2013年2月25日月曜日

今井科学と中村産業の「宇宙エース」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第4回)

「宇宙エース」は、ガッチャマンやタイムボカンシリーズで有名な、竜の子プロダクション(タツノコプロ)製作の第一作テレビアニメです。

プラモデルは今井科学からファミリーシリーズNo.7として発売されました。

ファミリーシリーズの中ではレアな部類にはいります。
プラモデル50年史によれば、発売は1965年7月。
写真のものは未組立美品です。

さて、今回は「宇宙エース」プラモデルの紹介ではありません。
プラモ業界では、同一キャラクターを複数のメーカーが商品化していることがあります。

こちらは翌年の66年7月に中村産業から発売されたプラモデルです。

これも正規の「宇宙エース」のプラモデルです。
中村産業版も、今井科学に負けないレアな逸品です。

今井科学版は、完成すると鉛筆立てになり、子供たちの机に飾れるようになります。
中村産業版は、宇宙エース自体が飛ぶのではなく、頭についたプロペラをモーターで飛ばして遊べるようになります。タイムボックスでは組済みの在庫もありますので、ぜひ、そちらをご覧ください。

「宇宙エース」に限らず、「ミラーマン」や「ウルトラシリーズ」、時代の浅いところでは「マクロスシリーズ」なども2社以上のメーカーから発売されています。


4月からテレビシリーズで復活する「宇宙戦艦ヤマト」もその一つです。
左がバンダイ版。右が野村トーイ版です。

(2024.3.26追加)
大きさとタイプは違いますが、今井科学からも宇宙戦艦ヤマトのキットが発売されていました。こちらは木製キットでした。


「宇宙戦艦ヤマト」の初期プラモデルは、昨年からじわじわと価格が上がってきています。
「宇宙戦艦ヤマト2199」成功の影響と思われます。
タイムボックスでも在庫品薄ですので、買い取り強化中です。


こういった、メーカーを超えたキャラクターのコンプリートを目指すのも、コレクションの楽しみのひとつかもしれません。

絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

 (みくに文具 上田大)


-ps-
タイムボックスでは、今井科学&中村産業の「宇宙エース」在庫中です。
お問い合わせください。
野村トーイ版、宇宙戦艦ヤマトシリーズ、在庫切れのため高価買取中です!
http://www.timebox.jp/






2013年2月12日火曜日

ちょっと深いコレクター道 ST表示編 バルタン星人

(第3回)

ブルマァクの「バルタン星人」です。
ゼンマイで歩行します。
箱デザインでは、怪獣プラモデルのTOP5に入る傑作です。

今回は、バルタン星人というよりも、プラモデルの箱によく見かける「STマーク」のお話です。
このバルタン星人のパッケージ、右足の横に「STマーク」が表示されています。

「STマーク(エスティーマーク)」と呼びますが、正式名称は「玩具安全マーク」。
簡単に説明すると、「このおもちゃは、安全に遊べますよ」という証です。
昭和46年(1971年)に導入されたとのことで、この翌年あたりから、プラモデルにもST表示のものが市場に現れてきます。
ショップやコレクター間でも、ST表示の有無を発売時期の指標にしたりもしています。

さて、こちらのバルタン星人には、STマークがありません。
日本プラモデル50年史によると、ブルマァクのバルタン星人の発売は1972年2月となっています。
STマークの登場が71年ですから、ちょうど、発売時期が一緒です。
STマーク表示無しで発売を始めましたが、世にSTマーク表示の流れができてきたので、どこかの出荷分から、パッケージを刷りなおし、ST表示バージョンが市場に登場してきたということが想像できます。

ですので、同じブルマァクのバルタン星人プラモデルでも、「ST表示無し」の方が古いものとなります。
同じプラモデルでも、発売時期によって、成形色の違いやデカールの文字違い、金型修正など、マイナーなバージョン違いが多く存在したりします。
 
そういったバージョン違いとして、ST表示の有無も、コレクターにとっては、気になるポイントです。
まずは、STマークなど気にせずコレクション。そして、もっと深いコレクター世界を覘きたければ、こういったパッケージの表記違いをコレクションに加えていくのも、楽しみのひとつかもしれません。


