~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第70回)
人形は「顔」が命。
プラモデルの「顔」にあたるのが、パッケージ(箱絵)です。
今回は、そのパッケージ(箱絵)の原画を紹介したいと思います。
プラモデルの「顔」にあたるのが、パッケージ(箱絵)です。
今回は、そのパッケージ(箱絵)の原画を紹介したいと思います。
1978年7月発売で当時800円。スターウォーズ公開時の大ブームに便乗し、
今井科学の名作キット「連結戦車 クローラー」の金型を再利用した商品でした。 この「スターコマンド」シリーズですが、100円売りのコマンドは昔から人気があり、ショップ価格も高かったのですが、スターウォーズ新作公開の影響か、今年に入り、それ以外のシリーズもジワジワ人気再上昇中です。
原画制作は小松崎茂氏の流れをくむ上田信氏です。氏はバンダイの「ロボコン」「ボルテスV(700円縦箱)」、日東の「ダイアクロン」、アオシマの「電人ザボーガー」「マッハバロン」、トミーの「アイゼンボーグ」などなど、その他多数のキャラクタープラモデルのパケージを手掛けています。バンダイの「トラック野郎シリーズ」なども氏の作品です。
では、原画を見ていきましょう。 普通原画は、使用サイズよりも大きく描かれます。
今回は画集でもされることのない、各部のアップをご紹介します。 コクピットです。比較用に、1センチの目安メモリを表示しました。想像以上に細かく繊細です。これら全て「筆」のみの作業です。背面パネルの細かさは、1mmありません。まさに、職人技です。
コンピューター計算による3DCGレンダリング画だと、赤い発射砲と黄色のレーザーがパラボラ内面に写り込みますが、赤い発射砲背景のパラボラ内面は、あえて暗い色を入れているところなどは、プロの技だと感じます。
現在のプラモデルに見られる3DCGパッケージの絵の弱さや奥行きの無さは、こういった「見せる演出」の伝授欠落が原因の一つと考えています。
大迫力のミサイル発射です。
これまた細かい、偽タイファイター隊。遠近演出によるタッチの違いがよくわかります。 噴射口からの外炎を中心軸の少し下にずらして描いているのも、パッケージを眺める子供たちに、無意識にスピードと浮遊感を感じさせるテクニックの一つなのでしょう。
絶版プラモデル、、、、
その魅力の一つの箱絵には、挿絵画から受け継がれた、緻密な「技」が隠されているのです。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
(みくに文具 上田大)
コレクションを買うも売るも、ぜひ、プラモデルに強いタイムボックスにお任せください。
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買取・査定・その他のお問い合わせ 03-5706-4039 まで
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