2015年11月20日金曜日

絶版プラモデルの原画を紹介。

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第70回)

人形は「顔」が命。
プラモデルの「顔」にあたるのが、パッケージ(箱絵)です。
今回は、そのパッケージ(箱絵)の原画を紹介したいと思います。


紹介する原画は、今井科学の「スターパルドVR-0」です。
1978年7月発売で当時800円。スターウォーズ公開時の大ブームに便乗し、
今井科学の名作キット「連結戦車 クローラー」の金型を再利用した商品でした。

この「スターコマンド」シリーズですが、100円売りのコマンドは昔から人気があり、ショップ価格も高かったのですが、スターウォーズ新作公開の影響か、今年に入り、それ以外のシリーズもジワジワ人気再上昇中です。


原画制作は小松崎茂氏の流れをくむ上田信氏です。氏はバンダイの「ロボコン」「ボルテスV(700円縦箱)」、日東の「ダイアクロン」、アオシマの「電人ザボーガー」「マッハバロン」、トミーの「アイゼンボーグ」などなど、その他多数のキャラクタープラモデルのパケージを手掛けています。バンダイの「トラック野郎シリーズ」なども氏の作品です。
では、原画を見ていきましょう。
普通原画は、使用サイズよりも大きく描かれます。


今回は画集でもされることのない、各部のアップをご紹介します。
コクピットです。比較用に、1センチの目安メモリを表示しました。想像以上に細かく繊細です。これら全て「筆」のみの作業です。背面パネルの細かさは、1mmありません。まさに、職人技です。
ビーム発射!! 現在主流のCG画では、ほとんどの場合、閃光ぼかしなどを入れ、それっぽく表現していますが、誤魔化しや迷いがなく力強いタッチで描かれているのがわかります。

コンピューター計算による3DCGレンダリング画だと、赤い発射砲と黄色のレーザーがパラボラ内面に写り込みますが、赤い発射砲背景のパラボラ内面は、あえて暗い色を入れているところなどは、プロの技だと感じます。
現在のプラモデルに見られる3DCGパッケージの絵の弱さや奥行きの無さは、こういった「見せる演出」の伝授欠落が原因の一つと考えています。


大迫力のミサイル発射です。
これまた、力強く美しいミサイル発射です。

これまた細かい、偽タイファイター隊。遠近演出によるタッチの違いがよくわかります。


噴射口からの外炎を中心軸の少し下にずらして描いているのも、パッケージを眺める子供たちに、無意識にスピードと浮遊感を感じさせるテクニックの一つなのでしょう。
絶版プラモデル、、、、
その魅力の一つの箱絵には、挿絵画から受け継がれた、緻密な「技」が隠されているのです。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)



現在、タイムボックスでは、今回紹介した今井」「スターコマンド」シリーズ高額買取中です!他、60年、70年、80年代のキャラクタープラモデル、箱だけや組済みジャンク、その他なんでもバンバン買取中です。


コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで


2015年11月12日木曜日

バンダイ 総合カタログ73年版&74年版

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第69回)

今回は、バンダイの総合カタログを紹介します。


このバンダイの総合カタログは質、量共に名作と言われる一冊です。
正式名は「バンダイ モデルキットカタログ No.2」です。
縦20×横18センチで全14ページ
魅力的な小松崎茂氏の箱絵もふんだんに掲載され、紹介されているキャラクタープラモデルは夢のようなラインナップになっています。
当時は店頭に配られたり、200円分の切手をバンダイに送ると入手できました。

そんな名作カタログに、表紙やページ数も全く同じで中身の違う2種類が存在しているので、紹介します。


73年版(73年秋頃から配布)と74年版(74年秋頃から配布)です。
画像は見開きで上から順に紹介しています。
特徴は、73年版は0テスターやウルトラマンタロウの新商品予告が1ページ目で見開き紹介。74年版はゲッターロボ、ロボコン、宇宙戦艦ヤマトの新製品予告が1ページ目見開き紹介となっています。74年版の方は、値表記を極力しないようになっています。値上げ品などが混合しているからだと思われます。



