~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第75回)
今回は、鉄人タイガーセブンのプラモデルを紹介します。
7つの特殊能力を持つ虎ということでタイガーセブン。おもちゃは増田屋のトーキング、ブルマァクのソフビ、ポピーのポピニカなどが発売され、
プラモデルはアオシマ(青島文化教材社)から大小全6種類が発売されました。
ポピニカのスパーク号やトーキングは激高で有名です。
販売中のプラモデルに入っていたチラシです。 No.5、No.6は出荷された正規商品と値段やタイトルが違うので、ミニシリーズは「予定」で刷られたチラシのようです。
発売された全6種をNo1からNo.6まで下から順に積んだところ。
●鉄人タイガーセブン(大・ゼンマイ歩行) アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.1
1973年11月発売。KIT NO.IT-03-800で当時800円。
箱サイズは32×22.5×70センチ。
箱中は台紙などが目を引き、豪華な感じになっている。
ミニモデル「ミニタイガーセブン」「ミニスパーク号」「ミニ黒仮面」の3体付。
同封ミニモデルは単品売りと同金型のものですが、成形色はシルバー。ミニモデル単品売りで見られる茶色やオレンジ色の成形色が同封された組み合わせは現在確認されていません。
アオシマのゼンマイ歩行シリーズは、過去に発売された商品の金型修正流用が多いのが有名。このタイガーセブンも、元はスペクトルマン「ゴリ」の金型修正。組立書のランナー構成図で比べてみて欲しい。
●ミラクルオートバイ スパーク号(ゼンマイ走行)
1973年12月発売。KIT NO.IT-04-1000で当時1000円。
箱サイズは22.5×33.5×8センチ。1000円という価格ながら、中身はスパーク号のみで、運転中のタイガーセブンが跨っていたり、ミニモデルなどのおまけも付いていない。
走行はカセットゼンマイ動力仕様で、ゼンマイボックスは取り外せ、
後部からミラクルミサイルを発射。左右主翼が上下に折りみ可能。
このスパーク号、実はワイルド7の「飛葉」を再利用したもの。
下図は両者の組立書。赤枠が再利用されている部分。
「飛葉」バイクを組み立て、外装パーツを装着してスパーク号の完成となる流れ。 スパーク号の箱がタイガーセブン(大)よりも厚く大きいのは、「飛葉」箱と同じサイズの物を使用したためと思われます。「スパーク号」と「飛葉」は同じ箱サイズです。
「飛葉」には後部ミサイル発射ギミックがあり、スパーク号でも、そのまま組み立て発射することはできるが、スパーク号外装パーツを装着すると機能しなくなる。後部ミラクルミサイルというのは別機能。
因みに、ダイヤモンドアイのサンダー号のプラモデルも、元は「飛葉」。
マスコットシリーズ2種を紹介。
アオシマニュースの最初の発売予告では「マスコットシリーズ」ではなく「ミニシリーズ」と告知されていた。
●マスコット 「鉄人タイガーセブン」
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.3
1973年12月発売。KIT NO.IT-05-300
動力なしのディスプレイモデル
箱サイズは17×25.5×4.5センチで当時300円
「ミニスパーク号」付
●マスコット ミラクルオートバイ「スパーク号」
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.4
1973年12月発売。KIT NO.IT-06-300
動力なしのディスプレイモデル
箱サイズは17×25.5×4.5センチで当時300円。
「ミニ鉄人タイガーセブン」「ミニ 黒仮面」付
シリーズ名がマスコットと変更になったのは、バンダイのマスコットシリーズの影響か? 比べてみると、箱サイズや完成品サイズもバンダイ物とほぼ同じ。同規格の「マスコット ダイヤモンドアイ」と一緒に、ヒーローマスコットコレクションとしてバンダイ含め、ぜひ、収集にチャレンジしてほしい。
ジュニアシリーズ2種を紹介。
発売予告では「ジュニアシリーズ」ではなく「ミニミニシリーズ」と告知されていた。
新製品告知やチラシでは定価100円と紹介されていたが、実際は定価150円。
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.5
1974年2月発売。KIT NO.IT-09-150
箱サイズは12×20×3センチで当時150円。
「ミニ 黒仮面」「ペーパープレーン」付
※画像の成形色は全て茶色だが、オレンジ色もある。
●ジュニア ミラクルオートバイ「スパーク号」
アオシマの鉄人タイガーセブンシリーズNo.6
1974年2月発売。KIT NO.IT-10-150
箱サイズは12×20×3センチで当時150円。
「ペーパープレーン」付
※確認されている成形色は、画像と同じオレンジ色のみ。
箱側面には当時アオシマの商品が紹介されている。
ジュニア「スパーク号」の組立図とランナー配置。
1000円のスパーク同様に、ワイルド7プラモデルの再利用と思われがちだが、ワイルド7のマスコット(ミニ)シリーズには、どれも一致するものは無い。
組立図にはタイヤカバーのフロントフェンダーが描かれていますが、実際のプラモデルには無く、形状はランナー配置図の方が正しい。 フロントフェンダーが描かれてしまったのは、組立図制作時にワイルド7の「ミニ 親分」の組合図のイラストを、そのままトレースしてしまったためと思われます。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(みくに文具 上田大)
絶版プラモデル最新情報はコチラ↓↓
絶版プラモデル最新情報はコチラ↓↓
また、60年、70年、80年代のキャラクタープラモデルやロボットプラモデル高額買取中です!! 箱だけや組済その他キャラクタープラモデルもバンバン買取中です。
コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
http://www.timebox.jp/
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで
買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで
0 件のコメント:
コメントを投稿