2021年11月15日月曜日

昭和40年男 「第18回  妖怪自動車」補足情報

   ~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~

(第213回)

今回は発売中の「昭和40年男」で連載している、みくに文具のプラモ棚「第18回 リアル版 妖怪自動車」の補足情報です。
昭和40年男の最新号は、全国の書店、コンビニに並んでいると思います。
ぜひお手元の40年男と比較しながら、補足情報をお楽しみ下さい。



~「妖怪自動車」品番に関して~
初版は「Kit.No.1431」、リアル版(2版)は「No.B-005-200」、3版は「「No.B-005-200」、復刻版は「827993-1500」
3版は2版のシリーズ名や品番、価格をそのまま引き継いでいます。


~側面紹介の黄色背景シリーズ~
誌面で紹介した箱側面に紹介されている黄色背景シリーズから、洋物のみ紹介します。黄色背景シリーズは、発売期間も短いようで非常にレアです。

「スーパーマンカー」
初版と同じ構図なので、初版画の背景のみを黄色に塗りつぶして再利用と思ってましたが、どうもしっかりと比較すると新画のようです。この黄色背景のスーパーマンカーは初版にはあった「スーパーマン脱出ギミック」は省略されています。
品番は「No.B-001-150」で、1番目となっています。新生今井科学の1号商品というわけではなさそうですが、調査中です。

「バットマンカー」
イマイミニカーシリーズNo.2、品番は「No.B-002-150」。

「2000GT」
イマイミニカーシリーズNo.4、品番は「No.B-004-150」。今井科学の007シリーズの中でも、初版は特に謎の逸品となってます。

No.03の「マッハ号」のみ、黄色背景ですが「ST表記あり」で、デザインが若干変更されたものがあります。


~梶田達二氏の妖怪画~
●リアル版のねずみ男や背景岩に繋がるような元ネタ作品は?と、梶田達二氏の西洋モンスター画を探しましたが見つからず、怪奇妖怪ブームの昭和42年前後の少年誌の怪奇特集記事では、ドラキュラやフランケンシュタインなどよりもゴーレムやタロス、サイクロプスなど、巨大モンスターを多く担当していた感じを受けました。 国内妖怪といえば石原豪人氏や柳柊二氏などの他先生方の作品が多く、やっと見つけたのがショウワノートの表紙です。実写作品なので元からリアルなのですが、梶田氏作のリアル妖怪画です。昭和43年公開映画、ショウワノートの「妖怪百物語 シリーズ」です。
百物語シリーズはノートは6種類、スケッチブックは4種類が発売されています。 
(スケッチブックは3種と紹介されることもあるそうですが、4種確認済み)


~初版 妖怪自動車~
●初版の「妖怪自動車」は1969年発売で、怪物君と同じマイメイトシリーズ
現存数が限りなく少ない激レア品としても有名です。誌面で紹介したように、復刻版は構図を引き継いでいますので、誌面画像と比較してみてください。
2000年頃?に玩具問屋の倉庫から2個体がデットで発掘されているます。
初版袋にはイラスト入りのタグが付き、目などのデカールは初版のみに入っています。リアル、3版、復刻にはデカールは入っていません。初版を再現するならば、フィギュア王No.13(平成10年7月30日発行)「総力特集 水木しげる」に、初版のデカール画像が原寸で掲載されているので、そちらをコピーして復刻版に使用するのがお勧めです。

定価に関しては、1968年当時の今井科学カタログには(予)150円とあり、専門書籍でもそれを引き継いだらしく150円と紹介されている場合が多いのですが、200円版のみしか今のところ確認されていないのと、50年史データベースへの登録が価格200円になっているので、当時価格は200円だったと考えています。
初版の目玉おやじはスプリング固定。スプリング固定は、復刻版でやっと復活しています。


~完成品での版違い識別ポイント~
復刻版はタイヤがゴム製ではなく、車軸と一体になってるのでわかりやすいのですが、他は下記部などを参考にしていただければ。
(初版)
初版は、フロントメッキ、目玉おやじスプリング、目がデカール、車軸はオレンジ(蛍光色不透明)です。

(リアル版)
リアル版は、フロントメッキなし、目玉おやじ直接着、デカールなし、車軸はクリヤー黄色かクリヤー緑色です。鬼太郎やねずみ男の顔パーツが白色なのが特徴です。

(3版)
3版は、リアル版とほぼ同じですが、鬼太郎やねずみ男の顔パーツが肌色になっています。

(復刻版)
復刻版は、車体成形色が赤色(濃オレンジ色)で、タイヤがゴム製ではないので識別しやすいです。
復刻されたのは「妖怪自動車」「鬼太郎」「ねずみ男」の3点。この時期はバンダイが商品化権を持っていたので、「協力:バンダイ」と表記されています。
下箱には出荷年月日スタンプがあります。この時期に復刻された多数の今井科学復刻シリーズも同様に年月日スタンプがあります。
またこの時期、社名変更して「今井科学」ではなく「イマイ」が正式社名になっています。


~コロ押し走行動画~
妖怪自動車は初版からすべてコロ走行です。リアル版がゼンマイと紹介されていることがありますが、全て誤記です。


~アオシマのゲゲゲの鬼太郎シリーズ~
昭和40年男年代ですと、ゲゲゲの鬼太郎のプラモデルといえば、「アオシマ」の記憶が強いと思います。
1971年10月から始まったアニメ第2シーズン中の商品化権を取得したのがアオシマでした。
アオシマがゲゲゲの鬼太郎プラモデルを展開していたので、今井科学は「鬼太郎」「ねずみ男」の再販は諦め、商品の被らない「妖怪自動車」のみ許可を取得したものと思われます。 3版には誌面で書いた通り、タイトル名に「ゲゲゲの鬼太郎」が復活しています。
3版には懸賞応募ハガキが入っています。応募期間から、3版の流通期間などが読みとれます。 アオシマのトコトコゲゲゲの鬼太郎シリーズには「ST表記」がありません。なので、「3版 妖怪自動車」の初期流通分にも「ST表記なし」の箱が存在するのではと考えていますが、今のところ確認できていません。


~他メーカーの妖怪自動車~
他メーカーからも、実は「妖怪自動車シリーズ」なるものが発売されていました。
クラウンの「おどろじじい」と「じしん坊」です。発売時期は確定できませんが、妖怪自動車初版と同じぐらいか、もしかしたら少し前かもしれません。
妖怪の乗り物は、1966年11月発売のクラウン「ロケットエース」と「イーグルエイト」の金型再利用です。ミサイル発射などのギミック部分は全て省略されています。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。



みくに文具 上田大)



現在、タイムボックスでは今回紹介したゲゲゲの鬼太郎シリーズ、多数在庫中です。また、謎の黄色箱「GT2000(箱のみ)」も在庫中です。ネット公開していない在庫もありますので、気軽にお問い合わせください。

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