2013年5月29日水曜日

初心者必見! 絶版プラモ保存方法 その2

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第10回)
今回は「絶版プラモ保存方法 その2」です。

プラモデル保存の一番の天敵は、外部環境ではなく、内部に潜む「ゴム系部品」です。
キャタピラやタイヤ、動力や電飾のためのコード類などが、長期間プラ部分と接すると、
プラモを溶かしてしまうのです。

 写真は、極度にキャタピラが劣化した状態です。
色ゴム(黒ゴムよりも劣化しやすい)ということと、保管場所が悪かったために、ここまで悪化した例です。
写真のプラモデルは、今井科学のサンダーバード全盛期の約45年前に発売されたものですが、近年物でも、すでにガンダムのブラウブロやダンバインの羽に使用される黒電線も、プラと接していたため、浸食して、だめになったとの話もあります。(電線を覆う黒ゴム部分が問題)
マルイの高額ラジコン ゴジラも皮膚のゴムにより、内部パーツがサクサクに溶けているとの報告もあります。
どこまで溶けちゃうのか?
アオシマのメガロマンシリーズでご紹介しておきます。
発売は79年で、箱絵は上田信氏。写真は100円シリーズのもので、全12種類が発売されています。No.12は結構レアです。
当時は、ガチャガチャの怪獣消しゴムが流行っていたということもあり、
消しゴム人形をおまけに付けるという変化球商品として展開していました。

そうです。このゴム人形が、悪さをすることになるのです。。
こんなにも溶けて融合してしまいます。物体Xのようです。
コレクターとしては、なんとか、袋の隙間からゴム人形を取り出して、
このように保存する方が正しいと思います。
マルイの「歩く生首」や「歩く手首」なんかも、ゴム蛇などが入っているので、要注意です。
※未開封品との兼ね合いもありますが、ここまでは許容範囲でしょう。


昔のプラモデルでよく見かけるリモコンとコードの組み合わせ。
組済みのリモコンコードの処理を、綺麗にクルクルと巻いて保存していませんか?

コードが浸食して、こんな跡がついてしまいます。

プラ部分のリモコンは、コードが接しないように透明袋に入れて保存しましょう。

これで安心です。

今回紹介したゴム関係の他に、「デカールと説明書がくっつく」などもあります。
蛍光灯や日光による箱色あせ(ヤケ)、湿気や乾燥によるカビや箱の劣化などの外部環境から、守るのも大切ですが、箱中環境も重要なチェックポイントです。
これだけは手放さず、ずっと大切にしてきたプラモデル。
せっかく、手に入れたお宝プラモデル。
久しぶりに中身を確認したら、、!?、、みたいなことにならないように管理は慎重に!

絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。



みくに文具 上田大)


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