2013年4月30日火曜日

絶版キャラクタープラモ 知って得する豆知識!!

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第8回)

絶版キャラクタープラモデル 知って得する豆知識特集!!

今回は、お宝絶版プラモデルの豆知識をご紹介します。
絶版プラモデルコレクターの基本知識、、、? とまでは言いませんが、ぜひ、ご愛読下さい。

なお、一応、正確な情報を心がけていますが、2013年までの情報に元づいたものとなっています。まだまだ未大陸の残る絶版プラモデル世界ですので、その辺を差し引いてご覧ください。


~国内最初のプラモデル~
国内最初のプラモデルと言われているのは、
1958年12月マルサンから発売された「原子力潜水艦ノーチラス号」
当時、マルサンは「プラモデル」という言葉を商標登録したので、他メーカーはそれを使用できず、「プラスチックモデル」や「カラープラスチック」などと箱には記述していた。
当時の広告やチラシでよく見る、「プラモデルと呼べるのはマルサンだけ」とのキャッチコピーはそういうことである。開発なのか流通商品なのか、いったい何を「国内初」とするのか?との諸説もある。



~国内最初のキャラクタープラモデル~
今井科学の「鉄人28号(当時380円電動)」が国内最初のキャラクタープラモデル。
発売は1960年11月。箱絵は、実写版の鉄人28号に近い物となっている。
新説では、今井科学は当初、無版権で鉄人28号を発売したが、版元からの指摘もあり、
パッケージに「少年連載」との記述を追加し、許可製品として発売を続けた、、、、と
解釈されている。
国内最初のキャラクタープラモデルということは、鉄人28号は、
現在のガンダムプラモデルに続く、ロボットプラモデルの元祖ということにもなる。


~国内最初の怪獣プラモデル~
国内最初の怪獣プラモデルは、
マルサンが1964年に発売した「ゴジラ(当時380円・リモコン電動)」
足軸や説明書などを仕様変更され、マルザン倒産(67年にマルサンはマルザンと社名変更)の68年まで販売。
なので、マルザンロゴのパッケージも存在する。


~国内最初のSFオリジナル戦車プラモデル~
SFオリジナルメカプラモデルは、緑商会の空想科学シリーズが有名だが、それ以前にも各社発売をしていた。
61年7月、N.B.K(日本文化教材)社が発売した「宇宙探検車 チャレンジャー(当時450円・水陸両用・電動)」が国内最初のSFオリジナル戦車。コチラも諸説ある。


~一番大きな箱サイズのキャラクタープラモデル~
68年12月に発売された今井科学の「マイティジャック秘密基地(当時3500円)」。
箱サイズは38×80×11センチと最長。
因みに、大箱と呼ばれているサンダーバード秘密基地(68年発売・当時2200円)は、
36×69センチ。
(2024.3.26追加)
マイティジャック秘密基地の金型再利用で発売された宝島の箱サイズは50×74.7×11センチで縦+横+厚さの合計で言えば、宝島の方が大きかったということが判明しています。


~一番シリーズ数の多いキャラクタープラモデル~
バンダイのガンダムシリーズ、、、と言いたいところだが、絶版プラモデルということで、
やはり今井科学のロボダッチシリーズであろう。
再販含め、正確なシリーズ数はいまだ未解明。
シリーズは1975年にスタート。写真は4点パック以外の単品キャラとして最初に発売された「たまたまタマゴロー(大・75年発売)」


~一番鑑定額の高いキャラクタープラモデル~
やはり、気になるのは鑑定額の最高峰
そもそもプラモデルは、作って遊ぶという商品。
その結果、未組立のプラモデルは現存数が少ない。
その中でも発売期間が短い物や人気のあったプラモデルは、未組立が極端に少なく、
市場にでるとなると、アンティークショップの時価扱いとなってしまうのが、悲しい世界。

ここでは、実際に取引された金額や複数ショップの話を参考にご紹介したい。
有名なところでは、怪獣ソフビの世界で、マルサンの尻尾が動く「ガラモン1期」が美品で800万円。
プラモデルの世界には、それ以上が存在する。
マルザンから発売された「ゴジラ(大・リモコン電動・当時1200円)」である。
通称、大ゴジラやパパゴジラと呼ばれている。

絶版プラモデルの世界は、未組立であっても箱の状態などで査定額が大きく変動するが、大ゴジラの美品トップクラスならば、複数のショップで4ケタ(1000万!!)は軽く超えるのではと言われている。
過去一度?関西のショップで取引された未組立て実売価格は、ガラモン1期800万円を大幅に超えていたとの噂もある。
ガラモン1期の現存数は10体以上確認されているのに対し、ゴジラ(大)の未組立の現存数は現在1個か2個体?と言われている。
さらに、世界中にファンがいるゴジラバリューを考えると、鑑定額も納得してしまう。

鑑定額2位は400~500万円でマルサンのレッドキング(リモコン電動・当時650円)。
ウルトラ怪獣TOYの中でもTOPである。
絶版プラモデル世界では、マルサン怪獣の未組立のみ、突出したお宝価格を誇っている。

さて、今回の「お宝絶版プラモデルの豆知識」はいかがだったでしょうか?
絶版プラモデル世界の情報は、日々更新されていますので、
新情報などが入り次第、紹介記事も訂正・修正をしていきます。


(2024.3.26追加)
●絶版プラモデル情報局(100回)の記事でマルサンのノーチラス号をさらに詳しく紹介していますので、そちらもご覧ください。
記事は→こちら

絶版プラモデル情報局(201回)の記事でマルサンの大ゴジラをさらに詳しく紹介していますので、そちらもご覧ください。
記事は→こちら

現在の鑑定額は1位は「大ゴジラ」で1500万~2000万円?の時価。
2位は「エビラ」で600~800万円。
TOY販売では2023年「ポピー ジャンボマシンダー ガラダK7」が3150万円を記録。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)

-ps-
上記で紹介した「ノーチラス」「ゴジラ(ノスヒロ版)」「鉄人28号」は、再販在庫ございます。
また、「たまたまタマゴロー(大)」「ゴジラ(大・組済)」「チャレンジャー」も在庫ございますのでぜひ、お問い合わせください。


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