2018年1月10日水曜日

日東科学の「ゴーゴン」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第121回)
 
今回は、日東科学の恐竜シリーズNo.3「ゴーゴン」を紹介いたします。

空前の怪獣ブームの1966年、「ガメラ」と「バルゴン」のゼンマイ歩行プラモデルを発売し大ヒットを飛ばした日東科学は、続く怪獣ラインナップとしてオリジナル怪獣の「ワニゴン」「ガマロン」「ドラゴン」を投入しました。
その後、ゼンマイ歩行怪獣シリーズは、1969年に公開された「怪獣グワジン」とのタイアップ商品の恐竜シリーズNo.1「恐竜 ステゴザウルス」を7月に発売。同年11月に恐竜シリーズ第2弾の「ティラノザウルス」、そして、70年春にゴーゴン2種が発売されました。


●「原子怪獣 ゴーゴン」
比較的良く見る、再版のゴーゴンです。
発売は1984年春頃で箱サイズは11.5×27×4センチ。
当時価格は700円で品番は「ART No.24084-700」。ゼンマイ歩行で、成形色は青色
1983年から発売が始まったガメラ再販の白箱シリーズ。
箱絵はミリタリーイラストで有名な上田信
原子怪獣というネーミングは、この再販からつけられた物。「歩く怪獣シリーズNo.6」。
組立書には、非常に詳しい「原子怪獣 ゴーゴン」の設定資料が描かれているのも必見。

 完成全長は約26センチで、高さは約10センチ。
※上画像の完成品は、再販時に抜かれた成形色がこげ茶色のテストショット。それを塗装した物。
 
  
●「ゴーゴン」(初版・NITTOロゴ版)
発売は1970年5月で、箱サイズは11.5×27×4センチ。
当時価格は200円で品番は「ART NO.213-200」。
ゼンマイ4つ足歩行成形色は濃い黄土色
上側面も下側面もデザインは同じで、恐竜シリーズが紹介されている。パッケージには、「ゴーゴンは草食恐竜の一種で2億年まえにヨーロッパに住んでいました」とある。
 
組立書は2種あり、大きい方が初期発売分に入っていた物。その後、読みやすい横長版に変更された。
大きい組立書が入っている初期発売分の箱中身は、ランナー束全体が綺麗に長方形に整頓されるようにランナー枠が折られ、袋詰めされているのも特徴。
 
 
●「ゴーゴン」(初版・NITTO KAGAKUロゴ版)
発売時期は1971年頃で箱サイズは変更なしの11.5×27×4センチ。
同年夏辺りにST表記版が出荷されているはずだが、いまのところ未確認
組立書の日東科学ロゴも変更されている。
 
 
●「原始怪獣 ゴーゴン」(小)
発売は1970年4月で、箱サイズは9.5×13.3×3.5センチ。

当時価格は50円で品番は「ART NO.211-50」。
フリクションギヤー式。ゴーゴン自体の全長は約10.4センチで高さは約5センチ。


シリーズとしては、岩乗りガメラから始まった「ミニ ウルトラ怪獣シリーズ」の第3弾。 パッケージ表には、ゴーゴン文字の上に小さく「恐竜 エダホザウルス」と書かれ、「万国博にも出てくる原始時代の帆かけ竜」と紹介されている。箱裏では「原子怪獣」ではなく、「原始怪獣 ゴーゴン」と紹介されている。このゴーゴンのみ、50円ガメラ(岩)シリーズで唯一再販されなかった。
NITTO KAGAKUロゴ版は確認されていない



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
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