2023年11月30日木曜日

アニメ&SF作品コンテスト 「3D Land」

 ~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

(第262回)


今回は、ガンプラブーム世代には直撃、忘れられない「アニメ&SF作品コンテスト」の経緯を、当時のバンダイの情報誌、模型情報から紹介したいと思います。

コンテスト作品集「3D Land」としてまとめられたのは、上画像の第2回コンテストまでの2冊。コンテストは第3回まで開催されましたが、第4回があったかは不明です。


模型情報1981年5月号に出た最初の告知です。
バンダイ主催ということで、「原則としてバンダイ製品を使用する」という縛りがありました。
ミリタリー模型界に君臨するタミヤの「パチッコンテスト」「人形改造コンテスト」の盛り上がりを参考に、宇宙戦艦ヤマトで生まれたSFアニメ模型ブームを継続的に育てて行こうとする流れの一つだったと思われます。

締め切りは昭和56年8月31日入選発表は模型情報10月号、模型専門誌等。 作品発表は模型情報11月号予定。作品集の発行予定
~応募上の注意~
●写真サイズ(カラーか白黒)はキャビネ版。
●原則としてバンダイ製品を使用。
●作品は未発表のもの
●写真の裏に住所・氏名・年齢


1981年7月号では、賞品決定のお知らせ。
懸賞品決定と共に、告知チラシ(裏面は応募用紙)も模型店で配られました。

懸賞品の工具セットです。
時代がわかりやすいように、7月号で紹介されているガンプラ新製品も一緒に紹介しておきます。 1/144で言うと、ギャン、Gアーマー、ゾック、ボール、旧ザク、ドダイなどがまだ発売されていません。


1981年9月号では、応募数が思ったよりも少ないとの記事が載っています。
応募作品の大半が、ピンボケなど撮影技術に少し難があるとのこと。 ホビージャパン別冊「HOW TO BUILD GUNDAM」が発行された時期と重なったので、そちらを参考にしようと紹介。実際、「HOW TO BUILD GUMDAM」には撮影テクニックも紹介されていました。


1981年11月号、締切り直前に応募爆発! 応募総数1500点と言う嬉しい報告。

生々しい「うれしい悲鳴」が紹介されています。

どうしてもほとんどの応募が「ガンダム」シリーズということで、それ以外のヤマト、999、その他のSF作品、アニメは審査員の目を引いたとのこと。
「写真技術」+「ガンダムシリーズ以外」が掲載への近道だったようです。
結果発表は次号の模型情報他、ホビージャパンをはじめ業界誌に発表する予定とのこと。また、特集号も作りたいとの話も。


1981年12月号結果発表号です。
「作品集の完成」も報告され、申し込み方法も紹介されています。

別ページ、見開きで紹介されてた「コンテスト入賞発表」
応募作品がなかなか届かずに、ハラハラしていた現場の様子が伺えます。


アニメ&SFモデルコンテスト作品集No.1
「3D Land」(画像は裏表)
オールカラーの32ページ。この作品集が、長年「入手困難の謎のガンプラ作品集」と呼ばれていたのは、入手には敷居が高かった「500円切手による通販だった」ということにあります。


1982年1月号、2月号
各部門1人1作品ということだったので、作品集では掲載できなかった作品を番外編として紹介しています。


1982年5月号。 第2回コンテストの告知掲載です。
主催がバンダイからアニメージュに移ることになり、「原則としてバンダイ製品を使用する」という縛りがなくなります。

締め切りは昭和57年7月31日。入賞発表はアニメージュ10月号。
~応募の決まり~
●お一人何部門・何点でも可。
●写真(カラーか白黒)キャビネサイズでプリント。
●写真の裏に応募カード
●作品は未発表のもの
●応募写真は返却しません。
●入賞作品の権利は主催者に属します。
●原則としてプラモデルを使用。


第2回募集チラシと完成した作品集です。
協賛に富士フィルムが入ったためか、正式名が「アニメ&SFモデルフォト・コンテスト」になります。
応募総数は第1回の5倍以上の7821通。 作品集はオールカラーで72ぺージ。


1983年3月号。 模型情報でもコンテスト作品集(580円)を紹介
徳間書店より3月19日発行予定。今回は書店でも取り扱いがあるので、欲しい人は近くの書店に注文しよう!とのこと。


作品集発売予告チラシ
当時、バンダイプラモデルに入っていました。「3D LAND」の発売日が紹介されています。



第3回募集チラシ
締め切りは昭和58年10月10日。入賞発表はアニメージュ59年1月号。
~応募の決まり~
●お一人何部門・何点でも可。
●写真(カラーか白黒)キャビネサイズで。
●写真の裏に応募カード
●作品は未発表のもの
●応募写真は返却しません。
●入賞作品の権利は主催者に属します。
●原則としてプラモデルを使用。

コンテスト第3回は作品集も出ず、あまり盛り上がらなかった記憶ですが、詳細は機会があれば紹介予定です。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
 
 
みくに文具 上田大)
 


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