~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第221回)
今回は発売中の「昭和40年男」で連載している、みくに文具のプラモ棚、今井科学の「第20回 黄金バット」シリーズ(中)の補足情報です。
黄金バットのプラモデルは1967年に今井科学から50円の(小)、150円の(中)、そして700円の電動(大)の3種類が発売されました。1966年に千葉真一主演の実写版「黄金バット」映画公開、翌年にはアニメがスタート。この流れでの商品化でした。
黄金バットのプラモデルは1967年に今井科学から50円の(小)、150円の(中)、そして700円の電動(大)の3種類が発売されました。1966年に千葉真一主演の実写版「黄金バット」映画公開、翌年にはアニメがスタート。この流れでの商品化でした。
絶版プラモデル情報局は過去記事で(中)まとめも紹介していますが、まだ説明不足な部分もありましたので、それらとともにお手元の「昭和40年男」の記事と一緒にお楽しみください(^^)
●立ち上がりギミックのバネが、97年の復刻から弱くなっているので、97年以降は黄金バットの立ち上がりに弱さがあります。
●1997年(1000円)の復刻版は、LD-BOXの特典にもなっていますが、特典の物は「棺も金メッキ処理」の特別バージョンとなっていました。
流通版とLD-BOX版はパッケージ、組立書などの内容物は同じですが、見分け方は簡単です。パッケージに版権シールがあるかないかで見分けられます。版権シールの貼られているものが、LD-BOXについていたものとなります。
●1997年(1000円)の復刻版は、LD-BOXの特典にもなっていますが、特典の物は「棺も金メッキ処理」の特別バージョンとなっていました。
流通版とLD-BOX版はパッケージ、組立書などの内容物は同じですが、見分け方は簡単です。パッケージに版権シールがあるかないかで見分けられます。版権シールの貼られているものが、LD-BOXについていたものとなります。
97年流通版の下箱の製造年月日印は平成9年3月1日。LD-BOX特典の下箱の製造年月日印は平成9年11月15日となっています。LD-BOXの発売は1997年12月18日発売です。
※広告は「宇宙船 1997年秋 Vol.82 (朝日ソノラマ・平成9年12月1日発行)」より
●「今井科学 キャラクタープラモデル全集1959~1969(学研・2010年8月17日発行)」には、初版の(中)は金メッキだったと紹介されていますが、初版はゴールド成型色で金メッキ処理ではなく誤記です。
※広告は「宇宙船 1997年秋 Vol.82 (朝日ソノラマ・平成9年12月1日発行)」より
●「今井科学 キャラクタープラモデル全集1959~1969(学研・2010年8月17日発行)」には、初版の(中)は金メッキだったと紹介されていますが、初版はゴールド成型色で金メッキ処理ではなく誤記です。
上画像は初版の完成品。
~マントに関して~
●マントの色は、初版と80年版が「黒」、それ以外は「赤」になっています。これは、劇中のマントの外側が黒色で、内側が赤色の配色だったので、どちらか一色を選んだためと思われます。因みに67年発売の電動の(大)のマントは高額商品ということもあり、下画像のように出荷時に外側が黒色、内側が赤色に色分けされていました。
●80年発売版からマントの大きさが小さくなっています。
97年復刻版以降では、マントは四角い赤ビニールが入っているだけで、自分で切り抜くようになっていますが、組立書にある切り抜き参考図は80年版を参考にしたようで、マントは小さいままです。
今回誌面で紹介している完成品は、97年の復刻版を製作したものでしたが、マントはできる限り75年版に近づけるために、75年版のマントを白黒コピーして、それを両面テープで張り付けて切り抜いたものを使用しています。若干上下の長さが足りなかったので、下画像のように少し詰めています。
●75年250円版の棺が赤色成形色の謎を考察。
誌面で紹介している超激レア珍品の75年版の初期流通分「赤色棺」バージョン。
こんな考察にたどり着きました。
75年からマントの色が赤色に変更されています。完成品を正面から見たときは、マントの内側が見えるわけなので、「赤色」に変更したのは理解できます。とすると、プラパーツの襟部分も「赤色」にした方が良いと思ったのでは? 同じランナー枠の棺中パーツも赤色推奨で問題し。ということで、赤色で発注をかけたら、棺自体のパーツも同じ金型だったために赤色になっていて、評判悪いと営業から超クレーム!という感じでどうでしょうか?
