2020年5月18日月曜日

昭和40年男 「第9回  ガッチャマンのプラモデル」補足情報


~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第177回)

今回は発売中の「昭和40年男」で連載しているプラモ棚「第9回  ガッチャマンのプラモデル」の補足情報です。
全国の書店、コンビニに並んでいると思いますので、ぜひ、お手に取りください。タツノコランド版の集合写真は必見です!

誌面で紹介しきれなかった「補足情報」、お手元の40年男と比較しながらお楽しみ下さい。


●プラモデル情報でもなかったので、削除したネタです。
ガッチャマンのロゴをデザインしたのは、あの大河原邦夫氏です。
ガッチャマンがメカデザイナーとクレジットされた最初の仕事だったようです。
しかも日本アニメ界で初めて「メカデザイナー」とクレジットが入ったのがガッチャマンだったそうです。
※「僕たちの好きな 科学忍者隊ガッチャマン」(宝島社)より


●G-2号の完成品
組立図で小さく写ってはいますが、大き目の画像をどうぞです。完成品、非常に出来が良いです。

●誌面では紹介できなかった万創版の箱絵残り4種です。
箱サイズはG-4号のみ23×34×6.5センチと大きいです。
※ゴットフェニックス画像はnandemopuramoさんブログより


10年ほど前に、ゴッドフェニックスの原画のみ、市場で見かけたことがあります。

誌面で紹介した通り、1話、3話、4話の鉄獣が描かれています。2話鉄獣は1話と同じタートルキングです。5話と6話の幽霊戦隊とミクロスだと、少し背景鉄獣には弱かったのかな?とのことで、G-4の背景は7話登場のカマキリ戦車となっています。
この中の視聴率で言うと、G-3の背景に描かれているメカデゴンの第4話が25.5%で最高だったようです。

「シュバ シュバ シュバ シュバー」で始まる曲が、最初のOP曲
今回、再認識したのは、「シュバ シュバ シュバ シュバー」で始まる曲が、最初のOP曲だったということです。テンポの良い「誰だ 誰だ 誰だ~」の曲がOPだと印象付けられてきたので、すっかり忘れていました。昔の感覚を再度呼び戻すと、やはり、OPは「シュバ シュバ シュバ シュバー」ですね。 調べると、23話からOPとED曲が入れ替わったそうです。
YouTubeのタツノコチャンネルでは1話、2話、3話無料で公開していますので、確認できます。お勧めです。


G-4号の造形美
誌面で触れましたが、プラモデルはシャープな造形になってます。特にG-4号。バンソウのTOYはアニメの設定に近いものとなってます。並べると違いがよくわかります。
完成品はデカールが貼ってないので、スッキリと見えます。


タツノコランド版には、おまけでステッカー
タツノコランド版には、おまけでステッカーが付いていました。万創にはついていません。


タツノコランド版の組立書
本文で大きさ変化に触れましたが、タツノコランド版のポスター風の組立書は組立図部分の割合が大きくなっていてカラーも付き、読みやすくなっているように見えますが(誌面の図参照)、内容は万創時のそのままなので、読みにくさ、わかりにくさは変わっていません。


タツノコランド版のG-4号箱中
帯があるわけでもないので、誌面紹介はしませんでしたので、こちらで紹介しておきます。キャタピラはプラとの干渉を避けるために、袋から出して別保管しています。

●タツノコランド版の値上げに関して
タツノコランド版は100円値上げされたと誌面で紹介しましたが、ゴットフェニックスのみ発売初期定価の600円個体しか現物確認できていません。G1,2,3が500円から600円に値上げされ、シリーズバランスとしてはG4以外全て600円ということで統一されてそのままだったと言うことも考えられます。現在、700円表記の現物確認待ちです。G4も800円から900円に値上げされています。


●タツノコランド版の背景鉄獣
G1は「レンジラー」 73年6月10日放送の37話。 視聴率11.1%
G2は「デブルスター専用円盤」 73年2月4日放送の19話。 視聴率19.6%
G3は「キングドラゴン」 73年2月25日放送の22話。 視聴率20.4%
G4は「アイス・キャンダー」 72年12月31日放送の14話。 視聴率19.2% 
ゴッドフェニックスはG2とは別タイプの円盤が飛んでますが、見つけられませんでした。
万創倒産が1973年6月19日とのことなので、G1に関しては、その頃の最新鉄獣を背景に選び、G2は19話タイトルが「地獄のスピード・レース」とのことで、G2に関わりありそうな場面から選ばれたとと思われます。G3以降は特に、繋がりは無さそうな感じを受けます。機会があれば、今後、本編で確かめたいと思います。


~まとめ~
ガッチャマンプラモデルは万創、タツノコランド以外に、SAITO、今井科学、シーホース、グリップ、バンダイ、サニー、フジサキと数多くのメーカーから発売されています。サンダーバード秘密基地で有名な今井科学からは、「ガッチャマン秘密基地」なるものもでています。秘密基地に関しては、Gメカがメタル仕様の再版はよく見かけますが、初版のGメカもプラ製の物は、なかなか出会えません。
最近の相場でみると、万創版、タツノコランド版共に、ここ数年でG-2、G-3号が急激に高くなった感じがしています。ただ、G-1号は相場変動なく変わりないです。 シーホースやグリップの再版ゴットフェニックスは、相場も下がらず安定しています。


絶版プラモデル情報局の第134回では、G-1号のプラモデル特集をしていますので、そちらもご参考にしてください。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


みくに文具 上田大)




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