~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第237回)
今回は発売中の「昭和40年男」で連載している、みくに文具のプラモ棚「第24回 メカが丸見え! 透明サイボーグ」の補足情報です。。
今号は、変身サイボーグ1号ブーム時に発売された、マルイの透明メカシリーズの2種を紹介しています。
ぜひ、お手元の連載記事と一緒に補足情報をお楽しみ下さい。
~メカニックマシン2号~
●箱中と、おまけについてるカラー台紙。箱側面のシリーズ紹介部分です。
側面に1号から4号まで紹介されています。的の怪獣みたいな敵は入ってません。
「パッケージ背景に描かれているのは、戦略ミサイル指令室じゃなくて、航空母艦の指令室。
描写からわかるのは、アメリカ空軍のパイロットで、スーツがオレンジ色なのは海に墜落してもわかるように。ということは、「メカニックマシン2号」は冷戦時代の秘密兵器という設定みたいですね。
ヘルメットは自分で塗っていいことになってるので、パッケージで描かれている物は記憶ないので、たぶん自分塗りじゃないかと。
背中にパラシュートを背負っているように見えるので、座った時に邪魔そうな予感。
空軍はパラシュートを背負ってないので、梶田氏は爆撃機と勘違いしたんじゃないかな?とのこと。」
このような情報を、専門家からご意見いただいておりました。
個人的に、この「宇宙レシーバー」とコンセプトが似てるなと感じておりました。こちらも梶田氏の作画です。
●「日本懐かしプラモデル大全( 辰巳出版)」では、メカニックマシン4号が、ゼンマイ走行と紹介されていますが実際はゴム動力です。シリーズ4種ともゼンマイと思いがちですが、ゼンマイ走行は1~3号までで、4号もタイヤ走行しますが、スクリューンと連動したゴム動力となっています。
●2号組立書です。
1号、2号は空を滑空します。この滑空スタイルが70年代少年にとってのマルイ流です。
~メカボーグ2号~
メカボーグ2号の補足情報です。
●「メカボーグ2号」は、なぜに「2号?」。
「パッケージ背景に描かれているのは、戦略ミサイル指令室じゃなくて、航空母艦の指令室。
描写からわかるのは、アメリカ空軍のパイロットで、スーツがオレンジ色なのは海に墜落してもわかるように。ということは、「メカニックマシン2号」は冷戦時代の秘密兵器という設定みたいですね。
ヘルメットは自分で塗っていいことになってるので、パッケージで描かれている物は記憶ないので、たぶん自分塗りじゃないかと。
背中にパラシュートを背負っているように見えるので、座った時に邪魔そうな予感。
空軍はパラシュートを背負ってないので、梶田氏は爆撃機と勘違いしたんじゃないかな?とのこと。」
このような情報を、専門家からご意見いただいておりました。
個人的に、この「宇宙レシーバー」とコンセプトが似てるなと感じておりました。こちらも梶田氏の作画です。
●「日本懐かしプラモデル大全( 辰巳出版)」では、メカニックマシン4号が、ゼンマイ走行と紹介されていますが実際はゴム動力です。シリーズ4種ともゼンマイと思いがちですが、ゼンマイ走行は1~3号までで、4号もタイヤ走行しますが、スクリューンと連動したゴム動力となっています。
●2号組立書です。
1号、2号は空を滑空します。この滑空スタイルが70年代少年にとってのマルイ流です。
~メカボーグ2号~
メカボーグ2号の補足情報です。
●「メカボーグ2号」は、なぜに「2号?」。
答えは出せていませんが、やはり「変身サイボーグ」が「1号」だったので、2号にしたんじゃないかと。さらに、少年サイボーグが変身サイボーグ2号なのは、マルイ側は気づかなかったのではメカボーグが発売された時には、すでに少年サイボーグは市場にでていました。
悪いメカボーグが1号だった可能性は残されています。
●元ネタプラモデルの紹介。
悪いメカボーグが1号だった可能性は残されています。
●元ネタプラモデルの紹介。
「メカニックマシン2号」の最古形の「ビーム9」も紹介しておきます。(画像は少年マガジン昭和42年2月26日発行広告)。この「ビーム9」は広告でしか見たことがありません。1号の最古形は「バトル3」。こちらも当時の広告でしか見かけたことがありません。マルイのSFメカシリーズは凄い数のパッケージ替えの転生商品が確認されています。
●誌面で紹介したタグ&心臓パーツについて。
誌面の箱中画像で使用されているのが、初期タグです。初期タグと言うことで、初期流通物です。その後、下画像のような丸波タグになります。 初期タグも裏表で色違いとなってます。