子供たちは、黒を赤く塗るよりも、赤を黒く塗る方が楽じゃないか?との判断もあったのかもしれませんし、もしかしたら棺本体パーツは、別ランナー枠として箱に入っているわけですから、LD-BOX版のように金メッキの予定だったのかも知れません。
●1999年発売の夜光版の棺です。この棺はスモークブラックの透明パーツでかっこいいです。中身は金メッキの黄金バットで飾ってみたいですね。 ちなみに、黄金バット本体ランナー枠以外は、透明パーツになっているので、先に話したように棺と襟パーツの金型は一緒ということで確定です。
●黄金バットっぽいプラモをご紹介。
パッケージに「黄金のガイコツ」が描かれているものを選んでみました。トリックス社の「マジックモデルNO.1 黄金のガイコツ」、イワホリの「黄金ドクロ」、Kaの「黄金ガイコツ」。 この黄金ガイコツのマントに見えるものは、ただ単の背景画の一部ですので、本体には入っていません。
中村の「黄金どくろ」は、パッケージのドクロが黄金ではないので今回は紹介無し。Kaの「黄金ガイコツ」は元は岡本製品だったもので足元の子供がいる場所に岡本のメーカーロゴが入っています。岡本版は、今なお現物確認できていない謎プラモデルです。
~マントに関して~
●マントの色は、初版と80年版が「黒」、それ以外は「赤」になっています。これは、劇中のマントの外側が黒色で、内側が赤色の配色だったので、どちらか一色を選んだためと思われます。因みに67年発売の電動の(大)のマントは高額商品ということもあり、下画像のように出荷時に外側が黒色、内側が赤色に色分けされていました。
●80年発売版からマントの大きさが小さくなっています。
97年復刻版以降では、マントは四角い赤ビニールが入っているだけで、自分で切り抜くようになっていますが、組立書にある切り抜き参考図は80年版を参考にしたようで、マントは小さいままです。
今回誌面で紹介している完成品は、97年の復刻版を製作したものでしたが、マントはできる限り75年版に近づけるために、75年版のマントを白黒コピーして、それを両面テープで張り付けて切り抜いたものを使用しています。若干上下の長さが足りなかったので、下画像のように少し詰めています。
●75年250円版の棺が赤色成形色の謎を考察。
誌面で紹介している超激レア珍品の75年版の初期流通分「赤色棺」バージョン。
こんな考察にたどり着きました。
75年からマントの色が赤色に変更されています。完成品を正面から見たときは、マントの内側が見えるわけなので、「赤色」に変更したのは理解できます。とすると、プラパーツの襟部分も「赤色」にした方が良いと思ったのでは? 同じランナー枠の棺中パーツも赤色推奨で問題し。ということで、赤色で発注をかけたら、棺自体のパーツも同じ金型だったために赤色になっていて、評判悪いと営業から超クレーム!という感じでどうでしょうか?
子供たちは、黒を赤く塗るよりも、赤を黒く塗る方が楽じゃないか?との判断もあったのかもしれませんし、もしかしたら棺本体パーツは、別ランナー枠として箱に入っているわけですから、LD-BOX版のように金メッキの予定だったのかも知れません。
●1999年発売の夜光版の棺です。この棺はスモークブラックの透明パーツでかっこいいです。中身は金メッキの黄金バットで飾ってみたいですね。 ちなみに、黄金バット本体ランナー枠以外は、透明パーツになっているので、先に話したように棺と襟パーツの金型は一緒ということで確定です。
●黄金バットっぽいプラモをご紹介。
パッケージに「黄金のガイコツ」が描かれているものを選んでみました。トリックス社の「マジックモデルNO.1 黄金のガイコツ」、イワホリの「黄金ドクロ」、Kaの「黄金ガイコツ」。 この黄金ガイコツのマントに見えるものは、ただ単の背景画の一部ですので、本体には入っていません。
中村の「黄金どくろ」は、パッケージのドクロが黄金ではないので今回は紹介無し。Kaの「黄金ガイコツ」は元は岡本製品だったもので足元の子供がいる場所に岡本のメーカーロゴが入っています。岡本版は、今なお現物確認できていない謎プラモデルです。
●誌面で紹介している1975年版の発売時には(小)も再版されていました。「パーマン」「リボンの騎士」「遊星仮面ライダー」と一緒の4点シュリックパックを思い出す方は多いはず。
上図の4点シュリンク版よりも前発売の50円単品バージョンもあります。少し箱は小さく、デザインが違います。この時期(大)は再版されませんでした。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
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