2020年7月19日日曜日

マルサン電動怪獣「ペギラ」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第181回)

今回は、1966年にマルサン商店から発売された電動歩行プラモデル「ペギラ」を紹介します。

絶版プラモデル情報局では、マルサンのウルトラシリーズ電動怪獣プラモデル「ガラモン(第67回)」「ゴメス(第118回)」「ギャンゴ(第129回)」と紹介してきましたが、新作のウルトラマンZに「ペギラ」が出演したとのことで、記念紹介です。

発売は1966年。当時650円で品番はART NO.555。
箱サイズは36.2×25.5×6.5センチで、完成全高は23.6センチ。
リモコンにより両腕を振りながら電動歩行します。
組済み完成品は、尾に取り付ける「重し岩」が無い物が多いです。
完成品ジャンクはわりと多く見かけます。 ペギラは100円タイプのマスコットも当時発売されています。


箱の中身です。
ペギラのリモコンは青ブリキしか見たことがないのですが、もしかしたら黒プラリモコンは無かったのかもしれません。現在調査中です。
 
©(コピーライト)の刻印はお腹にあります。 
造形は子供向けソフビのようにぽっちゃりタイプです。トドラやバラゴンのように、マルサン電動怪獣は、リアル造形物に人気があるので、ペギラの人気の無さは、この造形も一因と言われてきました。

バランスをとるための「重り岩」です。

箱側面です。テイストの違うイラストが2つ紹介されています。

組立書は両面印刷。38.5×26.5センチと大きいです。
発売時期による箱の表記違い、組立書の表記違いは今のところ確認できていません。

ペギラは、「痛み箱が多い」「電動怪獣の中でも安い奴」みたいなイメージが昔にはありましたが、現在の未組立評価は見直され、マルサン電動怪獣中堅あたりとなっています。
不人気のイラスト箱も再評価されています。


数多くのマルサン電動プラモを売ってきた某アンティークショップオーナーさんも、
「そう。実は、カネゴンやウルトラマンの未組は、よくあったけど、ペギラ(大)は少ないんだよね。でも、イラスト箱だからか、差別されちゃって、なんとなく人気がないイメージがついちゃって、数があるみたいなイメージが付いたんじゃないかな?、、、」と話されています。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


みくに文具 上田大)




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