~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第15回)
今回は「未知との遭遇」をメインにした電飾プラモデルを紹介します。
「未知との遭遇」といえば、スピルバーグの傑作映画であり、ラストにデビルスタワーに現れる母船は、映画史に残る名シーンとなっています。
シャンデリア型の母船には、当時のスタッフの遊び心で、「スターウォーズ」のXウィングやR2D2などが隠しアイテムとして置かれていたのも有名な話です。結構目立つところにあることに驚きます。
さて、バンダイ発売の「未知との遭遇」です。発売は78年、1800円でした。
未知との遭遇のUFOはシャンデリア型でしたので、
なぜか、キット化されているのはアダムスキー型ですが、映画会社の正規版権ものです。
電飾プラモデルとして忠実に再現されていれば、さぞ名作キットになったかもしれません。
説明書は割とリアルに当時のUFO事情が書かれています。
タイムボックスの在庫から、付属の宇宙人を紹介しておきます。
左からか、73年アラバオ州で目撃された宇宙人。そしてC3POとR2-D2もどき。暗闇の悪魔に登場した大頭人。右はモス星人でしょうか?有名宇宙人ばかりをチョイスしたようです。時代的に、まだETはいません。
驚くことに、このKITには、電飾プラモデル以上のギミックが隠されています。
あの、ジェットモグラ(大)が搭載していたドリルの高速&中速の2段回転ギミックです。
パイプシャフト使用により実現した、67年当時のドリルの2段回転技術をそのまま「未知との遭遇」は受け継いでいます。パイプシャフトの材質や口径もジェットモグラと、まるっきり同じものが使われています。
68年の今井科学倒産後、設計者はバンダイに入社しました。宇宙戦艦ヤマトやガンダム開発にかかわったのは有名な話です。そんな中で、この「未知との遭遇」も、当時のジェットモグラ(大)のノウハウが生かされたのでしょう。もしかして、設計者が同じなのかも知れません。 言われてみれば、台座の造形は、サンダーバード基地にも見えてきます。
円盤自体が中速回転。中に仕込まれた電飾が高速回転します。
昔は電飾プラモデルが結構ありました。
やはり、電池使用のプラモデルが減りだしたのは、宇宙戦艦ヤマトやガンダム以降からでしょう。
そんな中でも、少しばかり電飾キットが存在しています。
在庫の中から簡単にご紹介しておきます。ぜひ、制作用にご検討下さい。
電飾プラモデルの極み!?
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絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
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(みくに文具 上田大)
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