画像下はゼンマイ袋などが留められている小タグです。この小タグはデザイン変更はなく、初期・後期の大タグの両方で一緒に使われています。
75年発売のバードラーGのタグが同じ丸波タグだったので、丸波タグが後使用と確定させました。
また、心臓パーツの成形色が、2色あるというのは確認できていたので、手持ち資料の15個体ほどの未組画像からパーツ成形色とタグ種類を関連付けると、
〇初期レインボータグは「青色」のみ。
〇後期の波タグは「青色」「黄色」のどちらか。
ということで、
初期タグだと心臓パーツが青色。そして、タグが丸波に変わっても成形色は青色。その後、黄色も登場。といった流れのようです。
心臓パーツは、ゼンマイ袋に入っているので、その色を確認するのは見ずらい場合がありますが、確認するには他方法もあります。
メッキパーツのランナーは心臓パーツ色と同期しているので(確認できた限りでは)、ランナーのメッキ処理されていない部分の成形色で確認。下画像だと、心臓パーツも青色。
なぜ、メッキ処理されていない部分があるのかというと、クリップなどで挟んでメッキ処理をしていたらしく、その部分が残っているためみたいです。
●心臓パーツに関しては、青色と黄色の2種類としていますが、イレギュラーで白色もある可能性があります。メッキ処理ランナーの成形色が白色に見える個体が確認されているためです。
●シルバー仮面の金型修正と言うことで、顔部分はもしかしたら、他のマルイのプラモデルからきているのでは?とのことで、一応裏とりしています。 巨人の星などのゴールデンマスコットシリーズは違うようで、これかなと言うものは「アポロ飛行士」。
確認すると、上画像でわかるように、顔ははめ込み式で全然違いました。
●サイクロンマークが子供を引き寄せる。
「メカボーグ2号」に惹かれたのは、変身サイボーグに似ているというのもありますが、タイトル左に表示されている「偽サイクロンマーク」も非常に大きかったんじゃないかと。
全国の子供が、このサイクロンマークを集めていたので、このロゴに反応したはずです。
●手首から発射される弾は10発付きでシルバー仮面と変わらず。
これぐらいあれば、無くしても大丈夫。さすがマルイ!
●ブームで湧いた「透明プラモ達」
カッパキング画は、メカボーグと同じ吉田昭夫氏?と思い少し調べましたが、違うようです。
誌面では、マルイの約半年後に各メーカーが参戦と大まかに紹介しましたが、正確な感じはこちらです。
●メカボーグ(74年11月)
●日東 (75年2~3月)
●有井、75年にプラボーグマシンシリーズ(75年5月)
●バンダイ メカニックロボコン(75年5月)
●イッコー:プラボーグ4点シュリンク(75年6月) ※イッコーはマッハコンドルM7など、過去のSFメカも透明パーツで展開しています。
●中村:ばけボーグシリーズ4種(75年7月)
●ブルマァク:人体(70年10月)
●バンダイモデルボーグ等グレート(75年)、ゲッターロボ(75年2月)、マッハバロン(75年3月)
●マークのサイボーグ009(82年7月)
透明パーツプラモデルというジャンルは、その昔から多々ありましたが、「過去の金型を再利用」としたマルイ目線で言うと、画像で紹介しているものが、マルイを追従したと考えています。
発売時期が近い、バンダイのモデルボーグなどは、内部メカが見えるをコンセプトに商品開発が進んだ新商品なので、マルイ的な商売手法とは別物と考えました。「透明で内部が見えるブーム」としては一緒ですが。。。。。。
バンダイでは、メカニックロボコンがマルイ流の商品です。
ただ、日東科学の商品のみが発売が早かったです。
日東はメカボーグ発売の数か月で金型再利用商品を投入しています。
素早く新商品を投入できたのは、内部メカ部分をカラー台紙にしているからだと考えます。
他メーカーは新規金型で、内部メカを表現していますが、日東は「紙」で表現するという手法にしているので、新規金型は発生せずに、商品化まですばやく対応できたのではと。
カッパキング画は、メカボーグと同じ吉田昭夫氏?と思い少し調べましたが、違うようです。
誌面では、マルイの約半年後に各メーカーが参戦と大まかに紹介しましたが、正確な感じはこちらです。
●メカボーグ(74年11月)
●日東 (75年2~3月)
●有井、75年にプラボーグマシンシリーズ(75年5月)
●バンダイ メカニックロボコン(75年5月)
●イッコー:プラボーグ4点シュリンク(75年6月) ※イッコーはマッハコンドルM7など、過去のSFメカも透明パーツで展開しています。
