAGAKUロゴ+ST表記版


(A) NITTOロゴ版
タグは2種類確認されています。 初期出荷分は緑タグ。 67年の夏以降は下段のイラストの無くなったタグが使用されるようになりました。その時期から箱もホチキス留めになっています。


(B) NITTOKAGAKUロゴ版
1971年4月頃から夏ごろまで流通。
NITTOKAGAKUロゴになると、組立書が小さく変更になります。下画像の右が変更後の物。
説明書が30.8×22cmから26.5×19.5cmに。
ロゴ変更に伴い、タグも順次新しいものに変更されました。
この時期、200円のゼンマイ歩行ガメラは、足裏に滑り止めのギザギザが付いたりと、新規金型に変更されていますが、ガッパはそのまま継続されています。


(C) NITTOKAGAKUロゴ版+ST表記
1971年夏ごろから1974年頃まで流通?(カタログ掲載されている期間です)。
組立書にもST表記による詳細文が追加されています。


3種の箱積み画像です。
ロゴ以外、特にデザイン変更はありません。


時代ごとの仕様変化を追っていくと、当時の年単位の息遣いを感じられます。
これらがプラモ棚に並んでいた時代を想像するだけでワクワクします。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)



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