2013年11月30日土曜日

マルサン トッポ・ジージョ シリーズ

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第22回)
今回はマルサン「トッポ・ジージョ」シリーズをご紹介します。
マルサン商会は、1966年12月、500円の「トッポ・ジージョ(ゼンマイ)」「トッポ・ジージョ(リモコン)」を発売、翌年2月、200円「トッポ・ジージョ(小)」を発売しました。


まずは、当時500円のゼンマイ版です。
トッポ・ジージョシリーズの中では、市場に出にくい物です。
箱は28×22×6.5センチと大きく、電動と同じく、両足を前後に動かし歩きます。
耳はスポンジ。ゼンマイを巻いた後は、背中のスイッチのON-OFFで歩き出します。
足裏タイヤやネジなどの小部品は電動の流用です。
よく、電動トッポ・ジージョと本体部分は同じと勘違いされている方もいますが、まったくの別物です。顔のみ、並べてみました。
電池は単一で、大きい方が電動です。

トッポジージョは、顔だけでもかなり大きく、ゼンマイ版の顔は高さ8センチもあります。
しかも体のパーツよりも大きいです。
前回紹介した、謎のゼンマイブースカは、このゼンマイ トッポ・ジージョの内部仕様を、受け継ぎ、発売されたのだろうと想像できます。


リモコン版です。当時800円。
箱サイズは36.5×25.5×7センチ。リモコンは黒プラのみ。青ブリキタイプはありません。
写真のように、当時、2000円に値上げされた物もあります。
マルザン キャプテンウルトラのシルバースター(650円)にも2000円値上げシールが貼られている物を見かけます。

現物は、まず、顔と耳(スポンジ)の大きさに驚かされます。組んだ姿も、愛嬌があって可愛いです。
昔はどこのアンティークショップでも見かけたのですが、最近は見かけることは少なくなりました。リモコンやギヤーボックス、タイヤ、ネジなどが他マルサン電動怪獣と同じため、電動怪獣の欠品を埋めるために、多くの未組個体は部品取りにされたようです。
某アンティークショップの倉庫には、部品取りされたトッポ・ジージョの残骸が大量に眠っているという噂もあります。
トッポ・ジージョ(小)です。当時200円。
箱サイズは22.5×13.5×4.5センチ。カラーの完成図が入っています。
完成品はペコちゃんのように首がゆらゆら揺れます。
美品も割と多く現存しているようです。

3種類でコンプリートと、わりと集めやすいコレクションアイテムですが、
しかし、そこはマルサンシリーズ。全て美品を求めるとなるとやはり難易度は高くなります。

※写真のゼンマイ版とリモコン版の耳スポンジが逆になってます。
写真撮り次第修正画像に差し替えします。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)



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マルサン電動の値上がりとともに、今後はトッポ・ジージョ関係も値上がりが予想されます。ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい。
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2013年11月18日月曜日

マルサン 快獣ブースカシリーズ

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第21回)
今回は、マルサン「快獣ブースカ」シリーズをご紹介します。
マルサン商会は、1967年3月に100円の「ブースカ(小)」、その後「リモコン ブースカ」「ロケット ブースカ」「そば喰い ブースカ」を発売しました。

イラスト箱が2点。写真箱が2点です。

こちらは100円のブースカ(小)

組立済みはわりと現存していますが、未組立てはほとんど見かけません。
箱は、キャプテンウルトラの100円シリーズと同じ大きさですが、
ウルトラ怪獣100円シリーズと比べると、ブースカの方が横幅が1センチほど大きいです。

リモコンのブースカです。当時800円。

箱の大きさや、内容からすると、箱サイズ最大の「そば喰いブースカ」や、ロケットリモコン走行の「ロケットブースカ」の方が値段が高かったように思われますが、実は、このリモコン歩行ブースカが、当時価格では一番高い800円でした。 割と数が残っているので、遭遇確率は高いですが、美品の数は少なく、最近の市場価格は、並品~美品で数十万の差がでています。
バンプレストから、ミニマルサンプラモデルコレクションとして、精密に縮小されたリモコンブースカが発売されています。箱デザインも同じで、説明書も当時の縮小版が入っていますので、手軽に当時の雰囲気を楽しめます。
ロケット ブースカです。当時500円。
数年前までは、マルサン電動怪獣にも引けをとらない謎の逸品と言われ、100万を超える市場価格が付けられていましたが、最近は少し落ち着いてきたようです。ただ、これも綺麗な物は少ないので、美品入手は困難となっています。

そば喰い ブースカです。当時700円
箱状態の悪い物が多いですが、このシリーズの中では一番見かけるタイプです。
完成品は、おへそのスイッチをONにすると、両手を動かしてそばを食べる仕草をします。


さて、絶版プラモデル界には、現在でも確認の取れない謎の逸品があります。
今回紹介したブースカシリーズにも、発売された?と思われる、謎の逸品の一つがあります。「ゼンマイ ブースカ」です。

上図はマルザンの68年カタログ内のブースカ紹介ページです。
写真で紹介されているものがゼンマイブースカのようです。
ブースカシリーズは、67年のマルサン時代に発売されましたので、
マルサンからマルザンへ社名変更した後の68年カタログに紹介されているということは、当然、ゼンマイ版は既に発売済みと解釈できます。ただ、現在なお、箱や組済みジャンクすら市場に出てきたという話を聞いたことがありません。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


みくに文具 上田大)

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