~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第39回)
前回からの続きで、映画公開に合わせ、ゴジラのプラモデル「オーロラ編」を紹介します。
●GODZILLA(1964-68)
●GODZILLA'S GO CART(1965-67)
●GLOWS IN THE DARK GODZILLA(1970-75)
●RODAN(1975-77)
●GHIDRAH(1975-77)
発売年順で紹介します。
●オーロラのゴジラは、マルサン電動ゴジラよりも数か月前に発売されました。世界最初のゴジラプラモデルです。 成形色は何故か赤紫色。オーロラ製品にはよく、本国版とカナダ版の2パターンがありますが、このGODZILLAにも成形色と記述違いのカナダ版が確認されています。2000年にポーラライツから突然、パッと見同じのパッケージで再発売されました。オーロラロゴもそのままなので、良く当時物と勘違いされている場合が多いです。違いは、タイトルロゴのフォントが違うことと、側面を見れば再販にはバーコードが印刷されていますので、購入の際には確認を。
●アメリカ国内でも激レアな「GODZILLA'S GO CART」
1970年発売。成形色は少しラメが入った青緑色で箱サイズは約26×26×8.5センチ。夜光パーツの頭や背びれなどは重複でパーツが同封しているので、夜光パーツを選ばなくても完成させられる。若干表記文字の違うカナダ仕様もあり。この夜光ゴジラは1978年にモノグラムから完成品写真箱で再販された。1984年11月頃、新作ゴジラ映画に合わせて、日本向けに限定再生産された。現在でも比較的安値で入手可能なのはそのため。モノグラム版の成形色は夜光パーツ以外は黄緑色。
●1975年発売の「RODAN」
●1975年発売の「RODAN」
成形色はラドン本体がこげ茶色でベースや町並みはクリーム色なので、そのまま組んでも作例のようなラドンになる。足元のデパートには「お買物なら」と日本語のモールドまで彫ってある傑作キット。完成したディオラマにはカチンコ型のネームプレートも付く。箱サイズは約30×20×7.5センチ
●1975年発売の「GHIDRAH」
成形色は黄金色に見えなくもない濃黄色。ラドン同様、このキングギドラも非常に躍動感ある仕上がりになっている。完成したディオラマにはカチンコ型のネームプレートも付く。箱サイズは約30×20×7.5センチ。
オーロラキットの凄いところは、横転した車や戦闘機、倒された電柱や町並みなどが高クオリティでディオラマ化され、巨大な怪獣が大都市に飛来した映画のワンシーンが見事に再現されるところ。このキットシリーズこそ、再販を作り、アメリカンデザインのオリジナル箱と一緒に観賞してもらいたい!!
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(2024.10.31 追加文)
〇当時のオーロラのカタログも紹介しておきます。
1975年のオーロラのカタログです。
グローシリーズが紹介されています。
1976年のオーロラのカタログです。
キングギドラ、ラドンが紹介されています。翌年の1977年カタログでは2種共に、さらに大きな扱いで紹介されています。
〇未発売だったゴジラキットのサンプル画像が、海外コレクターのオーロラキット本で紹介されています。
近年、このサンプルを元に金型が製作され一部の海外イベント等で有料配布されました。
イベント配布分は箱無しの袋状態でしたが、その後、オーロラ風の貼り箱が製作され、上画像のような同人キット状態で入手可能となっています。グロー版もあります。
元祖オーロラゴジラと造形や完成サイズが似ていますが別物です。こちらは頭部が動き、口が開封します。
1975年のオーロラのカタログです。
グローシリーズが紹介されています。
1976年のオーロラのカタログです。
キングギドラ、ラドンが紹介されています。翌年の1977年カタログでは2種共に、さらに大きな扱いで紹介されています。
〇未発売だったゴジラキットのサンプル画像が、海外コレクターのオーロラキット本で紹介されています。
※Aurora Model Kits(Schiffer/2006/95p)より
イベント配布分は箱無しの袋状態でしたが、その後、オーロラ風の貼り箱が製作され、上画像のような同人キット状態で入手可能となっています。グロー版もあります。
元祖オーロラゴジラと造形や完成サイズが似ていますが別物です。こちらは頭部が動き、口が開封します。
コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
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