2020年6月30日火曜日

雑誌広告 アオシマ「アポロ編」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第180回)

今回は、週刊誌に展開されたメーカーの広告から、アオシマの「アポロシリーズ」を紹介します。
アオシマの「アポロシリーズ」は、1969年夏から順次シリーズ発売されたヒット商品です。前回紹介した「ワイルド7」が72年ですから、アオシマの数年前歴史となります。アポロシリーズのいくつかはロングラン商品となり、2000年には初版パッケージで復刻再版されています。

それでは、横扱いの広告をメインに掲載順に、手持ち分で紹介していきます。
週刊少年チャンピオン(昭和44年8月27日号)です。

60年代から続く、青島ブランドのSFオリジナルメカも下枠で紹介されています。
アポロシリーズはまだ、「予定価」になっています。
カプリ1は「アポロ」の名称は入っていますが、月面上でアポロを回収するパッケージのSFオリジナルメカとなっています。その後、現実世界風に、海上でアポロカプセルを回収しているパッケージに変更されます。

週刊少年チャンピオン(昭和44年9月10日号)です。
アポロシリーズは「予定価」のままで、上号と内容は同じとなっています。



週刊少年チャンピオン(昭和44年11月5日号)です。
10月分広告で、「イーグル5号」「コロンビア」が先発売されたようで、「予定価」が取れています。そして、「アポロ救急作業車」が増え、その後、今号の広告内容となります。「アポロ救急作業車」の「予定価」は今号までに300円→350円と変更になり、今号で350円と落ち着いた模様です。「カプリ-1」と同様オリジナルSFです。


週刊少年チャンピオン(昭和44年11月19日号)です。
内容的には上号と変わらずです。


週刊少年チャンピオン(昭和44年12月17日号)です。
「アポロ司令船」は発売されたようですが、「ジュニア月着陸船」は近日発売のままです。


週刊少年チャンピオン(昭和45年1月21日号)です。
「ジュニア月着陸船」が広告から消え、突然「月をまわるアポロ月球儀」が掲載されます。


週刊少年チャンピオン(昭和45年2月18日号)です。
「ジュニア月着陸船」も再登場、発売済み。これで、アポロシリーズ第一フェーズがそろった形になります。今号以降は万国博とのコラボ的なものになっていきます。


週刊少年チャンピオン(昭和45年3月18日号)です。
万国博を前面に出したフェーズ2広告になっています。さらにアポロキットには万国博ミニガイドが入っていると告知されています。
今号から、「アポロドッキング」「ジュニア月着陸船」「アポロ救急作業車」の完成写真の塗装が大きく変わります。


週刊少年チャンピオン(昭和45年4月15日号)です。
「万国博会場でアオシマのアポロが売ってるよ」と告知されています。
新製品「アポロカプセル」が予告されています。5月売りの掲載広告で発売済みとなります。


週刊少年チャンピオン(昭和45年6月17日号)です。
万国博は9月まで続いていますが、アオシマの広告メインは「まんがシリーズ」に舵を切ります。今号掲載以降、アポロシリーズは姿を消し、「まんがシリーズ」全面広告となります。キャラクタープラモデル色の強いアオシマの誕生です。


こういった広告を見るだけでも、当時を思いだし、わくわくできるはずです。
当時を知らない世代にも、新鮮な資料に映るはずです。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)



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