総合カタログには、箱絵として使われなかったイラストなども掲載されているので、要注意です。


下図は74年6月頃のバンダイプラモデル製品に入っていたチラシ。総合カタログの装丁を基本に縦20×横18センチの両面カラーとなっています。

74年版総合カタログにそのまま転用されているように見えますが、いくつかの違いがあります。
1)ミニゲッター1,2,3の紹介がまだ載っていません。
2)74年総合カタログでは「ミニゲッターマシン(予・200円)」となっていますが、こちらでは「チビッコゲッターマシン(予・200円)」となっています。
3)74年総合カタログでは「リトル0テスター(100円)」となっていますが、こちらでは「チビッコ0テスター(100円)」となっています。

1)2)3)の変更点を修正され、74年版総合カタログに掲載されたようです。

総合カタログ74年版発行後、カタログでは商品紹介にとどまっていた宇宙戦艦ヤマト、ロボコン、ミニ・サンダーバード秘密基地紹介ページに値段表記を入れたチラシが作られます。内容から配布は同年12月頃と思われます。
裏面はグレートマジンガー秘密基地、Dx.モデルシリーズの紹介。このチラシも、当時のプラモデルに入れられていました。紹介されているグレートマジンガー秘密基地のイラストは、箱絵で使用されたものが掲載されています。



その後も、総合カタログの仕様で新規チラシが作られています。
両面カラーの二つ折り。電動ライディーンやゴレンジャーのレッドマシーンが(予)と表記されているので、配布は1975年5月頃からと思われます。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

(加筆)
→74年版の方は、値表記を極力しないようになっています。値上げ品などが混合しているからだと思われます。(2016.11.30)


みくに文具 上田大)


現在、タイムボックスでは、「バンダイ総合カタログ73年版、74年版」「75年5月頃配布のチラシ」を在庫中です!! お気軽にお問い合わせお待ちしております。

また、今回紹介したバンダイ総合カタログをはじめ、60年、70年、80年代のキャラクタープラモデルカタログ、チラシも高額買取中です!! もちろんプラモデルも買取強化中です!!箱だけや組済みジャンク、その他バンバン買取中です。

コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで




2015年10月29日木曜日

アオシマの「ジャンボマックス」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第68回)

今回は、アオシマ(青島文化教材社)のジャンボマックスシリーズを紹介します。


身長3メートルのジャンボマックスは、当時、フジフイルムのCMや「8時だよ全員集合」などで活躍し、子供たちに大人気のキャラクターでした。 

ソフビ人形などのおもちゃはブルマァクから発売され、プラモデルはアオシマから発売されました。プラモデルシリーズはゼンマイ歩行が2種、動力無しのマスコットキットが1種の計3種類。同時期に、アオシマから発売されたプラモデルは、「小さなバイキング ビッケ」「電人ザボーガー」「ストラダファイブ」などがあります。
当時のプラモデルに入っていたチラシです。
 
 
●「ジャンボマックス」
 一番大きなサイズの物です。

ジャンボマックスシリーズNo.1、 1974年6月発売で当時800円。箱のサイズは約30×20×6センチ。
ゼンマイを巻いて、背中のスイッチをONにすると、手を振りながら歩き出します。チョッキは柄がプリントされたビニール製。それを組立て後に着せるようになっていました。



●「進め ジャンボマックス」
 ゼンマイ歩行の中サイズ。

ジャンボマックスシリーズNo.2、 1974年7月発売で当時500円。箱のサイズは約21×28.5×5センチ。
口を上下に動かしながらゼンマイ歩行します。
中サイズですが、箱のサイズは800円のジャンボマックスとほぼ同じ。
ワル、モコモコ、ロココ付き


●「マスコット ジャンボマックス」
 動力なしの小タイプ

ジャンボマックスシリーズNo.3
1974年7月発売で当時300円。箱のサイズは約17×25.3×4.7.センチ。
動力無しのマスコットタイプ。頭の後ろにあるレバーで口を動かし遊べます。
ワル、モコモコ、ロココ付き

