2019年9月15日日曜日

昭和40年男 「第5回 走る ガメラ」 補足情報

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第161回)

今回は昭和40年男で連載している「プラモ棚 第5回 走るガメラ」の補足情報です。
どうしても誌面では、文字数に制限があることと、一般の方が対象ですので懐かしさが感じられる程度の軽い内容となっています。誌面を確認しつつ、より深いところをお楽しみください。

まずは、ゼンマイハンドルから。
下画像のように、初版と再版では形状と長さが違います
初版に入っているものは、円柱に近く3センチ。74年以降の再版は少し樽型で2.5センチ。カラーバリエーションに関しては、初版初期4種にそれぞれ紺色、緑色、オレンジ色が確認されています。74年以降の再版は全種統一で緑色。
なぜか再版に、初版形状のゼンマイハンドル(うす緑色)が入っていた個体が確認されているので、若干の時差的な混ざりはあるようです。当然、初版に2.5センチの再版ハンドルが入ることはありません。

紙面では画像を載せられませんでしたが、2版の表記違い画像です。「メーカーロゴ違い」「商標印刷の有無し」の計3種が確認されています。上から発売順。
75年からリニューアル再販された歩く怪獣シリーズは、発売期間中に300円→400円→500円と値上げされましたが、子供を大切にする日東らしく、この走るシリーズは200円のまま、値上げされずに売られ続けました



組立書は初版、小松崎版3種の計4種全て微妙に記述が異なっています。さらに、1978年の「NITTOロゴ+商標印刷」版からは縮小されました。
※縮小版のサイズは12.6×18.2センチ。


1984年の再版から全種、ゼンマイ爪が4点から2点留めに変更されています。


下図は、1992年、日東科学から金型を引きついだアリイ発売の「走る ガメラシリーズ」です。4種のみの発売でした。
金型修正が入り、ゼンマイもチョロQタイプのバッグギアゼンマイになっています。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。 





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