2026年9月21日月曜日

コスモスお化けシリーズ、実は新規金型?

  ~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

(第330回)

今回は「コスモスのお化けシリーズ」を紹介いたします。

シリーズは「ひとつ目小僧」と「おばけ傘」の2種で、ともにキャラメル箱タイプです。箱のサイズは11×8.5×2cm。発売時期は1980年代前半と思われます。入手方法は20円のガチャガチャで、あたりが出たらもらえるものだったようです。

コスモスのお化けシリーズと言えば、箱裏の組立図がクラウン版とそっくりなことから、クラウンのお化けシリーズの金型を再利用した商品だと思われている方もいます。しかし、実際に比較すると、そうではありません。


下図は、上がクラウン版、下がコスモス版です。
実は、「コスモス ザク」同様に、パチもの系の一つです。

ここで、クラウン版のパッケージとともに紹介します。
クラウンのお化けシリーズは3種類で、版のパッケージ違いは3種類が確認されています。初版(50円)、2版(100円)ともにキャラメル箱タイプで、その後、上下箱タイプに変更された3版(100円)が存在します。3版のパッケージデザインは2版と同じため、正面画像だけでは区別がつきません。なお、クラウンお化けシリーズの「ろくろっ首」はコスモス版にはありません。
初版の発売は1968年6月、2版は1970年代、3版は1981年6月発売と思われます。
箱サイズは12×8.5×4cm。
※2版と3版の発売時期に関しては、もう少し調査が必要です。

箱裏です。
初版は組立図が縦扱いとなっているのが特徴です。

箱中です。コスモス版はクラウン版のように袋に入っていません。また、成型色も違います。
ランナー構成を比較すると、コスモス版はクラウン版の金型を再利用したものではなく、新規金型によるものと判断できます。コスモス版の成型色は白色単色です。

「ひとつ目小僧」も同様です。ランナー構成などを比較すると、こちらも新規金型であることが分かります。
コスモスの「ひとつ目小僧」は全パーツが白色成型ではなく、上画像のようにオレンジ色パーツが含まれる2色成形です。このオレンジ色ランナー枠が、赤紫色になっているものも確認されています。

コスモスのプラモデルと言えば、「コスモス 1/144量産型ザク」が有名ですが、下図のようなオレンジ色の成型色が確認されています。
先ほど紹介した「ひとつ目小僧」の成型色、オレンジ色をあらためて確認してください。このザクと同一の成型色に見え、同じ成型チップが使われているのではないかと考察できます。市場での存在時期も重なると思われることから、興味深い深堀ネタの可能性として提示しておきます。

コスモスザク(オレンジ色)の過去記事は→こちら


【発売時期について】
コスモス版の発売時期は、今月開催された「135号まんだらけ大オークション大会」では「70年代」とされています。しかし、本記事では1980年代前半の発売と推定しています。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。



(おまけ)
ガンプラ発売前夜のバンダイのプラモデルを紹介した動画です。
第304回ネタのタブチ君を軸に、当時のカタログなど貴重な資料満載です。
ぜひ、ご視聴下さい。

(みくに文具 上田大)   
 


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