完成写真を見て、お気づきの方もいると思いますが、実は、「進め」と「マスコット」は同じ金型を使用しています。マスコットには、ゼンマイ歩行パーツの代わりに、膝下のパーツがはいっています。 元から金型は2バージョン販売可能な構造になっていたようです。


成形色は、基本2色が確認されています。2色といっても、下図のように1枚のランナーを切り離して、違う色の組み合わせになるように箱詰めしているだけです。この時期のアオシマには良く見られる販売手法です。
入っているのは、ほとんどがこのオレンジ色と青色の成形色ですが、肌色に近い物や、紺色、赤色(朱色っぽい)なども確認されています。


ジャンボマックスが発売された1974年の翌年には、大ヒット商品「100円4合体シリーズ」が登場し、アオシマは当面、合体シリーズメインに進むことになります。
スペクトルマンシリーズから始まった、ゼンマイ歩行キャラクターシリーズも、このジャンボマックスと、11月発売のマッハバロンで終わりを告げます。まさに、ジャンボマックスは最後の世代のキャラクターゼンマイ歩行プラモデルでした。


ジャンボマックスの当時の人気に比べると、プラモデルは現在、買い求めやすい評価額で推移しています。ですが、思ってる以上に現存数は少ない逸品です。市場に出回っている商品がいったん終了すると、なかなか入手困難になると思われます。「状態の良いもの」「いつか、組んでみたい」など、ぜひ、早目の入手をお勧めします。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)



現在、タイムボックスでは、「ジャンボマックス(大)」「進め ジャンボマックス」を在庫中です。
在庫限りです!!お気軽にお問い合わせお待ちしております。

また、今回紹介したジャンボマックスをはじめ、60年、70年、80年代のアオシマキャラクタープラモデル高額買取中です!! 他特撮、アニメ&ロボットプラモデルも買取強化中です!!箱だけや組済その他キャラクタープラモデルもバンバン買取中です。

コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで



2015年10月11日日曜日

マルサン商店 電動怪獣「ガラモン」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第67回)

今回の絶版プラモデル情報局は、マルサン商店の電動怪獣「ガラモン」を紹介します。


発売は1966年9月。当時650円で品番はART NO.498。
リモコンにより電動歩行し、両腕は歩行ギミックに合わせ上下に動きます。
マルサン電動怪獣の中でも、その究極な造形美が評価され、人気の高い逸品です。

組済み完成品は、マルサン電動怪獣の中では入手しやすい方ですが、画像のように尻尾が欠品の物がほとんどです。 仮に、尻尾が付いていても9割は後から付けた自作の尻尾。それほど、オリジナルの尻尾のついた完品はめったにありません


今回は人気のガラモンの「未組立品」から、貴重な画像をじっくりと紹介します。
現在のガラモンの未組立の評価は「時価」。未組立だったとしても、入荷時の箱状態などで評価は大きく変わりますが、最上級美品状態で価格は250万円前後は付けるショップもあるお宝プラモデルとなっています。(2015年現在)



未組立の箱中構成です。初期発売分は、写真のように青ブリキのリモコン。
リモコンが収納されているスペースは、青ブリキリモコン対応なので、後期に同封された少し大きい黒プラリモコンになると、この収納サイズだと入りきらず、斜めに無理矢理詰め込まれています。


中央に見えるのが、ガラモンの「尻尾」。ランナー付きの貴重な画像。
「尻尾」は1パーツと思われがちですが、左右2パーツを張り合わせて完成されます。

パーツ取付用の凸突起とネジ穴。組立前だから確認できる手つかずの貴重な状態。
組み立てる際、腕軸パーツ固定のために凸突起は焼きドライバーなどで焼き潰される運命となってます。ネジ穴は金属製のギヤボックス取付用。



「ガラモンを作ったことがあるが、体のパーツが合わなかった」と、当時の話を聞くことがあります。
確認すると、体の前後パーツはぴったりと合わずに隙間ができます。


片側を基準に合わせてみると、反対側は固定用の凹凸がまるまるずれるほど。
当時の子供達には大問題だったかもしれないが、こういった逸話も、ガラモン人気の一つです。


大胆でいて繊細なガラモン後部の「造形美」。
下部へ突起の流れはゴジラの背びれを連想させ、怪獣としての力強さを感じさせます。


不揃いで並んだ見事な「歯」。




普通では観る事のできない未組立てのガラモン。
堪能していただけましたでしょうか?


