~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第189回)
今回は発売中の「昭和40年男」で連載している、みくに文具のプラモ棚「第12回 アリイの怪奇貯金箱」の補足情報です。
昭和40年男の最新号は、全国の書店、コンビニに並んでいると思いますので、ぜひ、お手に取りください。「補足情報」は、お手元の40年男と比較しながらお楽しみ下さい。
●サンキットの「ミステリーバンク」
絵師は鴨下示佳氏ではなさそうですが、アリイ版の発売時には、構図やデザインを参考にしています。
絵師は鴨下示佳氏ではなさそうですが、アリイ版の発売時には、構図やデザインを参考にしています。
サンキットのミステリーバンク、1967年頃発売で当時価格は350円。
●絵師、鴨下示佳
誌面ではアリイ初期のパッケージを多く担当していると紹介しましたが、「昭和少年カルチャーDX( 辰巳出版)」にて鴨下示佳箱絵特集が組まれていますので、さらなる探求はそちらがお勧めです。255ページ全てギッシリに昭和カルチャーが紹介されている、超有名高評価本です。
誌面ではアリイ初期のパッケージを多く担当していると紹介しましたが、「昭和少年カルチャーDX( 辰巳出版)」にて鴨下示佳箱絵特集が組まれていますので、さらなる探求はそちらがお勧めです。255ページ全てギッシリに昭和カルチャーが紹介されている、超有名高評価本です。
氏の有名パッケージ画では、アリイの「公害怪獣シリーズ」、オリエントモデルの「マルサンマスコット パチ怪獣シリーズ(金型流用)」など、近年ブームになった懐かしオリジナル怪獣シリーズなどがあります。
昭和少年カルチャーDXでは、鴨下示佳の画風は、特にSFメカや怪獣物で小松崎茂に近い印象をうけると紹介されていましたが、鴨下氏自身が、独立前は原稿取りに小松崎茂宅の仕事場に頻繁に伺っていたようで、その際に戦車画などを持ち込んで相談をしていたとのこと。小松崎氏の画風に近いのは、そんな影響があったためと思われます。小松崎氏のパーティーには、独立後も必ず参加していたそうです。
関係者によると、初版のミステリーバンク画はブラシ画を始めた初期の頃の作じゃないかとのことです。
●箱に描かれている模様
2版パッケージのミステリーバンク箱に描かれている模様は、「木目」と思っていましたが、初期のマーブル成型色を忠実に再現していたものでした。
初期売値350円でも、ST表記された早い段階で箱は単色成型色となったようなので、パッケージの箱柄は、誇大表現(広告)になってしまっています(笑)。
誌面で紹介したマーブル成型色のプラモデル「仮面ライダー 50円シリーズ」。画像はコブラ男。
関係者によると、初版のミステリーバンク画はブラシ画を始めた初期の頃の作じゃないかとのことです。
●箱に描かれている模様
2版パッケージのミステリーバンク箱に描かれている模様は、「木目」と思っていましたが、初期のマーブル成型色を忠実に再現していたものでした。
初期売値350円でも、ST表記された早い段階で箱は単色成型色となったようなので、パッケージの箱柄は、誇大表現(広告)になってしまっています(笑)。
誌面で紹介したマーブル成型色のプラモデル「仮面ライダー 50円シリーズ」。画像はコブラ男。
日東科学の「岩乗りウルトラマン怪獣シリーズ」、今井科学の50円オリジナル怪獣、エイダイの「昆虫シリーズ」、バンダイの「ヤドカリ」などなど、1970年前後に、マーブル成型色を取り入れていたプラモデルを見かけます。
●価格変更と箱表記バリエーション、箱成型色。
1.1969年7月頃発売の初版箱。当時価格は350円。箱成型色は一番左。
2.1970年頃発売の2版箱。当時価格は350円でST表記は無し。箱成型色は左から2番目。
3.1972年発売の2版350円箱ST表記版。以降、箱表面左下にST表記が入る。箱成型色は左から3番目。
※箱成型色は左から2番目のマーブル色も若干あったと思われる。
4.1974年頃発売の2版400円箱。箱成型色は左から3番目。
5.1981年頃発売の2版500円箱。箱成型色は左から4番目。
●2版箱以降、1985年からのミステリーバンク
画像上が1985年から1992年頃まで出荷されていたミステリーバンク。当時価格は700円で箱サイズは約16×29×5.5センチ。
画像下は1994年に新展開のシリーズ、「ゴースト・ミステリーシリーズ(ミステリアス・コイン・バンク・シリーズ)」。当時価格は1200円。全6種で、ゾンビハンド、スケルトンハンド、モンスターバット、ビッグスコーピオン辺りが、ミステリーバンク系統でその他はゴーストボックス系統。
このシリーズが現在、一番安値で入手可能なので、懐かしく作ってみたい方にはお勧めです。
●完成品写真の100円玉
最後に完成品写真で使用した100円玉は、2版に描かれているものと同じ「昭和45年」物。
手のアップ紹介時にと用意したのですが、全体写真のみでしたので、拘り見せれず残念でした。
完成品画像は初版のものでしたので、今思えば、100円銀貨の方を用意すればよかったkもしれません。
みくに文具では、当然のように硬貨が頻繁に出入りしていました。私が子供ながらに店番していた時にも、たまにですが100円銀貨は見かけた記憶があるので、昭和50年代でも使う人がいたと記憶しています。
みくに文具では、当然のように硬貨が頻繁に出入りしていました。私が子供ながらに店番していた時にも、たまにですが100円銀貨は見かけた記憶があるので、昭和50年代でも使う人がいたと記憶しています。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(みくに文具 上田大)
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