2017年3月31日金曜日

キングコングのプラモデル ~国内編~

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第102回)
 
今回は「キングコング 髑髏島の巨神」映画公開とのことで、キングコングの国内プラモデルを紹介いたします。
 
キングコングのプラモデルは、1967年に今井科学から3種類が発売されています。
プラモデル自体は当時放送されていたアニメ版のキングコングを元にしたものでしたが、
高荷義之氏による迫力のパッケージアートが凄すぎて、言葉を失います。

●キングコング3 SABURO
ジュニアシリーズNO.3。品番はKIT NO.482。
当時300円で箱サイズは25.5×18.5×4.5センチ。ゼンマイ4脚歩行。
  
●キングコング2 JIRO
ジュニアシリーズNO.4。品番はKIT NO.483。
当時400円で箱サイズは29×20×5.7センチ。
両腕を振りながらのゼンマイ歩行。口から火を吐きます。
 
●キングコング1 ICHIRO
ジュニアシリーズNO.5。品番はKIT NO.484。
当時700円で箱サイズは34×23.5×6センチ。
目を光らせ、両腕を振りながらのモーター歩行。両腕はスイッチの切り替えで左右の腕だけ上下振りが可能。歩行方法は、電池を足に収納してカギ爪歩行する鉄人28号型です。


3種共にボビー少年が付いていますが、全て同じものです。
発売時期は、50年史データベースによると、「サブローが1967年3月、ジローが4月、イチローが5月」とありますが、今井科学キャラクタープラモ大集(学研・伊藤秀明著)では「ジロー1967年4月、サブロー5月、イチロー6月」とあります。箱のゼンマイイラスト部分の配色の違いから、ジローが先発売で正解のような気がします。


●キングコング2 JIRO組済み
全高約16.5センチ。背中にゼンマイのON/OFFスイッチがあります。
 
●キングコング3 SABURO組済み
全長(頭からお尻まで)約12.5センチ。
 
今井科学のキングコングシリーズは、「キングコング3 SABURO」のみ、商品名を変えて市場に再登場しています。
 

●キングゴリラ
1971年7月発売。イマイロボットシリーズNO.1。品番はNO.B-100-350。
当時350円で箱サイズは25.5×18.5×4.5センチ。
SABUROと同じ内容でゼンマイ4脚歩行。成形色は腹や顔部分のランナー部分が赤茶色で、体や腕足はこげ茶色に変更。キングコングではなく、オリジナル商品としての出荷なのでボビー少年は当然無し。 このキングゴリラは、新生今井科学復活直後のラインナップの一つ。この時期の今井科学物は発売期間が短く、謎の逸品が多いことで有名です。

 
●ドンキーゴリラ
1985年3月発売。品番はB-1554-300。
当時300円で箱サイズは19.5×12.5×4センチ。
動力なしですが、両腕足が可動できるように金型修正されています。キングゴリラまであった耳などの細かいパーツは省略。


ゴリラっぽいプラモデルの紹介です。
ホンダのゴリラは、割と大きなゴリラのプラモデルが入っているますのでお勧めです。

1967年の「キングコングの逆襲」公開当時、マルサンから「ジャイアントゴリラ」という当時1000円の電動リモコン歩行の超巨大箱プラモデルも発売されています。発声ギミックも付いていました。当初はキングコングとしての発売予定だったようですが、版権が下りずに商品名が「ジャイアントゴリラ」になったと言われています。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
 
 
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KING KONG

 
 

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