2013年12月18日水曜日

バンダイ 初期SFオリジナル プラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第23回)

今回はバンダイ模型初頭に発売されたオリジナルSFシリーズをご紹介します。
S.Fシリーズ国際宇宙軍  3種共1968年1月頃の発売で箱サイズは19.5×36×6センチ。

国際宇宙軍1号 アタッカー(当時500円)
国際宇宙軍2号 デストロイヤー(当時550円)
国際宇宙軍3号 サイドワインダー(当時500円・発火装置付き)
※アタッカーが67年10月、デストロイヤー&サイドワインダーが67年11月発売との情報もありますが、発売時期に関しては、「ガンプラ開発真話(P16)」の対談と商品内のアンケート締切日などから推測しています。

この3点、まずはバンダイロゴマークに注目。
バンダイロゴが、万歳ロゴではなく、英字となっています。
この英字のバンダイロゴが使用されていたのは、株式会社バンダイ模型設立以前の、おもちゃメーカーバンダイとしてプラモデル発売を開始した67年秋~68年初頭の短期間のみ

※1972年の株式会社バンダイ模型設立以前でも、万歳ロゴは使用されています。
今回紹介する3点は、そんなバンダイ模型創世記のお宝プラモデルです。
側面はこんな感じです。

サイドワインダーのみ箱中画像をご紹介。
他2点も帯含め同じフォーマットです。

さて、これを見ていただきたい。コグレの「ファイアバードNO.2」
(2024.5.26 箱中も紹介している画像に差し替えました)

バンダイ「サイドワインダー」とほとんど同じ物。
実は、バンダイ模型のスタート時は社内の模型部に過ぎず、商品も倒産したコグレの金型を引取り、それを再利用していました。
そんな中、コグレ倒産直前に発売されたこの「ファイアバードNO.2」は、倒産直前という事情で流通数も少なく、そのためかバンダイは、このコグレの新製品であったSFシリーズを自社のラインナップに加えたのだと考えられます。他製品もコグレ時代に開発が進められ、発売時期を逃したものだったようです。


国際宇宙軍シリーズには、こんなアンケート用紙も入っているので、当時のバンダイ模型部の意気込みを感じることができます。
「キャラクタープラモのバンダイ」の揺るぎない地位は、この国際宇宙軍シリーズ発売から始まったのです。まさに、記念碑的な逸品です。
締め切りは「第1回 43年2月20日」「第2回 43年8月20日」となってます。
(2024.5.26追加説明)


バンダイ模型の足がかりとなった、コグレ模型には、緑商会と並ぶSFオリジナル名作キットが多数存在しています。現在、タイムボックスにある在庫の一部紹介しておきます。



(2024.5.26 追加)
コグレの「ファイアバードNO.2」
箱中も写っている画像に変更しました。 バンダイのサイドワインダーとの成形色違いも比較確認できると思います。
完成品の場合、両機、車体下部の成形色も違いますが、車体上部の成形色違いで確認するのが分かりやすいです。サイドワインダーの車体上部はオレンジ色、ファイアバードは赤色となっています。サイドワインダーの成形色違いは確認されていません。

●「あなたのアイデアで新しいプラスチックモデルを!」の応募締め切り月日を追加しました。
締め切りは「第1回 43年2月20日」「第2回 43年8月20日」となっていました。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。





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