2025年11月24日月曜日

マルサン商店 怪獣豆シリーズ「ウルトラマン」

  ~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

(第309回)

~その2~
今回の絶版プラモデル情報局は、前回の続きです。
マスコット怪獣プラモデルの最高峰マルサン商店の怪獣豆シリーズ、通称マスコットシリーズのウルトラマン怪獣を紹介します。
ラゴンはパッケージ画が巨大化したラゴンとなっていますので、ウルトラマン怪獣として紹介しています。


ウルトラQ怪獣に関しては、前回の記事をご覧下さい。


電動シリーズとマスコットの大きさ比較画像です。
マルサン電動怪獣の中でも最大箱のウルトラマン(当時800円/55×32センチ)です。一緒に並べると、このサイズ感になります。

それでは、マスコット怪獣を紹介していきます。
品番は発売順になっていませんが、今回は品番順で紹介します。


●怪獣豆シリーズ「バルタン星人」
※完成品画像はウルトラマンプラモデル大鑑(2002年10月4日発行/竹書房)より
当時100円で1966年11月発売。(プラモデル50年史データベースより)
品番はART.NO.419。箱サイズ20×12×3センチ。完成品の全高は10センチ。
コピーライトの位置は右股元辺り。

「100円バルタン星人は本編ミニチュアとして使用されている」と、当時の証言があります。本編を確認すると、16話の「科特隊宇宙へ」で使用されたようです。
飛んでるのは、バルタン星人編隊はソフビ人形というのは確認できましたが、その奥に小さく飛んでいるのが、プラモデルのようにも見えます。
ただ、私の見る限り、マルサンの100円バルタン星人とは違う気がします。
プラモデルを使っていたとしても、相当に改造されているようです。
詳しくは、「昭和40年男」雑誌連載時の補足情報として過去記事にしていますので、そちらをご覧下さい
過去記事はこちら


●怪獣豆シリーズ「ウルトラマン」
当時100円で1966年11月発売。(プラモデル50年史データベースより)
品番はART.NO.538。箱サイズ20×12×3センチ。完成品の全高は17センチ。
コピーライトの位置は左尻下辺り。
ウルトラマンだけ完成品は、なぜかデカいです。


●怪獣豆シリーズ「レッドキング」
当時100円で1966年11月。(プラモデル50年史データベースより)
品番はART.NO.581。箱サイズ20×12×3センチ。完成品の全高は11センチ。
コピーライトの位置は右腹下辺り。
電動のレッドキングは、成型色が赤色と白色の2種があることが知られていますが、マスコットに関しては白色のみ。

●怪獣豆シリーズ「ラゴン
当時100円で1966年11月。(プラモデル50年史データベースより)
品番はART.NO.582。箱サイズ20×12×3センチ。完成品の全高は9.5センチ。
コピーライトの位置は左尻辺り。

プラモデル50年史データベースには、「バラゴン 100円 1966年11月」が登録されていますが、マスコット「ラゴン」が登録されていないことから、これは「ラゴン」の誤入力と思われますので、今回は「ラゴン」の情報として扱っています。

金型が再利用され、オリジナル怪獣として再登場しています。
オリエンタルモデルの「ウルトラエックス(おまけ怪獣)」、「ラドゴン」、ヨーデルのミニミニ怪獣シリーズ「ゲロニア」です。
ヨーデルの方はコピーライトは消されていますが、オリエンタルモデルの方はコピーライトが残っています。そのため、金型再利用ラゴンを成型色違いの当時物として扱っている場合もあるようです箱入りの未組立では、深緑色のみ確認なので、他色があったかは微妙なところですが無さそうな気がします。
金型再利用に関しては過去記事を→コチラ



●怪獣豆シリーズ「ネロンガ」
※箱画像はウルトラ怪獣バリューブック(平成10年12月1日発行/株式会社グリーンアロー出版社)より
当時100円で1966年11月。(プラモデル50年史データベースより)
品番はART.NO.583。箱サイズ20×12×3センチ。完成品の全高は9.5センチ。
コピーライトの位置は右尾元辺り。


~発売時期~
発売時期に関しては、今回はプラモデル50年史データベース情報を元に紹介していますが、コレクター向け専門書では「ウルトラ怪獣バリューブック(株式会社グリーンアロー出版社)」で紹介されている、当時の入荷情報を元にしている場合が多いようです。
参考までに紹介しておきます。
●ラゴン1966年秋頃
●ウルトラマン1966年冬頃
●バルタン星人1966年冬頃
●ネロンガ1967年春頃
●レッドキング1967年春頃


~品番に関して~
今回紹介した品番は、現物から確認したものです。
「マルサン-ブルマァクの仕事(文春文庫/2001年6月10日 第1刷)」にマルサン時代の品番商品リストが紹介されていますが、実際に市場に出た商品の品番とは違いが多くみられます。


その後のマルサン商店の100円マスコットシリーズは、ブースカやキャプテンウルトラに引き継がれています。


完成品集合画像です。バルタン星人のみ、欠席扱いです。
※バルタン星人完成品画像はウルトラマンプラモデル大鑑(2002年10月4日発行/竹書房)より

「ウルトラ怪獣バリューブック(株式会社グリーンアロー出版社)」に掲載されている全発売順を、最後に紹介しておきます。
●カネゴン1966年秋頃
●ゴメス1966年秋頃
●ゴロー1966年秋頃
●ラゴン1966年秋頃
●ウルトラマン1966年冬頃
●バルタン星人1966年冬頃
●ガラモン1966年冬頃
●ぺギラ1966年冬頃
●パゴス1967年春頃
●ネロンガ1967年春頃
●レッドキング1967年春頃



怪獣豆シリーズ「ウルトラQ」怪獣紹介記事
こちら


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。




(おまけ)
マルサン商店怪獣豆シリーズを動画にまとめてあります。ぜひ、こちらもご覧ください。
 
みくに文具 上田大)   
 


今回紹介したマスコット怪獣完成品は、全てタイムボックスにて在庫中です!値段をつけていないものもありますが、お問い合わせください。
現在、タイムボックスでは、昭和60年代、70年代、80年代を中心にプラモデル、高額買取中です! 完成品、箱だけ、組立書だけ、ジャンクなどのプラモデルでも、バンバン高額買取中です!! 他特撮、アニメ&ロボットプラモデルも買取強化中です!!


コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで






0 件のコメント:

コメントを投稿