ウルトラQは白黒放送でした。
人口着色された箱絵、当時650円という高額商品、テレビ画面そのまま電動歩行する怪獣!!
当時の子供達の衝撃は計り知れなかったと思います。
すでに50年も前の商品です。
これこそ、絶版プラモデルコレクションアイテムの最高峰の一つです。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
 
 
みくに文具 上田大)
絶版プラモデル最新情報はコチラ↓↓   




現在、タイムボックスでは、マルサン電動怪獣組済みを多数在庫中ですので、お気軽にお問い合わせお待ちしております!

また、今回紹介したマルサン電動怪獣をはじめ、60年代、70年代、80年代の怪獣プラモデル高額買取中です!! 他特撮、アニメ&ロボットプラモデルも買取強化中です!!箱だけや組済その他キャラクタープラモデルもバンバン買取中です。

コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで




2015年9月29日火曜日

日東科学 「歩く怪獣シリーズ」青箱

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第66回)

今回は、日東科学の「歩く怪獣シリーズ」青箱(ゼンマイ歩行)を紹介します。


発売は1978年。
日東科学が発売していたゼンマイ歩行のガメラシリーズ、ガッパ、恐竜シリーズから6種を選び、その後1種を加え、統一デザインの「ニットーの歩く怪獣シリーズ」として再発売。


1966年から始まったゼンマイ歩行の初期発売シリーズ箱は横長イメージだったが、それよりも少し縦長に模様替え。定価は400円。側面デザインが青色に統一されているので、通称「青箱」と呼ばれています。 箱絵は小松崎茂。


このシリーズでは「ガメラ」「ガッパ」「ギャオス」「バルゴン」「チラノザウルス」「ステゴザウルス」の6種類が先に発売され、その後、NO.7の「ブロントザウルス」が追加。なので、商品同封チラシにはNO.6までの紹介となっています。


商品番号の「ART NO」は300円売りだった黄色箱の物がそのまま引き継がれ、組立書はコスト削減?により縮小小型化されています。箱の成形は、ホチキス留めとノリ留めの両方が確認されています。


箱中は7種全て青背景のガメライラスト帯で留められています。
NO1~NO6は1978年1月発売。 NO.7のブロントザウルスは同年12月発売(新規発売)。

シリーズNO.1「ガメラ」 箱サイズ15.5×27×4.5、ART.NO.496-400
シリーズNO.2「ガッパ」 箱サイズ15.5×27×4.5、ART.NO.497-400
シリーズNO.3「ギャオス」 箱サイズ15.5×27×4.5、ART.NO.498-400
シリーズNO.4「バルゴン」 箱サイズ15.5×27×4.5、ART.NO.64-400
シリーズNO.5「チラノザウルス」 箱サイズ15.5×27×4.5、ART.NO.189-400
シリーズNO.6「ステゴザウルス」 箱サイズ15.5×27×4.5、ART.NO.174-400
シリーズNO.7「ブロントザウルス」 箱サイズ15.5×27×4.5、ART.NO.695-400

あまり紹介される機会の少ない、恐竜3種を紹介します。



青箱シリーズはその後、価格を500円に値上げし、箱中の帯や構成はそのままで、ほぼ同デザインの通称「赤箱」にリニューアルされます。


値表記のみ改定の対応で良かったような気もしますが、怪獣プラモデルとして、もう少しインパクトの強い「赤色を基調とした箱」にしたかったのかも知れません。赤箱へのリニューアル年はガメラが「火炎怪獣 ガメラ」から「宇宙怪獣 ガメラ」に商品名が変更になっているのを考えると、「宇宙怪獣ガメラ」が公開された1980年あたりと思われます。


赤箱の方が発売期間が短かいようで、入手難易度は高めです。チラノザウルスやステゴザウルスは青赤共に出にくく人気があります。
赤箱の3匹恐竜、特に「チラノザウルス」「ステゴザウルス」はみたことないレベルです。
赤箱バルゴンもでません。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)

現在、タイムボックスでは、今回紹介した日東科学の「歩く 怪獣シリーズ」各種在庫中です。激レアな赤箱「バルゴン」も店内在庫中ですので、お気軽にお問い合わせお待ちしております!

