2017年6月30日金曜日

赤胴鈴之助のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第108回)
 
今回は赤胴鈴之助のプラモデルを紹介します。

プラモデルは緑商会とアオシマから時を跨いで発売されています。



●緑商会の「赤胴鈴之助」
緑商会の動くまんがシリーズ。箱サイズは約25.5×14.2×3.6センチで当時150円。
少年画報連載時にキット化。リモコンモーター走行。
歩行ではなく、袴に隠されたタイヤにて前後に動きます。

発売時期に関しては、1964年7月中旬発売予定と雑誌広告に紹介されていますが、その後の配布チラシでは9月上旬発売と延期報告。実際には12月~1月頃に発売された模様。

緑商会の動くまんがシリーズには、他に「のらくろ上等兵」「孫悟空」「0戦太郎」「キングロボ」などもあります。



●アオシマの「赤胴鈴之助シリーズ」
こちらは1972年に放送されたアニメ版をキット化。
シリーズ全ての箱に主題歌の楽譜と歌詞が紹介されています。
上図は当時のチラシの一部。200円シリーズとして「赤胴鈴之助対雷之進」「鬼面党対岳林坊」が発売予定と紹介されているが、発売はされなかったというのが通説。現物が出てきたら大発見。

 「赤胴鈴之助」
1972年6月頃発売。箱サイズは約28.5×21×5センチで当時400円
ゼンマイ動力で刀を振りながら歩く。ゼンマイは背中でOK/OFFが可能。当時のアオシマ商品は一部塗装済み出荷のため、本商品も顔と髪が塗装されている。

シリーズで一番手に入れやすいのは、このゼンマイ歩行版。
本物の鈴が付いているのが面白い所。 
 


「ミニミニ赤胴鈴之助シリーズ」
1972年7月頃発売。箱サイズは約14×9×3センチで当時各50円。
磁石付き。4種共に成形色は青色。

「ミニミニ 赤胴鈴之助」(KIT NO.MMA-13-50)
「ミニミニ 竜巻雷之進」(KIT NO.MMA-14-50)
「ミニミニ 鬼面党」(KIT NO.MMA-15-50)
「ミニミニ 岳林坊」(KIT NO.MMA-16-50)
竜巻雷之進と岳林坊は良く見かけるが、赤胴鈴之助と鬼面党はめったに出会うことのできない激レア品。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

 
(みくに文具 上田大)
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2017年6月19日月曜日

緑商会「宇宙ロケット」の組立書

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第107回)
 
今回は緑商会の宇宙ロケットの「組立書」を紹介します。

1964年9月発売で当時価格は400円。SFオリジナルプラモデルとしては、初期の部類に入ります。箱サイズは約34×18.5×6センチ。完成品全長は約31センチ。
月光や孫悟空、鉄腕ボーイと同じ、緑商会の「動くまんがシリーズ」。

当時の広告には、「自動的に発進して、噴射音を出し、カプセルランプが回転、赤い電光を点滅させながら上昇すると、自動切り替えスイッチが働き、ロケットは下降します。」とあり、まさに夢の超豪華ロケットプラモデルでした!!

箱中右上に見えるギヤボックスの仕切りは、無いバージョンも確認されています。
発売予告ではTKK13モーター使用となっていましたが、発売時にはTKK25モーター使用となっています。確認はできていませんが、初期発売分に「13モーター」印刷表記版がある可能性は残っています。
 
組立書も大きく、サイズは60.5×44センチ。丸めて収納されていました。


 
さて、当時の模型独特の非常に読み解きにくい組立書となっていますが、ぜひ、妄想組み立てしつつ、ギミックの仕組みをお楽しみ下さい。






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2017年5月30日火曜日

パチモノ傑作!「スーパージャイアント」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第106回)
 
今回は、パチ物プラモデルの傑作、クラウンの「スーパージャイアント」を紹介いたします。


●「透明 スーパージャイアント」
クラウン製。箱サイズは24×16.5×4.6センチで当時300円。品番はKIT NO.373-300。
ロケットパンチ&目玉ミサイルを発射します。