(2024.3.26追加)
ST表記の読み方も紹介しておきます。
最初の数字3桁はメーカー名です。そのあとの数字が番号発行された昭和年号の1桁
7だと、昭和47年か57年。
2002年辺りから表記内容が変更になったようなので、読み方はそれ以前の対応です。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
みくに文具 上田大)
-ps-
タイムボックスでは、「ST表示無しのバルタン星人」在庫中です。
「ST表示有のバルタン星人」の入荷も2月に予定しております。
在庫は各1つですのでお見逃しなく!
http://www.timebox.jp/

2013年1月20日日曜日

バンダイ ドラえもんのタイムマシン

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第2回)

バンダイ、ドラえもんのタイムマシンです。
発売は1979年末。ちょうど、ドラえもんのテレビシリーズ(第2期)が始まった年です。
時代は「さらば宇宙戦艦ヤマト」「ザ・ウルトラマン」「銀河鉄道999」「新・仮面ライダー」といったところでしょうか。プラモデル業界も、ゼンマイ付きから、ディスプレイモデル主流へと時代が変わり始めたその時です。

73年に始まった初期ドラえもんアニメ化時には、プラモデルの発売はありませんでしたので、
このバンダイ版が初プラモデル化ということになります。
もし、73年アニメ時にプラモデル化しているとしたら、バンダイからではなく、時代的には、アオシマあたりが発売していたんでしょうね。

さて、このプラモデルはなんと、8つの遊びができるのです。

側面には、遊び方が紹介されています。
無理矢理感のある遊び方ですが、子供たちにとっては、まさに夢のプラモデル!
しかし、側面で紹介されている遊び方は6種類、、、、。
8つ全ての遊び方は、説明書にあるので、所有者のみが知ることのできる極秘情報だったりするのです。

日本一の人気者!のキャッチコピー。ドラえもんは今や、アジア一、いや、世界屈指のキャラクターになってますね。

箱中は、ぎっしり。作りごたえあります。
ドラえもんシリーズでは、他にノコノコ歩く250円の「ゼンマイ  ドラえもん」と、100円の「ゴム動力  ドラえもん」があります。姉妹商品としてバンダイから、「ゼンマイ  オバQ」のプラモデルも発売されているので、ぜひ探してみてください。

(2024.3.26追加)
当時のバンダイのカタログとチラシです。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


-ps-
「タイムマシン」、タイムボックスでは、在庫はとうとう残り1つとなっております。
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2013年1月10日木曜日

ブルマァク ライフル銃

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第1回)

ブルマァクの古典名銃シリーズ!サイズはなんと、原寸の1/1!


カタログからは、こんなアダルトな匂いがいたします。


さて、この名銃シリーズですが、
以前、在庫の撮影中に箱違い(版違い)などの発見がありましたので、ご紹介しておきます。

ケンタッキーライフルを参考に考察すると、写真のように、箱中仕様違いがあります。
上はデザインもよく見るとお気づきかと思いますが、右のバージョンは、箱左下に「STマーク」が表記されています。ということで、STマーク表記のない左が初版です。

2版になっても、当時2500円で値段の変更は無し。結構高額なプラモデルです。
写真でもわかるように、初版、2版ではブルマァクのロゴ周りの色も違います。

初版は黒枠で、2版は青枠。

あとは、初版の方が、上下箱共に、ホチキス無しの「織り込み」仕様になってます。

発売時期情報としては、
50年史データベースでは、ケンタッキーが1970年5月。ババリアン、ムーリッシュの2種が同年6月、ウィンチェスター、ウエスタンが8月、シレジアンが11月発売とありました。

STマークは、71年9月から施行とのことですから、このタイミングでの版違いでしょう。

「マルサン-ブルマァクの仕事(くじらたかし著)」では、1971年12月12日からの1か月の海外視察の際に、Pyro社と最終契約、帆船やライフルシリーズの輸入が成立。とあります。他本文中には、「明けて1972年。STマークが正式にスタートとなった。」とありますので、本文中の行動記述年度は、-1年で読み解くのが正解のような感じがします。

出荷時の商品名は「ケンタッキー ライフル」「バヴァリアン ライフル」「ベルジアン ショットガン」「シレジアン ライフル」「ムーリッシュ ライフル」「ウインチェスター」のようです。全6種類です。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
 (みくに文具 上田大)
https://392puramo.blog.fc2.com/


-ps-
タイムボックスでは、現在入荷待ちです。
http://www.timebox.jp/