また、今回紹介した日東科学の「歩く怪獣シリーズ」をはじめ、60年、70年、80年代の怪獣プラモデル高額買取中です!! 他特撮、アニメ&ロボットプラモデルも買取強化中です!!箱だけや組済その他キャラクタープラモデルもバンバン買取中です。

コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで



2015年9月16日水曜日

今井科学 潜水 鉄人28号&鉄腕アトム&ソラン

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第65回)

 今回は、非常に珍しい「潜水 鉄人28号」がタイムボックスさんに入荷したと言うことで、今井科学の潜水キャラクターシリーズを紹介します。


今井科学のキャラクター水物プラモデルの初期作品となる「潜水 鉄人28号」「潜水 鉄腕アトム」「宇宙少年ソラン(潜水)」の3種は、今井科学の水物プラモデルの人気作「サブマリン707シリーズ」と同じ1965年の発売でした。
「潜水 鉄人28号」と「潜水 鉄腕アトム」はファミリーシリーズでしたが、「宇宙少年ソラン」は宇宙題材のアニメ作品が多くなった時期の発売だったので、宇宙シリーズになっています。

ファミリーシリーズ唯一の潜水2つ、No.4とNo.5の「鉄人28号」「鉄腕アトム」を並べて積むと、側面の青や赤線の波デザインが連続するといったニクイ演出もされ、当時の制作現場の士気の高さを感じさせてくれます。


それでは、各種単品を紹介します。
 

●「潜水 鉄人28号」
 1965年4月発売で当時150円(KIT NO.453)
ファミリーシリーズNo.4。 箱サイズは約13×23×3.5センチで、組上げた時の全高は約15.5センチ。
今井科学ファミリーシリーズとは、No.1の「ジュニア 0戦はやと」からNo.20の「ストップ!にいちゃん」までの全20種が発売された定価100円~200円の人気シリーズ。

「潜水 鉄人28号」は、今井科学の鉄人28号プラモデルとしては後発。
成形色は発売時期の違いにより「濃青色」「水色」「グレー」の3種類があり、袋閉じタグも「青色(鉄人28号文字)」と「オレンジ色(プラスチックモデル文字)」の2種類がある。
本体はネジ留めなので、ゴムが切れた時のメンテナンスもできる。



●「潜水 鉄腕アトム」
 1965年8月発売で当時150円(KIT NO.454)
ファミリーシリーズNo.5。 箱サイズは約13×23×3.5センチで、組上げた時の全高は約15センチ。
潜水アトムも鉄人28と同じ仕様を受け継ぎ、本体はネジ留め。
背中には空気室用のロケットを接着するが、このロケットが残っている組済み個体は少ない。



●「宇宙少年 ソラン」
 1965年11月発売で当時150円(KIT NO.443)
※写真の完成品は足下スクリュー欠品。
イマイの宇宙シリーズNo.4。  箱サイズは約13×23×3.5センチで、組上げた時の全高は約17センチ。
宇宙シリーズは、No.1の「宇宙パトロール ホッパ」からNo.12の「遊星仮面カー ライダー」までの全12種が発売された。価格帯は150円~500円で、モーター走行の「オート流星号」や「エムエムマシン」もこのシリーズだった。

完成品の造形は美しく、非常に凛々しいヒーロー立ちが再現されている。
ソランも本体ネジ留めを採用され、別パーツの頭は接着せずにキャップのように首にはめ込む。
他2種とは違い、スクリューンはそれぞれの足に1つの計2つある。このダブルスクリューンは、付属の特殊ハンドルパーツにより、同時に巻くことができる。