箱中です。透明パーツが見えます。
このプラモデルの凄い所は、顔がゲッターロボに似ている、、、ではなく、ゴーディアンのように胸の中にいる透明ロボットにあります。
 
箱中の紹介図チラシです。
胸の中に見覚えのある国民的ロボットの姿が。。。
 
そうです。鉄人28号っぽいロボットが、お腹に合体しているのです。


このロボットプラモデルは何かというと、元はこれです。


クラウンが発売していた鉄人28号です。金型流用で使用されています。
当時価格は50円。シリーズでジャイアントロボとマグマ大使もありました。


「スーパージャイアント」の箱側面を見ると、シリーズの「スーパーグレートロボ」も紹介されています。
こちらのお腹には、ジャイアントロボが、、、、、。
 
この「スーパージャイアント」は、お腹の鉄人28号が原因?か、販売期間も短期間だったらしく、謎の逸品となっています。同シリーズの「スーパーグレートロボ」も激レアです。シリーズはこの2種のみ発売です。
発売時期は未確定ですが、品番と変身サイボーグ起源のプラモデル業界透明SFキットブーム時期から推測すると、1974年辺りの発売と思われます。

(2021..5.22 追加文)
1975年の第5回全日本プラスチックモデルショウに展示されているのが確認されました。

  
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(みくに文具 上田大)
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2017年5月17日水曜日

バンダイ「ロボコン」のプラモデル その3

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第105回)
 
今回は前回に引き続き、低価格帯「ロボコン」プラモデルを紹介いたします。
1期生の4点パックは1種類のみの発売でしたが、2期生は2種類発売されています。


当初は「ロボコンと新入生」の商品名で、「ロボコンと6人のなかま」と同様の箱売りのような告知でした。

イラストを見る限りでは4点パックありきのように2体セットで描かれ紹介されてます。

この2体セットイラストが4点パック発売時の組み合わせになっているかというと、実は、そうはなっていません。
実際の組み合わせも確認しながら紹介していきます。


●「ロボコンパックC 新入生」(シュリンクパック)
※画像はシュリンク開封済みです。

発売は1975年8月頃。
品番は「8751」。小箱が4つシュリンクされた物で、当時価格は300円。箱サイズは各13×10×2.5センチ。箱絵は上田信。
箱中には2体分のプラモデルとカラー紙の点数表が袋に入っています。箱裏は単色。
セットにロボコンがいないと売れないと言うことで、当時、人気のない女の子キャラのロビンちゃんを外し、ロボコンを加えたと思われます。
 
 
●「ロボコンパックB 新入生」(シュリンクパック)
※画像はシュリンク開封済みです。

発売は1975年8月頃。
小箱が4つシュリンクされた物で、当時価格は300円。箱サイズは各13×10×2.5センチ。箱絵は上田信で品番は上商品と同じ「8751」。
当時の4点パックは店頭でシュリンクを外され、バラ(80円)で販売されることが多かったので、全ての箱にロボコンを入れたセットをつくったのだと思われます。
箱中には2体分のプラモデルとカラー紙の点数表が袋に入っています。箱裏は1期生パックと同様にカラー。
 
2期生4点パック2種の計8種類の箱側面に表記されている品番は全て「8751」となってます。品番が同じなのは、「ロボコンと新入生」で先に登録したものを2つの商品に分けたため。
 
 
●「パズルモ がんばれロボコン」

発売は1975年11月頃。
品番は「8801」。当時価格は100円で箱サイズは各15×12×3センチ。
接着剤不要でパズルのように組み立てていくプラモデルシリーズ。
パズルモパックというタグ封袋入りの「ロボコン」「アカレンジャー」「グレンダイザー」「ライディーン」の4点セット(400円)を後に発売。箱4つを透明袋に詰めただけの物。
 

箱絵は「ロボコンと6人のなかま」のロボコン部分を再利用。


下箱裏に組立図が印刷されています。
この組立図部分の印刷色に「黒と紺」の違いが確認されています。バンダイガンダムシリーズの「1/144 シャーザク(初版・2枚組立図)」の組立書にも、「黒色」「紺色」の2色があり、初期ロットは「黒色」と言われているので、このパズルモロボコンも組立図の色で初期分が区別できるかもしれません。