●中村:ばけボーグシリーズ4種(75年7月)
●ブルマァク:人体(70年10月)
●バンダイモデルボーグ等グレート(75年)、ゲッターロボ(75年2月)、マッハバロン(75年3月)
●マークのサイボーグ009(82年7月)
透明パーツプラモデルというジャンルは、その昔から多々ありましたが、「過去の金型を再利用」としたマルイ目線で言うと、画像で紹介しているものが、マルイを追従したと考えています。
発売時期が近い、バンダイのモデルボーグなどは、内部メカが見えるをコンセプトに商品開発が進んだ新商品なので、マルイ的な商売手法とは別物と考えました。「透明で内部が見えるブーム」としては一緒ですが。。。。。。
バンダイでは、メカニックロボコンがマルイ流の商品です。
ただ、日東科学の商品のみが発売が早かったです。
日東はメカボーグ発売の数か月で金型再利用商品を投入しています。
素早く新商品を投入できたのは、内部メカ部分をカラー台紙にしているからだと考えます。
他メーカーは新規金型で、内部メカを表現していますが、日東は「紙」で表現するという手法にしているので、新規金型は発生せずに、商品化まですばやく対応できたのではと。
裏ルートで、発売前に情報を入手していた可能性もありますが、日東の商品開発部が、マルイの「透明再利用商品手法」の可能性に、いち早く気が付いて俊足で動いた成果と言うのは間違いないはずです。 しかも、多忙の小松崎氏へのパッケージ依頼もできてますし。
●シルバー仮面とメカボーグの組立書比較。
誌面でも指摘した通り、シルバー仮面時よりも、チビッコには、わかりやすい組立書になっています。
シルバー仮面は、両腕を輪ゴムで固定していたのですが、メカボーグ2号では独自で固定されるようになっています。輪ゴムのままだと内部メカパーツと干渉するため?と思われますが、メカボーグ怪獣はジラゴンから変更なしで、輪ゴム固定のままです。
ネジ巻きで、ゴム管を押し込むと記されています。これはキッズには非常に助かる情報です。
足裏パーツはシルバー仮面時も透明パーツです。コの字は目立たない方がいいので、嬉しい仕様ですが、2号ではさらに形状が小さく、楕円に変更されています流石マルイ。
ざっと他メーカー物もしらべましたが、足裏のコの字パーツが透明なのは、マルイのみのようです。
ゼンマイ歩行と言えば、アオシマですが、アオシマには見られない気配りです。そういえば、作りにくいアオシマゼンマイ歩行物よりも、マルイの方が、断然作りやすかった記憶があります。
遊び方紹介。
透明でわかりずらいですが、シルバー仮面のブーツとか手袋のモールドは残っています。
ただ、ベルトのバックル部分は造形が削られて平らに修正されています。
メカボーグ2号の下箱裏に「昭和54年8月500円で購入」と箱書きされたものがあります。そこそこ長い間、市場でも見かけていたんじゃないかと思います。
●シルバー仮面とメカボーグの組立書比較。
誌面でも指摘した通り、シルバー仮面時よりも、チビッコには、わかりやすい組立書になっています。
シルバー仮面は、両腕を輪ゴムで固定していたのですが、メカボーグ2号では独自で固定されるようになっています。輪ゴムのままだと内部メカパーツと干渉するため?と思われますが、メカボーグ怪獣はジラゴンから変更なしで、輪ゴム固定のままです。
ネジ巻きで、ゴム管を押し込むと記されています。これはキッズには非常に助かる情報です。
足裏パーツはシルバー仮面時も透明パーツです。コの字は目立たない方がいいので、嬉しい仕様ですが、2号ではさらに形状が小さく、楕円に変更されています流石マルイ。
ざっと他メーカー物もしらべましたが、足裏のコの字パーツが透明なのは、マルイのみのようです。
ゼンマイ歩行と言えば、アオシマですが、アオシマには見られない気配りです。そういえば、作りにくいアオシマゼンマイ歩行物よりも、マルイの方が、断然作りやすかった記憶があります。
遊び方紹介。
透明でわかりずらいですが、シルバー仮面のブーツとか手袋のモールドは残っています。
ただ、ベルトのバックル部分は造形が削られて平らに修正されています。
メカボーグ2号の下箱裏に「昭和54年8月500円で購入」と箱書きされたものがあります。そこそこ長い間、市場でも見かけていたんじゃないかと思います。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(みくに文具 上田大)
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