絶版プラモデル情報局: マルイのガンガルシリーズ

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

（第269回）

今回の絶版プラモデル情報局は、マルイのガンガルと、そのシリーズを紹介いたします。

世は空前のガンプラブームの真っ最中、ガンガルは1982年にマルイから発売。

ガンガルには大と小があります。50円の小の方は、割とよく見かけますが、大の方はあまり見かけません。少し前までは、大サイズを知らないコレクターさんも割と多かったようです。

●「1/177　機動戦隊　多目的戦闘用モビルフォース　強化新型ガンガル」
1982年発売で当時300円。大シリーズは2種で、No.1が「ガンガル」、No.2 が「ズク」。
品番はMT-57-300。箱サイズは22.8×15×3.8センチ。1/144 ガンダムの箱サイズが19×13×4センチなので、ガンガルの方が割と大きいのがわかります。

●「1/250　多目的戦闘用　モビルフォース　ガンガル」
1982年発売で当時50円。50円くじ引き以外の販売形態もあったと思われるが未確認です。
品番はMT-57-50。50円モビルフォースシリーズは全6種。ガンガルはシリーズNo.3。箱サイズは11×7.5×2センチ。組立図は箱裏にカラーで印刷されています。

●大の成形色は2色確認されています。

大の成形色は白色と赤色の2色が確認されています。
組立書は二つ折りか、そのままの状態で入っています。上図の場合は、白色版がそのままで、赤成形色版が二つ折りで入っていました。

●パッケージ背景に浮かび上がる鳥ロボの頭部は敵メカではなく、ガンガルが頭部すげ替えで2種類のロボが楽しめるというもの。

これはマルイ製品の定番、金型再利用商品ということで、転生前を引き継いだもの。ガンガルの転生前の商品は「ミニ　バードラーG（75年発売200円）」。その前は、なんと版権キャラクターの「はしる　レッドバロン（73年発売200円）」でした。

パッケージの背景にロボが浮かび上がるイメージ画は、当然、ガンプラを参考にしたもの。

1/144の旧ザク（81年10月）、コアブースター（82年8月）などがこのイメージ方式となています。

300円の大シリーズは全2種で、No.2は「ズク」です。

「ズク」も紹介
ズクは大が強化改良型でシャア塗装の赤色。50円の方が量産型で緑色です。

ガンガルと同じように頭部すげ替えで2種類のロボが楽しめます。ズクには台座が付いていて、発射可能でズクが飛び上がります。成形色は白色も確認されています。
ズクも金型再利用商品です。前世は「ミニ　ジャガーランダー（75年発売200円）」。その前は、こちらもレッドバロンシリーズで「空とぶ　レッドバロン（73年発売200円）」でした。

●50円モビルフォースシリーズは全6種です。全てスケール表示は1/250です。

●成形色は5色確認。各3色が割り当てられています。

上表のように成形色は薄緑色、紫色、紺色、白色、赤色の5色が確認され、「No.1ズク」「No.5ジドム」「No.6ザイック」は薄緑色、紫色、紺色の3色のみ、「No.2ゲルグ」「No.3ガンガル」「No.4アッカム」は紺色、白色、赤色の3色のみ確認されています。これ以外の成形色個体があった場合は珍色で非常に珍しいです。

流石に赤色の量産型ズクはなさそうですが、ぜひ、成形色違い含めたコンプリート全18種を目指してほしいです。

●50円のモビルフォースシリーズの販売形態ですが、「50円くじ引き」が主だったようで、それ以外の販売形態は未確認です。