2013年6月24日月曜日

海賊王子からトリトンまで イルカプラモデル!

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第11回)

今回は「海賊王子」から「海のトリトン」のイルカパーツの金型修正を紹介します。
「海賊王子」「パーパス」「海のトリトン」のイルカパーツはよく似ているので、
パーツの使い回しのようにも見えますが、微妙に修正変更されています。
組済み入手の際の参考にして下さい。

まずは、各プラモデルの紹介です。
●海賊王子は1966年9月発売。ファミリーシリーズNo.18で当時150円。
今井科学のファミリーシリーズには、入手困難な激レア物が多いですが、
これもその一つに数えられます。

●1967年5月発売。サマーシリーズNo.5の「パーパス」。当時120円。
水中モーターの発売に関連した商品と思われます。最終的には値表記シールにより300円まで値上げされました。
「パーパス(porpoise)」とは、くちばしのないイルカの英名として使われる言葉で、
スナメリ、ネズミイルカなどがパーパスと呼ばれています。

●再生今井科学の初期発売作品。海のトリトンは1972年6月発売で当時250円。
今井のサブマリンシリーズNO.4。
非常に市場に出にくく、探している方の多いプラモデルです。


さて、3種類のイルカ部分です。
左から海賊王子の「フィン」、「パーパス」、トリトンの「ルカー」。
よく見ると、背びれの位置がずれています。


フィンは前方。パーパスは後方、そしてルカーは前方に戻ります。
キャラクターが背中に乗るには、前方に背びれがあったほうが絵になるのですが、実際のイルカは後方寄りに背びれはついています。


そして、背びれよりも、動力部分に大きな違いがあります。
パーパスまでは、ゴム動力により、尾を上下に振って進みます。
しかし、ルカーは尾の中にスクリューが隠されており、その回転により進みます。
尾の上下のみで、どれだけの推進力があったのかわかりませんが、時代とともに現実的で簡易的な作りになったのでしょう。

海賊王子の組済み紹介です。きれいな状態で、こちらも店内在庫品です。
当時、模型店の亭主が制作し、飾っていたものです。
組済みコレクターには堪らない時代感がでています。


最後に、レベルから、フリッパーのプラモデルが発売されているので、それもご紹介しておきます。

イルカプラモデルは、他では、「APKの ミニミニフリッパー(50円)」「バンダイのゴーゴードルフィン(500円)→(400円) 」 「ジュニア 泳ぐクリッパー(50円?)」などもあります。


(2024.4.24追加)
バンダイのゴーゴードルフィンの画像を追加しておきます。
当時価格を500円と紹介していましたが、500円は50年史データベースのミスで、発売価格は400円でした。


現在、タイムボックスでは、紹介した「海賊王子」「パーパス」「トリトン」の3点とも、未組立にて在庫中です。特にトリトンは非常に人気があり、しかも激レアです!!
在庫のあるうちに、お問い合わせお待ちしております。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

タイムボックスでは、各社絶版プラモデル、在庫薄のため高価買取中です!
大切なコレクションを手放すときは、ぜひ、お気軽にご連絡下さい。
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