●「ロボカー」

発売は1975年12月頃。
品番は「9730-300」。当時価格は300円で箱サイズは各16×24×3.8センチ。ゼンマイ走行。おまけにロボコンと仲間ロボット1体の計2体入っています。入っている仲間ロボットはランダムです。
組立図のようにハンドルで口の開閉が可能です。
 
 
最後に、バンダイのロボコンシリーズのフルセット写真です。

このほかに、シュリンクセットの中身のみを袋販売していた、駄菓子屋売りの台紙形態の商品が3種類確認されています。
 
 
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2017年4月30日日曜日

バンダイ「ロボコン」のプラモデル その2

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第104回)
 
今回はバンダイの低価格帯「ロボコン」プラモデルを紹介いたします。


 
●「ロボコンと6人のなかま」
ゼンマイロボコン発売後、続いて発売されたのが「ロボコンと6人のなかま」です。
 マスコミシリーズNO.121。発売は1975年6月頃。

品番は「8748-300」。当時価格は300円で箱サイズは16×24×3.5センチ。箱絵は上田信。
当初のバンダイカタログ内予告では、「ロボコン一家」のタイトルで(予)400円でした。さらに、ロボコン一家のセットを低価格に2つに分けた「リトルロボコン一家」No.1、No.2を各200円で発売予定とありましたが、この「リトルロボコン一家」が4点パックの小箱シリーズに発展したと思われます。



箱中画像です。

下画像のように2体で1つのランナーになっています。
2体で1つのランナーということで、この2体は成形色が同じになります。 ロボコンの基本色「赤色」に合わせると、どうしてもロボトンやロボパーも赤色になってしまいます。逆にロボトンの基本色「黄色」に成形色を合わせると、黄色のロボコンになってしまいます。

ロボコンや他の仲間の色が青、赤、黄色になるのは、このためです。

この2体のランナーセットを、真ん中で切断し、小箱に詰めたものが、ロボコンパック(4点シュリンクパック)の小箱中身組み合わせになっています。
なので、1期生4点パックの箱中2キャラクターが、同じ成形色になっているのは、そのためです。

「ロボコンと6人のなかま」の箱や組立書に表記はありませんが、「ロボコンと6人のなかま」には、ランナー束が4束入っているということで、4束×2体で計8体のキャラクターが入っています。実は、ロボコンは2個入っているということになってます。

「ロボコンと6人のなかま」発売後、中身を小分けアイデアが出て、4点パック仕様にした。。。というよりも、当初から4点パック販売ありきでの「ロボコンと6人のなかま」という感じがします。



●「ロボコンパック」(シュリンクパック)。
※画像はシュリンク開封済みです。
発売は1975年6月頃。品番は「8749」。小箱が4つシュリンクされた物で、当時価格は300円。箱サイズは各13×10×2.5センチ。箱絵は上田信。
箱中には2体とカラー紙の点数表が袋に入っています。箱裏もカラーです。

側面に「2」と表示された個体も確認されています。
この「2」が何を意味しているのかは未解決です。ロボドロ以外ではロボトン箱にも確認されていますが、他セットは未確認てす。

1期生のロボコンパックでは、ランナーの性質上、紹介したように「黄色」「青色」などの「赤色」ロボコン以外が入ることがあります。やはり、子供目線では、赤色ロボコン以外は「偽物」扱いですよね。

バンダイも、赤色ロボコン以外はまずいんじゃないかと気が付いたらしく、ロボコンのみの金型を新設し、2期生パック以降のロボコンは全て赤色になったようです。

違いは簡単です。1期生のセットの物は全て図の矢印のようにランナーに折った跡が残っています。
2期生以降はロボコンのみの新規金型なので、折った跡がありません。
組立図からもわかるように、パーツ番号も変わっています。 このように、2期生以降の商品に入っているロボコンは全て「赤色」となります。

完成品での1期生か2期生以降かの見分け方は、ロボコン頭のランナー跡で区別がつきます。


青色、黄色などの赤色ロボコン以外は全て1期生の初期物です。
他はメタリックブルーがあるようです。 次回は2期生パックとそれ以外の低価格帯「ロボコン」プラモデルを紹介いたします。



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2017年4月17日月曜日

バンダイ「ロボコン」のプラモデル その1

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第103回)

