2019年12月21日土曜日

今井科学の「モンスターシリーズ・サイボーグ」

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第167回)

今回は今井科学の「モンスターシリーズ・サイボーグ」を紹介いたします。

 
1978年、モンスターシリーズ・サイボーグは全8種発売されました。
当時定価は100円。箱のサイズは15.7×7.7×4.5センチ。同年前半に発売された「スターコマンドシリーズ」100円売りと同サイズ商品です。

この8種、内部骨格パーツは全て同じものが流用されています。
上図のランナー枠2つが全て共通です。
パーツ共有ということで、ランナー枠についている腕の4パーツ(5~8)は、サイボーグ恐竜にも入っていますが、本体には使用しません。


●「サイボーグ恐竜」No.1~No.4
品番は1~4で「B-763-100」「B-764-100」「B-765-100」「B-766-100」。
一番人気は「アロサウルス」。「ブロントサウルス」もわりと見ません。
今のところ、成型色違いは確認できていませんが、あると思います。


また、このサイボーグ恐竜4種は、1984年に発売されたロボダッチシリーズの「大恐竜島」に「ガルバ&バギラ&ネッシー」と共に参加しています。



●「サイボーグ怪人」No.5~No.8
品番は5~8で「B-767-100」「B-768-100」「B-769-100」「B-770-100」。
4種の中では断トツ「忍者」が人気も高く、数も少ないです。次に人気は「火星人」です。
成型色違いは「火星人」「原人」のみ確認されていますが、色範囲は基本色の組違いです。

「火星人」は当時目撃談のあった宇宙人イラストを参考に。また、「原人」は1978年発売を考えると、スターウォーズ公開年でもあるので、チューバッカを参考にしたと思われます。

このモンスターシリーズには初期発売分があります。見分け方は簡単です。
下箱に組立図があるのが初期発売分上箱裏に組立図が印刷されているのが後流通分です。
上図のように、初期発売分はホチキス留め。後流通分はノリ留めという違いもありますので、外側からでも区別がつきます。綺麗個体のほとんどは、ノリ留めの後流通分です。初期発売分の現存数は少ないようです。

このモンスターシリーズ、特に「サイボーグ怪人」のデザインは、現在大人気のインディーズソフビにも通じるものがあるので、海外勢含め一度火が付くと評価が爆上げする可能性を秘めていると考えています。少しでも気になる方は、早めの入手をお勧めします。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。



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