2014年11月30日日曜日

日東科学 「ガメラ」の最初期プラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第46回)

今回はゴジラと並ぶ大怪獣「ガメラ」のプラモデル第一号を紹介します。
1966年7月、当時200円で「ガメラ」が先行発売され、同時期の8月に「バルゴン」がリリースされました。日東科学の「ガメラ」プラモデルは、このゼンマイ歩行シリーズからスタートしました。

あまり知られていない、「ガメラ(ゼンマイ歩行)」の第一号初版パッケージです。
よく、誌面などで紹介されているので、箱絵自体はご存知の方も多いと思います。しかし、初期発売分はそれらとは違い、画像のように上側面が黒色主体のデザインになっています。
この黒箱タイプが流通したのは同年9月以降に「ワニゴン」「ガマロン」が発売されるまでの1、2ヶ月間という非常に短期間だったようです。


1966年9月に「ワニゴン」、続いて「ガマロン」が発売されると、黒デザインの上側面が変更され、「ウルトラ怪獣シリーズ」と表記された4怪獣紹介のデザイン(2版)になります。この箱は71年あたりまでの約4年間使用されました。

写真の箱中タグは赤青(2版2期)ですが、初期発売の物は黒箱と同じで、戦車などのイラストが描かれた緑色印刷のタグ(初版&2版1期)が使用されています。

組立書です。66年7月発売の黒箱(後期)から変わりなく、使用されています。


71年に入ると箱デザインはそのままで、日東科学のロゴのみ変更されたパッケージ(3版)が使用されるようになりました。STマークが追加表記(3版ST版)されたのは同年夏あたりからのようです。


約3年間使用された旧ロゴパッケージよりも、この新ロゴパッケージ版の方が、現存率は低いようです。 箱デザインはロゴのみ変更ですが、このタイミングで中身のプラモデルは金型がリニューアルされ、組立書の構成も大きく変わりました。
分かり易い所では、「体の腕付け穴」「体のゼンマイ穴」「甲羅の鱗模様」「甲羅のゼンマイ穴」「足裏のギザギザ追加」「歯が1本1本鋭く」 などです。ゼンマイの取付穴の数も3つから4つに増えています。
 
このゼンマイ歩行シリーズはその後、イラスト箱になり、「黄色デザイン箱(当時300円)」「青色デザイン箱(当時400円)」「赤色デザイン箱(当時500円)」と再販を重ねられていきます。


絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。



(2025.2.24 追加文)
〇まずは、私が執筆した初版ガメラ情報の訂正
「特撮秘宝 vol.8」 (発行:洋泉社・定価1500円+税/2018年10月18日発行)
 ・P20の「A」初版1966年8月20日発売→初版1966年7月発売。
 ・P246の「初版1966年8月20日発売」→「初版1966年7月発売」
 ・P246の本文中「さらにバルゴンと2種同時発売」→「さらにバルゴンと2種同時期発売」

最古と思われるガメラ発売予告広告を紹介。
上図下段の8月1日の広告で、バルゴンが8月20日頃発売とわかります。

最古と思われる日東科学のガメラ発売予告チラシを紹介。
ガメラは7月発売、バルゴンは近日発売と紹介されています。

〇初期発売時に使用されていた緑色印刷のタグ画像です。
戦車などのイラストが描かれています。黒箱(初版)と2版1期に使用されています。

黒箱の表記違いです。
「¥200」の表記のあるなしの2種が確認されています。



 
みくに文具 上田大)



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2014年11月9日日曜日

「宇宙の騎士 テッカマン」のプラモデル

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第45回)

今回は「宇宙の騎士 テッカマン」のプラモデルを紹介します。

テッカマンのプラモデルは1975年末に日東科学とマルサンから発売されました。 日東科学のテッカマンシリーズは、その後にマークとフジサキから復刻されています。