2015年12月15日火曜日

「シルバー仮面」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第71回)

今回は、シルバー仮面のプラモデルを紹介します。

シルバー仮面のプラモデルは「日東科学」「マルイ」「ブルマァク」3メーカーから発売されています。日東科学の150円シリーズはそこそこ市場で見かけますが、その他の物はめったにお目にかかれないほどのお宝プラモデルとなっています。


●日東科学からは2シリーズの計7種が発売されています。
この時期の日東科学は、ミラーマンと一緒にシルバー仮面を商品化していたので、
両商品は150円、50円シリーズともに規格が同じになっています。


バッチ付の150円シリーズ。箱サイズは3種共12.5×23×4センチ
シリーズNo.1「シルバー仮面」が先行発売で1972年4月発売。
品番ART.NO.347-150で当時150円。
ゼンマイ動力付きの台座にフィギュアを載せる形態は、50円の岩乗りガメラから続く日東科学得意の商品です。シルバー仮面の成形色は画像のようにシルバーで、白地部分はデカールで補っているので、素組でもイメージのシルバー仮面が出来上がります。


1972年5月発売のシリーズNo.2「サザーン星人(ART.NO.348-150)」と6月発売のシリーズNo.3「サソリンガ(ART.NO.349-150)」。共に当時150円。
台座の成形色はシルバー仮面とサソリンガが黄色、サザーン星人が青色となっている。複数個体で確認したが、色違いが混合しているようなことはなく、この組み合わせは守られて出荷されている模様。 150円シリーズ3種の中では、「サソリンガ」が非常に出にくく、市場価格も一番高い。シルバー仮面もわりと出にくい。



50円ミニ・シルバー仮面シリーズ。
箱サイズは4種共9×14×3センチ。全て激レアです。

画像上から
シリーズNO.1「シルバー仮面A(ART.NO.356-50)」 1972年4月発売で当時50円。
シリーズNO.2「シルバー仮面B(ART.NO.357-50)」 1972年4月発売で当時50円。
シリーズNO.3「キルギス星人(ART.NO.358-50)」 1972年6月発売で当時50円。
シリーズNO.4「サザーン星人(ART.NO.359-50)」 1972年6月発売で当時50円。

シルバー仮面AとBの台座は50円ミニ・ミラーマンと同じ物で糸巻きゴム動力
Aのみスプリングでシルバー仮面がジャンプします。
キルギス星人とサザーン星人の台座は、日東のガメラ(小)で有名なフリクションギヤー走行の岩石台座と同じ物。
サザーン星人の成形色が赤色でないのは、キルギス星人と金型が同じであり、成形時にキルギス星人の成形色に合わせられた結果と思われます。現在のところ、赤成形色のキルギス星人やサザーン星人は確認されていません。

こちらは非常に珍しい4点パックシュリンク状態の物。
200円表示のシールなどは貼られていない模様。



●ゼンマイ歩行のシルバー仮面「ブルマァク」「マルイ」から発売されている。
ブルマァク版「シルバー仮面」は1972年7月発売で当時450円。 箱サイズは32×21.5×6センチ。頭部と両腕がソフトビニール製で、ソフビとプラパーツは塗装済みのキットだった。

マルイ版「シルバー仮面ジャイアント 歩くシルバー仮面」は72年4月発売で当時350円。
的用の星人台紙入り。箱サイズは20.5×28.5×?センチ。両手首からミサイルを発射する。その後金型修正され、74年にマルイの名作キット「メカボーグ2号」として生まれ変わり、市場に再登場する。

完成品2体
マルイ版は制作時に塗装した完成品。成形色はラメの入ったグレー一色。ブルマァク版は素組の物。ゼンマイ歩行のシルバー仮面は両メーカー、めったに市場で見かけないが、特にブルマァクのシルバー仮面は全く見かけないほどの激レア物。


マルイからもう一点商品化されている。
「シルバー仮面ジャイアント マリン1」
1972年4月発売で当時300円。ゴム動力。 マルイのオリジナル設定物。シルバー仮面パーツは、シルバーメッキ処理。歩くシルバー仮面と同じ星人の的台紙入り。 こちらもゼンマイ歩行とまでは言わないが、市場であまり見かけない。


シルバー仮面のプラモデルは、日東科学の150円シリーズ以外はどれも激に入手困難となっているので、コレクター泣かせなシリーズである。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


みくに文具 上田大)


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2 件のコメント:

  1. 子供の頃、マリン1を作った記憶があります。小学校3年生か4年生頃です。組み立てる前のパーツ状態がすごくカッコよかったのに、組み立てたらシルバー仮面が大味な造形でガッカリしました。箱だけでも残しておけば(笑)

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  2. 羨ましい体験ですね。
    箱だけでも残っていれば、お宝でしたね(^^)

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