永大グリップのミニ恐竜シリーズ

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

（第238回）

今回の絶版プラモデル情報局は、メーカーを渡り歩き、数回市場に復活したミニ恐竜シリーズを紹介いたします。

●永大グリップ　ミニ恐竜シリーズ

1978年(昭和53年）10月25日発売（日本模型新聞記事より）で、当時価格は100円。　パッケージ画は渡辺正美。シリーズは全４種で全て口は開閉。
シリーズの特徴は、ヤシの木付きの台座が付いていて、下箱裏にカラーのディオラマ背景が印刷されていることです。

〇ミニ　恐竜シリーズ1　「ティラノサウルス（KIT NO.578） 」

〇ミニ　恐竜シリーズ2　「プロントサウルス（KIT NO.579）」

やはり、当時も子供たち人気が高かったのか？　4種の中で一番の入手困難品です。
商品名が「ブロントサウルス」ではなく、なぜ「プロントサウルス」なのかは不明。英字でBRONTSAURUSとあるので、現場の単純ミスだと思われます。

〇ミニ　恐竜シリーズ3　「ステゴサウルス（KIT NO.580）」

〇ミニ　恐竜シリーズ4　「プテラノドン（KIT NO.581）」

箱中です。一部組立て済みも混ざっています。

なかなかの珍品プラモデルなので数での比較があまりできていませんが、成形色に関しては上画像のパターンから外れたものは今のところ確認できていません。　緑成形色の台座とヤシの木は4種共通パーツです。　

下箱のカラー背景です。4種とも違う絵柄です。　山や草木は折り曲げられることで、立体的になります。

組立図は上箱裏にあります。

ティラノサウルス完成品画像です。なかなかの造形で、皮膚感やディフォルメもリアルにまとまって、傑作となっています。成形色もイメージのティラノサウルスに非常に近い仕上がりです。


●マーク　恐竜の国シリーズ

発売時期は、品番とST表示から推測して1981年末頃。(昭和56年)

恐竜の国シリーズ1　「ティラノザウルス　（KIT NO.MK-021-100）」
恐竜の国シリーズ2　「ブロントザウルス　（KIT NO.MK-022-100）」
恐竜の国シリーズ3　「プテラノドン　（KIT NO.MK-023-100）」
恐竜の国シリーズ4　「ステゴザウルス　（KIT NO.MK-024-100 ）」

マーク版は台座や下箱背景は省略され、恐竜本体のみ。成形色に関しては、上図パターンのみ確認。発売時期のマーク商品群としては、「ゴーショーグン」「ヤットデタマン」と「イッパツマン」「ブライガー」に挟まれている感じです。
「プロント」は「ブロント」に修正済みで、全て「●●サウルス」ではなく「●●ザウルス」に。


●アリイ　恐竜シリーズ

発売時期は、品番から推測して1987年頃。

アリイの当時カタログに掲載情報ありましたらお寄せ下さい。

恐竜シリーズ1　「ブロントサウルス　（KIT NO.A.615-100）」
恐竜シリーズ2　「チラノサウルス　（KIT NO.A.616-100）」
恐竜シリーズ3　「ステゴサウルス　（KIT NO.A.617-100）」
恐竜シリーズ4　「プテラノドン　（KIT NO.A.618-100）」

当時価格は100円。「ティラノサウルス」が「チラノサウルス」に変更されています。
150円に値上げバージョンもあり、150円版は4点シュリンクパックで600円という形態。店頭で見かけた記憶はないので、単品発売はなかったんじゃないかと。
上画像は100円版。　150円版の成形色はチラノサウルス、プテラノドンが茶色味が若干強く、ブロントサウルス、ステゴサウルスは灰色。

ミニ恐竜プラモデルは他メーカーからも発売されてますが、今回紹介したミニ恐竜は日東科学や今井科学、フジミなどのミニ恐竜プラモデルとは別金型商品です。

絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

（みくに文具　上田大）

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