2017年4月30日日曜日

バンダイ「ロボコン」のプラモデル その2

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第104回)
 
今回はバンダイの低価格帯「ロボコン」プラモデルを紹介いたします。


 
●「ロボコンと6人のなかま」
ゼンマイロボコン発売後、続いて発売されたのが「ロボコンと6人のなかま」です。
 マスコミシリーズNO.121。発売は1975年6月頃。

品番は「8748-300」。当時価格は300円で箱サイズは16×24×3.5センチ。箱絵は上田信
当初のバンダイカタログ内予告では、「ロボコン一家」のタイトルで(予)400円でした。さらに、ロボコン一家のセットを低価格に2つに分けた「リトルロボコン一家」No.1、No.2を各200円で発売予定とありましたが、この「リトルロボコン一家」が4点パックの小箱シリーズに発展したと思われます。

箱中画像です。

下画像のように2体で1つのランナーになっています。
2体で1つのランナーということで、この2体は成形色が同じになります。 ロボコンの基本色「赤色」に合わせると、どうしてもロボトンやロボパーも赤色になってしまいます。逆にロボトンの基本色「黄色」に成形色を合わせると、黄色のロボコンになってしまいます。

ロボコンや他の仲間の色が青、赤、黄色になるのは、このためです。

この2体のランナーセットを、真ん中で切断し、小箱に詰めたものが、ロボコンパック(4点シュリンクパック)の小箱中身組み合わせになっています。
なので、1期生4点パックの箱中2キャラクターが、同じ成形色になっているのは、そのためです。

「ロボコンと6人のなかま」の箱や組立書に表記はありませんが、「ロボコンと6人のなかま」には、ランナー束が4束入っているということで、4束×2体で計8体のキャラクターが入っています。実は、ロボコンは2個入っているということになってます。

「ロボコンと6人のなかま」発売後、中身を小分けアイデアが出て、4点パック仕様にした。。。というよりも、当初から4点パック販売ありきでの「ロボコンと6人のなかま」という感じがします。



●「ロボコンパック」(シュリンクパック)。
※画像はシュリンク開封済みです。
発売は1975年6月頃。品番は「8749」。小箱が4つシュリンクされた物で、当時価格は300円。箱サイズは各13×10×2.5センチ。箱絵は上田信
箱中には2体とカラー紙の点数表が袋に入っています。箱裏もカラーです。

側面に「2」と表示された個体も確認されています。
この「2」が何を意味しているのかは未解決です。ロボドロ以外ではロボトン箱にも確認されていますが、他セットは未確認てす。

1期生のロボコンパックでは、ランナーの性質上、紹介したように「黄色」「青色」などの「赤色」ロボコン以外が入ることがあります。やはり、子供目線では、赤色ロボコン以外は「偽物」扱いですよね。

バンダイも、赤色ロボコン以外はまずいんじゃないかと気が付いたらしく、ロボコンのみの金型を新設し、2期生パック以降のロボコンは全て赤色になったようです。

違いは簡単です。1期生のセットの物は全て図の矢印のようにランナーに折った跡が残っています。
2期生以降はロボコンのみの新規金型なので、折った跡がありません
組立図からもわかるように、パーツ番号も変わっています。 このように、2期生以降の商品に入っているロボコンは全て「赤色」となります。

完成品での1期生か2期生以降かの見分け方は、ロボコン頭のランナー跡で区別がつきます。


青色、黄色などの赤色ロボコン以外は全て1期生の初期物です。
他はメタリックブルーがあるようです。 次回は2期生パックとそれ以外の低価格帯「ロボコン」プラモデルを紹介いたします。



絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
 
 
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2017年4月17日月曜日

バンダイ「ロボコン」のプラモデル その1

~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第103回)

今回はバンダイのロボコンシリーズです。

シリーズは数が多いので、今回は「その1」として、ゼンマイ歩行の3種を紹介いたします。


●「がんばれ ロボコン」
マスコミシリーズNO.110。発売は1975年?月。
品番は「8747-600」。当時価格は600円で箱サイズは27×19×4.5センチ。箱絵は上田信
腕部分がスプリングになっているので、コミカルに腕を揺らしながらゼンマイ歩行します。

側面では、ゲッターロボやゼロテスターなどが紹介されていますが、ロボコンシリーズと捉えるのならば、同期発売は次の世代のゲッターGやライディーンと一緒と分類した方が正解となります。
ロボコンシリーズでは、このゼンマイロボコンのみ「目玉バンダイロゴ」になっています。
 
箱中です。帯は太めとなっています。


完成品です。大きさ比較で、右はポピーの超合金ロボコン。
アンテナまで入れて全高は約18センチです。
ハートマークが黒色なのは、組立書の指定色がピンク色ではなく黒色だったからです。

足裏にバンダイロゴの刻印があります。




●「ガンツ先生」
マスコミシリーズNO.133。発売は1975年7月頃。
品番は「8750-600」で、当時価格は600円。箱サイズは27×19×5センチ。箱絵は上田信
お腹の点数を回転させながら、ゼンマイ歩行します。
デットストックの現存数で言うと、ロボコンよりは若干少ないかな?ぐらいの印象です。

箱側面に「ロボコンと6人のなかま」「ロボコンの新しいなかま」の紹介がありますが、セット売りは「6人のなかま」のみで「新しいなかま」のセット売りは発売されていません。2体入りの4点シュリンクパックのみとなっています。

箱中です。


完成品は約18センチ。下画像のように、ポピーの超合金シリーズと大きさが合います


ゼンマイ歩行と連動する回転成績表の組立ては、子供には難しかったようで、ある時期から、下の別紙が追加されるようになりました。


組立書の最後に「ガンツ先生の質問」があるので、ここが切り取られている物がたまにあります。切り取った質問は、ガンツ先生の口に収納します。




●「メカニック ロボコン」
マスコミシリーズNO.140。発売時期は、50年史データベースでは1975年5月とありますが、当時の広告などから1975年8月頃と思われます。箱絵は小松崎茂
品番は「8746-800」で、当時価格は800円。箱サイズは27×19×5センチ。

中身はゼンマイ歩行の「がんばれ ロボコン」とほぼ同じですが、本体パーツをクリヤーレッド成形色に変え、内部メカがプリントされたブリキパーツが追加されています。
また、新規に、燃料タンクパーツとゴムホース、目玉シールが追加されています。
箱側面です。ロボコンシリーズしか紹介されていません。 

箱中です。クリヤーレッド本体の下に、内部ブリキパーツが見えます。


内部メカがプリントされたブリキはこんな感じです。

ノーマルロボコンとのエプロン内部メカの比較です。
内部メカ配置が違うのは、ノーマルロボコンは、なぜか左右反転造形したため。このメカ配置は撮影会用を参考にしています。超合金のロボコンもメカニックロボコンと同じく、撮影会用の内部メカ配置を参考にしたと言われています。


目玉シールと燃料タンクホースです。


シルバー色パーツだった部分は、銀メッキ処理されています。


次回はゼンマイ歩行以外の低価格ロボコンシリーズを紹介いたします。



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