今回はバンダイのロボコンシリーズです。

シリーズは数が多いので、今回は「その1」として、ゼンマイ歩行の3種を紹介いたします。


●「がんばれ ロボコン」
マスコミシリーズNO.110。発売は1975年?月。
品番は「8747-600」。当時価格は600円で箱サイズは27×19×4.5センチ。箱絵は上田信。
腕部分がスプリングになっているので、コミカルに腕を揺らしながらゼンマイ歩行します。

側面では、ゲッターロボやゼロテスターなどが紹介されていますが、ロボコンシリーズと捉えるのならば、同期発売は次の世代のゲッターGやライディーンと一緒と分類した方が正解となります。
ロボコンシリーズでは、このゼンマイロボコンのみ「目玉バンダイロゴ」になっています。
 
箱中です。帯は太めとなっています。

2017年3月31日金曜日

キングコングのプラモデル ~国内編~

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第102回)
 
今回は「キングコング 髑髏島の巨神」映画公開とのことで、キングコングの国内プラモデルを紹介いたします。
 
キングコングのプラモデルは、1967年に今井科学から3種類が発売されています。
プラモデル自体は当時放送されていたアニメ版のキングコングを元にしたものでしたが、
高荷義之氏による迫力のパッケージアートが凄すぎて、言葉を失います。

●キングコング3 SABURO
ジュニアシリーズNO.3。品番はKIT NO.482。
当時300円で箱サイズは25.5×18.5×4.5センチ。ゼンマイ4脚歩行。
  
●キングコング2 JIRO
ジュニアシリーズNO.4。品番はKIT NO.483。
当時400円で箱サイズは29×20×5.7センチ。
両腕を振りながらのゼンマイ歩行。口から火を吐きます。
 
●キングコング1 ICHIRO
ジュニアシリーズNO.5。品番はKIT NO.484。
当時700円で箱サイズは34×23.5×6センチ。
目を光らせ、両腕を振りながらのモーター歩行。両腕はスイッチの切り替えで左右の腕だけ上下振りが可能。歩行方法は、電池を足に収納してカギ爪歩行する鉄人28号型です。


3種共にボビー少年が付いていますが、全て同じものです。
発売時期は、50年史データベースによると、「サブローが1967年3月、ジローが4月、イチローが5月」とありますが、今井科学キャラクタープラモ大集(学研・伊藤秀明著)では「ジロー1967年4月、サブロー5月、イチロー6月」とあります。箱のゼンマイイラスト部分の配色の違いから、ジローが先発売で正解のような気がします。


●キングコング2 JIRO組済み
全高約16.5センチ。背中にゼンマイのON/OFFスイッチがあります。
 
●キングコング3 SABURO組済み
全長(頭からお尻まで)約12.5センチ。
 
今井科学のキングコングシリーズは、「キングコング3 SABURO」のみ、商品名を変えて市場に再登場しています。
 

●キングゴリラ
1971年7月発売。イマイロボットシリーズNO.1。品番はNO.B-100-350。
当時350円で箱サイズは25.5×18.5×4.5センチ。
SABUROと同じ内容でゼンマイ4脚歩行。成形色は腹や顔部分のランナー部分が赤茶色で、体や腕足はこげ茶色に変更。キングコングではなく、オリジナル商品としての出荷なのでボビー少年は当然無し。 このキングゴリラは、新生今井科学復活直後のラインナップの一つ。この時期の今井科学物は発売期間が短く、謎の逸品が多いことで有名です。

 
●ドンキーゴリラ
1985年3月発売。品番はB-1554-300。
当時300円で箱サイズは19.5×12.5×4センチ。
動力なしですが、両腕足が可動できるように金型修正されています。キングゴリラまであった耳などの細かいパーツは省略。


ゴリラっぽいプラモデルの紹介です。
ホンダのゴリラは、割と大きなゴリラのプラモデルが入っているますのでお勧めです。

1967年の「キングコングの逆襲」公開当時、マルサンから「ジャイアントゴリラ」という当時1000円の電動リモコン歩行の超巨大箱プラモデルも発売されています。発声ギミックも付いていました。当初はキングコングとしての発売予定だったようですが、版権が下りずに商品名が「ジャイアントゴリラ」になったと言われています。


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