当時の今井科学商品カタログから、完成写真を紹介。


昔は、お風呂やプールといった水辺で遊べるプラモデルは、水物プラモデルと呼ばれ沢山の種類がありました。今井科学の水物プラモデルといえば「サブマリン707シリーズ」の他に、「007 サンダーボール作戦シリーズ」「ブルーサブ6シリーズ」などが有名です。「海賊王子」「オバケのQ太郎 00Q救命ボート」「バットマンボート」、がんばれ!マリンキッドの「P1-O号」などもあり、これらは潜水3種が発売された翌年から、順次市場に投入され、水物キャラクタープラモデルジャンルを確立させました。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)


現在、タイムボックスでは、今回紹介した「潜水 鉄人28号(未組立)」、「潜水 鉄腕アトム(組済)」「宇宙少年ソラン(未組立)」、さらに、今井科学キャラクタープラモデルを多数在庫中です! 謎の「ビルつき 鉄人28号(未組立)」も、同時入荷しました!! お気軽にお問い合わせ下さい。
また、今回紹介した潜水シリーズをはじめ、60年代今井科学のプラモデル高額買取中です!! 他特撮、アニメ&ロボットプラモデルも買取強化中です!!箱だけや組済その他キャラクタープラモデルもバンバン買取中です。

コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで


2015年8月29日土曜日

緑商会 名作「モグラスシリーズ」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第64回)

今回は、数多くの傑作SFオリジナルプラモデルを発売した緑商会から、モグラスシリーズを紹介いたします。
※画像はサイズ比較できるように各モグラスを並べて写したもの。


モグラスシリーズは全5種が発売されました。発売順は「キングモグラス」「ベビーモグラス」「ビッグモグラス」「ジュニアモグラス」「ウルトラモグラス」
初期発売の1966年から緑商会倒産直前の1978年まで売れ続けた大ヒットロングラン商品です。
それでは、発売順に紹介していきます。



●「キングモグラス」
 1966年11月発売で当時300円(F15モーター使用)

●初版箱サイズは17×31×4.5センチ。 ビートル2世、エコー7に続き、緑商会SFシリーズ第3弾として登場。
当時のカタログには全長109ミリと紹介されているが、190ミリの間違い。
登坂力はビートル2世の35度に対して驚異の45度。
ドリルなど、メッキ処理されたパーツは無い。
この初版箱にはST表記ありバージョンも確認されている。

画像右下の上から2版、3版、そしてユニオン社の「ベガ」「ガルーダ」の順。

●2版は当時400円で箱サイズは17×31×4.5(FA130モーター使用)。
販売期間中、価格修正シールにて500円に値上げされ、その後に印刷にて正式に500円に表記変更された。値上げと共に箱中の帯もなくなる。

●3版は当時500円で箱サイズは16×27×5(FA130モーター使用)。
発売時期により、本体成形色は赤、オレンジ、青の3色が確認されている。


緑商会倒産後、3版パッケージで社名ロゴのみ変更し、ユニオンモデルから電動そのままで発売継続された(成形色は青色)。その後、ユニオンモデルは商品名を変更し、「最強戦車 ベガ(電動・白成形色)」「機動戦車 ガルーダ(ディスプレイ・紺成形色)」として市場に再登場させた。「ガルーダ」の箱絵で「KING MOGURAS」タイトルの韓国版もある

また、1999年に童友社から限定保存版として3版パッケージの物が復刻され、現在でも容易に入手可能だが、残念ながら動力部分は省略されている。



●「べビーモグラス」
 1967年8月発売で当時50円

●初版箱サイズは9×15×3センチ。動力は日東科学の50円岩ガメラシリーズと同じフリクションギヤ。初版箱にはST表記ありバージョンも確認されている。 また、全てが英語表記の輸出版もある。

ベビーモグラスは、キングモグラス2版、ビッグモグラス3版、ジュニアモグラス2版が発売された時期の商品カタログには紹介されていないので、この時期には発売されておらず、キングモグラス3版、ビッグモグラス4版、ジュニアモグラス3版の新デザイン画発売時期頃の1976年にチビクロ4点パックとして久しぶりに市場に再登場したと思われる。

