~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第223回)
今回は、ガッパ公開55周年とのことで、日東科学の「ガッパ(大)」の再販史を紹介いたします。
先行で発売されたリモコン歩行「ガメラ(大)」の少し後に登場したのが、リモコン歩行「ガッパ(大)」です。下記は当時のチラシです。
●ガッパ(大・リモコン歩行)
この初版のみ、翼の開閉ギミック付き。
足裏タイヤがゴム製なのはこの初版のみ。目に穴はないので麦球などでは光りません。
リモコンボックスはマルサン怪獣と同じ黒プラ製。青ブリキのリモコンボックスは確認できていないので、それを使っていたのは初期流通のガメラ(大)のみと思われます。
●「ガッパ(大・ゼンマイ歩行)」
モーターリモコン版のガッパをゼンマイ動力に変更したもの。ゼンマイボックスの取り付けは4か所のネジ留め。これは初版モーター版の取り付け位置をそのまま流量したため。1978年に再度リモコンモーター歩行に改変されますが、その時のモーターボックスの取り付けは新規ギヤボックスに合わせて3点留めに金型修正されています。
残念ながら翼の開閉ギミックは省略され、以後の再販も復活はされません。
足裏のタイヤは初版のゴム製からプラ製に変更されています。
初期流通分はST表記はありませんが、のちに箱右上にSTロゴが表記されます。
上画像左はSTロゴなしで、右がSTロゴあり箱です。
●「ガッパ(大・リモコン歩行)」
当時価格は800円スタートとデータにはありますが、800円表記の物は未確認。
プラモ自体は、ゼンマイ歩行に改変されたガッパ(大)を再度リモコン歩行に復活させたもの。 ギヤボックスは3点留めとなり、目は穴があけられ麦球で光るように変更されています。
その後、同じパッケージと内容で、第三次怪獣ブームに応え1983年11月に完全限定復刻版として1800円で復刻されています。
下画像のように、復刻版の箱表面に復刻版シールが貼られています。同時に復刻されたガメラには、シュリンク上に貼られ、シュリンクを外すと復刻シールも取れてしまうタイプもあったので、ガッパにもあった可能性があるので注意。なので、復刻シールがないだけで、1978年版と判断するのは難しいです。
細かい差異でいうと、1978年版の方、特に箱中帯の印刷がシャープで色彩がはっきりしています。両者お持ちの方は、並べてご確認下さい。
●アリイ 「ガッパ(大・リモコン歩行)」
1992年にアリイから発売。当時価格は1800円。品番はKIT.NO.26002-1800。箱サイズは34.5×23×7cm。1992年にアリイから再発売されたガッパは、2種類のリモコン歩行タイプがありますが、1種は日東科学時代にゼンマイ歩行(中)タイプだったものをリモコンに改変したもの。1800円のものが、日東科学の(大)の再販となっています。
成形色は日東科学よりも暗い緑色となっています。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(みくに文具 上田大)
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