~CLASSIC PLASTIC MODEL KITS~
(第56回)
今回はバンダイのウルトラマンタロウシリーズを紹介します。
バンダイからは1973年夏から年末にかけ全8種類が発売されました。
●「コンドル1」 商品番号8685-600。当時600円。
●「アンドロメダ」 商品番号8686-500。当時500円。
マスコミシリーズNo.66。ゼンマイ走行で箱サイズは19×27×4センチ。 ロケット弾発射。なぜか、首が飛ぶウルトラマンタロウ人形付。マルサンからウルトラマンタロウ単体のプラモデルが出ているが、バンダイでは単品発売はされておらず、このアンドロメダに付いているのみ。アンドロメダはシリーズ中人気度は低いので、タロウ狙いで考えれば、ある意味お得なプラモデル。
●「スカイホエール」 商品番号8687-600。当時600円。
●「スーパースワロー」 商品番号8688-600。当時600円。
●「ドラゴン」 商品番号8689-700。当時700円。
マスコミシリーズNo.70。ゼンマイ走行で箱サイズは20×29×5.5センチ。 プロペラ連動回転。ロケット発射。なぜか、このドラゴンのみ、側面にタロウのシルエット。このドラゴン以降、価格が700円になる。
●「ベルミーダⅡ世」 商品番号8690-700。当時700円。
マスコミシリーズNo.71。ゼンマイ走行で箱サイズは20×29×5.5センチ。 ボディをゆすりながらのゼンマイ走行。ミサイル発射。2大ドリルと全面カッターは手動回転。このシリーズでは、1,2位を争う出にくい逸品。
特撮に使用されたベルミーダⅡ世の2大ドリルは、サンダーバード「ジェットモグラタンク」のプラモデルを流用した物だったが、ベルミーダⅡ世のプラモデルの2大ドリル部分も、今井科学「ミニ・ジェットモグラタンク」とパーツ構成がほぼ同じである。
今井科学倒産後、バンダイ模型に移籍した社員による設計と思われるが、「ミニ・ジェットモグラタンク」では簡略化されていたドリル先端を別パーツにしているところなどは職人魂を感じる。もしかすると、「ミニ・ジェットモグラタンク」設計当時の思い残しのある部分だったのかもしれない。 この部分を比較すると「ミニ・ジェットモグラタンク」よりも小さいが、モールドがジェットモグラタンクそのものなので、贅沢な遊びではあるが、このパーツ一式を流用すれば、精密な「ミニミニジェットモグラタンク」制作が可能である。
●「ラビットパンダ」 商品番号8691-700。当時700円。
●「ウルフ777」 商品番号8692-700。当時700円。
マスコミシリーズNo.72。ゼンマイ走行で箱サイズは20×29×5.5センチ。 ミサイル発射。シリーズでは「ベルミーダⅡ世」と並び、人気の高い逸品。
バンダイには珍しく、後に金型を再利用され、本体を黄色く塗られた「イエローマシンX」というSFオリジナルプラモデルとして再登場した。
バンダイには珍しく、後に金型を再利用され、本体を黄色く塗られた「イエローマシンX」というSFオリジナルプラモデルとして再登場した。
定価修正シール版も紹介しておく。 画像のように、定価600円の前期発売シリーズには、オイルショックにより定価700円と訂正された、価格修正シール版がある。
バンダイコレクターのために、タロウシリーズの前後マスコミシリーズNoを紹介。
マスコミシリーズNo.64は「マスコット ロボット刑事(8670-300)」
マスコミシリーズNo.74は「0テスター1号(8671-700)」
「スーパースワロー」と「ドラゴン」の間のマスコミシリーズNo.69は「ジェットスクランダー マジンガーZ(8638-700)」が入っている。
絶版プラモデルの探究は本当に面白いですね。
ぜひ、今回の逸品も、コレクションにお加えください。
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