●2版は当時「ベビービートル」「ベニーエコー」「ベビーモグラス」「ベビーバンガード」の4点パックで300円。商品名はチビクロ4点パック。箱サイズは9×15×3センチ。動力なしのコロ走行。本体成形色はオレンジ色。

2版パッケージでユニオンモデル版もある。



●「ビッグモグラス」
 1967年11月発売で当時500円(F25モーター使用)

●初版箱サイズは20×38×6.5センチ。登坂力45度 箱正面左下の青赤黄色丸デザインの25モーター表記があるものが初版箱初期発売分。
その後、この25モーターロゴは表記されなくなり、F15モーター使用と文字記述される。
この初版箱にはST表記ありバージョンも確認されている。

画像下の左から2版、3版、4版。
初版から3版まで、成形色の変更はなかったが、3版途中から「魅力的!!成形色が変わりました」告知シールが張られ、本体成形色が青色、ドリルはメッキ処理された小豆色となり、その成形色のまま4版に引き継がれている。

●2版は当時500円で箱サイズは20×38×6.5センチ(FA130モーター使用)
※画像は「昭和プラモ名鑑(大日本絵画)」より

●3版は当時700円で箱サイズは20×38×6.5センチ(FA130モーター使用
※画像は「ホビージャパン(83年1月号)」より

●4版は当時700円で箱サイズは20×30×6センチセンチ(FA130モーター使用)

4版パッケージでユニオンモデル版(モーター)もある。
また、1999年に童友社から限定保存版として動力省略された4版パッケージの物が復刻され、現在でも容易に入手可能。



●「ジュニアモグラス」
 1968年7月発売で当時200円(ゼンマイ)

●初版箱サイズは14×24.5×5センチ。登坂力30度

画像右下の上から2版、3版
2版までは成形色は同じで、3版は本体黄色。

●2版は当時350円で箱サイズは14×24.5×5センチ(ゼンマイ)

●3版は当時350円で箱サイズは14.3×24×5センチ(ゼンマイ)

1999年、「キングモグラス」「ビッグモグラス」同様に3版パッケージでユニオンモデル版(成形色は黄色、ゼンマイ)もあり、童友社からは限定保存版として3版パッケージの動力省略版が復刻されている。



●「ウルトラモグラス」
 1968年11月発売で当時1200円(リモコン)

●箱サイズは27.5×43×9.5センチ。登坂力40度。
2ボタンのリモコンとモーター組込み式ギヤボックス、宇宙船発射用ゼンマイ付。

画像右下はウルトラモグラス ゼネコン版。


●「ウルトラモグラス ゼネコン版」
1969年6月発売で当時価格は1000円。リモコンボックスを省略した分、安くなっている。箱サイズは27.5×43×9.5センチ。
モーター組込み式ギヤボックス付、ゼネコンは別売り、マブチ・ゼネコンに特化した仕様。
ゼネコン以外は前年発売のリモコンウルトラモグラスと同じ。
1971年の商品カタログにはゼネコンタイプしか紹介されていないので、リモコン版ウルトラモグラスの後継商品扱いと思われる。

ウルトラモグラスは、緑商会の大ヒットロングラン商品「モグラスシリーズ」において、唯一、初期発売分のみの商品で、箱違いの再販は存在しない。



緑商会に限らず、各メーカーのSFオリジナルプラモデルを紹介した資料は非常に少ないので、その全貌を把握するのは現在でも非常に困難を極めます。
これらSFオリジナルプラモデルを特集したものとして有名な書籍に、「キャラクターエイジNo.2(学研)」がありますが、わりと情報が不正確なところもあるので、最新情報を元に読み進め、コレクションの資料として活用してもらいたい。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。

みくに文具 上田大)


現在、タイムボックスでは緑商会のSFオリジナルプラモデルを多数在庫中です! また、当時のオールカーラーの商品カタログなども在庫中ですので、 お気軽にお問い合わせ下さい。
また、今回紹介した緑商会「モグラスシリーズ」含め、各社SFオリジナルプラモデル高額買取中です!! 他特撮、アニメ&ロボットプラモデルも買取強化中です!!箱だけや組済その他キャラクタープラモデルもバンバン買取中です。

コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで