2013年3月25日月曜日

マルイ 変身サイボーグみたいなプラモ

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第6回)

あるジャンルものが流行ったりすると、世の流れはそれを追随します。
ソフビ怪獣が流行れば世はソフビ怪獣や人形。
超合金が流行れば、各社は合金おもちゃを連発。

そんな流行に敏感な、メーカーがあります。
そう、東京マルイ玩具、通称「マルイ」です。

宇宙戦艦ヤマトが流行れば、自社金型を使い、なんとか、宇宙戦艦ヤマト風のプラモシリーズを展開。機動戦士ガンダムが流行れば、ガンダム風のシリーズを展開。
そうです。マルイとは有名な「ガンガルシリーズ」を生み出したメーカーです。
現在はプラモデルよりもエアガンやRCメーカーとして有名ですね。

さて、今回はそんなマルイのプラモデルを紹介します。
透明ボディーで内部メカがみえるという斬新な発想で74年発売。
メカボーグ2号です。


頭には、優れた人間の脳を使用しているという設定ですので、人間と同じぐらいの大きさのようです。

当時、この透明ボディーという切り口で、シリーズを展開しました。
「メカボーグ2号」「メカボーグ怪獣」「メカニックマシン1~4号」の6商品を発売。


お気づきかと思いますが、この透明ボディ戦略、マルイのオリジナルではありません。
タカラから72年に発売され、大人気商品となった、変身サイボーグ1号の影響です。

この商品名、なぜ2号なのか?中に入っている的紙に「悪いメカボーグ」と描かれているメカボーグがいます。
この「悪いメカボーグ」が1号で、開発失敗により暴走?悪となり、正義の味方的な「2号」が開発されたものと予想されます。

メカニックマシンはメカボーグ2号の専用マシンかと思いきや、メカニックマシン2号には一般パイロットが操縦している模様が描かれているので、支援マシンのようです。

金型流用商品なので、「メカボーグ2号」は、72年発売の版権商品「シルバー仮面(ゼンマイ歩行)」、「メカボーグ怪獣」の方は、71年に発売されたマルイ オリジナル怪獣プラモ「ジラゴン(ゼンマイ歩行)」が元ネタとなっています。 「メカニックマシン1~4号」は名前を変え、再々再販ぐらいの商品です。
もし、メカニックマシンの元ネタプラモデルもコレクションの対象にするのでしたら、、、
いまだ全貌の解明はされていない暗黒プラモ郡ですので、数十年の収集の旅が待っているのは確実です。楽しくもありますが、チャレンジにはお気をつけ下さい。

(2024.3.26追加)
絶版プラモデル情報局(237回)の記事でマルイのメカボーグ2号をさらに詳しく紹介していますので、そちらもご覧ください。
記事は→こちら


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
 (みくに文具 上田大)


-ps-
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-ps2-
マルイからは、「シルバー仮面」の他に「レッドバロン」「新ウルトラマン」「ウルトラマンタロウ」「オバQ」「巨人の星」「あしたのジョー」「アニマル1」などの版権プラモモデルも発売されています。あまり、目立たない存在商品でしたので、今ではレア度は高いものばかりです。
(新マンのメカものは再販されましたので、そちらは入手は容易となっています。)
特に「あしたのジョー」のプラモデルは謎の逸品となっています。


2 件のコメント:

  1. これ作りましたよ メカボーグ2号、箱の絵とのギャップに泣かされましたね

    出来上がりは中年のおじさんみたいな感じで、両足の腹から突起が交互に出るゼンマイ式だったと思います

    寺沢武一先生も作られたのかもしれませんねぇ

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  2. こっちよりも、変身サイボーグで遊んだのかもしれませんね(^^;)

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