2015年5月28日木曜日

タカラ製 「スターウォーズ」プラモデル その1

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第58回)
 
今回はSF映画の金字塔、スターウォーズのプラモデルシリーズを紹介します。
米国では映画公開の1977年にmpc社からプラモデルが発売され、 翌年公開となった日本国内ではタカラがmpc社製品を輸入し、公開に合わせタカラレベルというブランド名で発売しました。

1978年当時、映画公開に合わせた販促として、各ショップに配ったチラシです(表裏)。


商品数は計6種。タカラ独自開発の2品「1/10 R2-D2(モーター)」「1/72 Xウィング(モーター)」、mpc社の箱変え4品「1/48 Xウィング」「1/32ダース・ベイダー専用 タイファイター」「1/8 R2-D2」「1/8 C-3PO」。 その後、タカラオリジナルとして、ミニモデルキット4種を発売しています。ミニモデルに関しては次回に紹介します。


●「1/10 R2-D2(モーター)」
 商品番号No861001-0・1000。当時1000円。
国内初のスターウォーズプラモデル。1978年6月発売で箱サイズは19×32×5.5センチ。 
タカラオリジナル商品で、頭部回転、モーターにより直進、左折走行。レッドアイが点灯。電池は背中のパネルを外して入れ替える。




●「1/72 Xウィング(モーター)」
 商品番号No861002-2・1000。当時1000円。
1978年6月発売で箱サイズは19×32×5.5センチ。国内タカラオリジナル商品。
「ディスプレイタイプ」か「走行タイプ」の選択式。ノーズビームとR2-D2が点灯。R2-D2を押すとXウィングが開閉。ディスプレイスタンドはディスプレイタイプを選んだ場合のみ使用。モーターライズ走行にする場合は、ギヤボックスを接着。


●「1/48 Xウィング」
 商品番号No861003-4・2200。当時2200円。
1978年7月発売で箱サイズは26×35.5×7.5センチ。 mpc社から輸入販売した物だが、パッケージと組立説明書は新規印刷の日本対応。


●「1/32 ダース・ベイダー専用 タイファイター」
 商品番号No861004-6・2200。当時2200円。
1978年7月発売で箱サイズは26×35.5×7.5センチ。

mpc社から輸入販売した物だが、パッケージと組立説明書は新規印刷の日本対応。
(箱側面)


プラモデル同封のチラシには「Xウィング」「ダース・ベイダー専用 タイファイター」共に1/48スケールの表示がされているが、タイファイターは販売時1/32に修正された。スケール表示は国内だけで、本家の米国mpcではスケール表示はされていない。




●「1/8 R2-D2」
 商品番号No861005-8・1300。当時1300円。
1978年7月発売で箱サイズは25.5×19×7.5センチ。 mpc社から輸入販売した物だが、パッケージと組立説明書は新規印刷の日本対応。
帯の無いバージョンもある。


●「1/8 C-3PO」
 商品番号No861006-0・1300。当時1300円。
1978年7月発売で箱サイズは25.5×19×7.5センチ。 mpc社から輸入販売した物だが、パッケージと組立説明書は新規印刷の日本対応。


ミニモデルキット4種は次回に紹介します。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。





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2015年5月15日金曜日

東京マルイは品番で発売年を

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第57回)

今回は、東京マルイのプラモデルは、品番から発売年がわかるということを紹介します。

東京マルイ、通称マルイは、金型再利用率の非常に高いメーカーとして有名です。
その金型再利用は、膨大な種類のオリジナルキャラクタープラモデルを生み、
今では、コレクターにとって、非常に人気のあるジャンルプラモデルに成長しています。

今回紹介する「品番」、いわゆる「商品番号」は、箱の側面に書かれているアルファベットと数字の組み合わせで表記されている番号のことです。

各メーカーは商品の発売順に通しナンバーを振り、その横に定価を表記するのが一般的です。 バンダイならば、8611-600(キカイダー600円)、日東科学ならば、ART.NOで始まるART.NO.345-150(キティファイヤー150円)、今井科学ならば、Bで始まるB-479-500(ガマロボ500円)など、各メーカー定型で決まっています。 ブルマァクなど、品番をまるっきり振っていないメーカーもあります。

東京マルイの品番はどうなっているかというと、画像のよう、「MT」で始まり、その後に「数字+定価」が表記されます。
「歩く手首」でいうと、「MT45-200」なので、まずは定価200円ということがわかります。  この「MT45」というのが、商品番号45番と言う意味ではなく、マルイの場合は、昭和45年(1970年)発売を意味しています。

以下、資料元から
MT44-700 1/45 アポロ月着陸船 →昭和44年(1969年)発売
MT45-200 歩く手(黒箱) →昭和45年(1970年)発売
MT46-350 空とぶウルトラマン →昭和46年(1971年)発売
MT47-250 巨人の星 →昭和47年(1972年)発売
MT47-250 Qちゃんレースカー →昭和47年(1972年)発売
MT48-800 レッドバロン →昭和48年(1973年)発売
MT48-350 歩く手(赤箱) →昭和48年(1973年)発売
MT49-300 メカニックマシン3号 →昭和49年(1974年)発売
MT49-500 メカボーグ怪獣 →昭和49年(1974年)発売
MT49-500 メカボーグ2号 →昭和49年(1974年)発売
MT49-800 ロボット飛竜 →昭和49年(1974年)発売

MT78-P4-100 タイガーウルフ→1978年発売
MT78-S3-300 バトルタイガー→1978年発売
MT82-CB3-800 激走キャノンボール フェラーリ512BB→1982年発売

データ的に未収集ですが、上記のように、1975年から1977年のどこかで、表示が昭和から西暦に変更になったようです。


MT44の前番号ですが、昭和41年(1966年)発売の「恐竜出現」や昭和42年(1967年)発売の「歩く手」の初版箱、昭和43年(1968年)発売の「アニマル1」の箱には番号表示がありませんので、MT44の昭和44年頃から表記が始まった物と思われます。(その後の調査で昭和43年からと確認
画像は、東京マルイのプラモデル第一号と言われている「恐竜出現」。 1966年発売・当時50円。


この知識さえあれば、マルイのプラモデルの発売年が直ぐにわかります。
ぜひ、コレクション収集の参考にお使い下さい。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。 ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。


~2018.7 追加記述~
その後の調査で、「キングロボ」にMT43-150の記述「有り・無し」の両箱が確認されたので、昭和43年のキングロボ周辺からMT表記が導入されたと判明。




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